箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

余計なプレッシャーはいらない

2021年08月07日 06時35分00秒 | 教育・子育てあれこれ
オリンピックでは、世界の人びとの注目が集まるなか、選手は国を背負って出場しています。

そのため、選手のメンタルには、かなりの重圧がかかります。

また、矛盾するようですが、無観客というのは、応援や声援がない分、やりにくさもあるようです。

事実、体育祭で中学生が言っていました。

「リレーの決勝で、全力で走っていたが、その前には別の生徒が一位を走っていた。最後のコーナーに入ったとき、ぼくを応援する声が聞こえた。
その瞬間、さらに力が入り、ぼくはトップに出て、そのままゴールした。」

観客の応援や声援は、プレッシャーになるよりも、選手が自分の力の限界を超えたプレーを発揮する支えにもなるようです。

その意味で、無観客は、選手には何か張り合いにかけ、やりにくかった。

こんな感想をもつアスリートもいたようです。

とはいえ、オリンピックのような大会は、応援のもつ意味を離れたところでは、まわりの期待が重圧になるのは確かなようです。

そこで、今年からオーストラリアでは、メダル獲得数を国としてあげませんでした。

余計な重荷を与えなくても、大会で選手は全力を尽くすものだから、という理由です。

大坂なおみ選手がメンタル不調を訴えたりして、いまスポーツ界でも選手のメンタルヘルスの大切さが注目され出しました。

高いストレスがかかる大会では、パニックになる選手もいます。

選手が余計な重荷を感じることなく、自分の力を出せるよう見守ることが、私たちに求められていると思います。



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