オリンピックでは、世界の人びとの注目が集まるなか、選手は国を背負って出場しています。
そのため、選手のメンタルには、かなりの重圧がかかります。
また、矛盾するようですが、無観客というのは、応援や声援がない分、やりにくさもあるようです。
事実、体育祭で中学生が言っていました。
「リレーの決勝で、全力で走っていたが、その前には別の生徒が一位を走っていた。最後のコーナーに入ったとき、ぼくを応援する声が聞こえた。
その瞬間、さらに力が入り、ぼくはトップに出て、そのままゴールした。」
観客の応援や声援は、プレッシャーになるよりも、選手が自分の力の限界を超えたプレーを発揮する支えにもなるようです。
その意味で、無観客は、選手には何か張り合いにかけ、やりにくかった。
こんな感想をもつアスリートもいたようです。
とはいえ、オリンピックのような大会は、応援のもつ意味を離れたところでは、まわりの期待が重圧になるのは確かなようです。
そこで、今年からオーストラリアでは、メダル獲得数を国としてあげませんでした。
余計な重荷を与えなくても、大会で選手は全力を尽くすものだから、という理由です。
大坂なおみ選手がメンタル不調を訴えたりして、いまスポーツ界でも選手のメンタルヘルスの大切さが注目され出しました。
高いストレスがかかる大会では、パニックになる選手もいます。
選手が余計な重荷を感じることなく、自分の力を出せるよう見守ることが、私たちに求められていると思います。
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