日本では、古くから、万葉集の時代ごろから、言葉には力があると考えてきました。
言葉をクローズアップして、自己啓発したり、自己暗示をかけたりしてきました。
私も校長在任中、生徒への話をするときは、その話の内容を端的に表すキャッチフレーズや短い言葉にまとめて伝えてきました。
「平凡なことを毎日続ける。これを非凡という。」
「与えて恩を願わず。受けて恩を忘れず。」
など、たくさん言葉を伝えました。
なかには、しっかりとその言葉をいまでも覚えてくれている生徒がいます。
言葉には、人の生き方、考え方、もっと言えば人生を変える力があると思います。
人によっては、言葉を聞いて、それまで考えていた枠組みから離れて、別の枠組みで物事を捉え直したりします。
別の枠組みとは、新しい意味でとらえるということです。
私にも経験があります。
仕事でうまくいかないとき、ある人から「時間はかかるだろう。でも、大きな車輪はゆっくりまわる。焦るのはよくない」と言われました。
気待ちが、グッと軽くなりました。
このように、言葉によって、心が軽くなったり、課題を乗り越えることができるという効果があります。
考えれば考えるほど深みにはまっていくとき、ふとした一言の言葉により、浅瀬にふわりと引き上げられるような感覚になります。
このままいけば自滅しそうなときに、言葉を聞くことでブレーキがかかり、新しいストーリーが生まれる。
中学生にも、言葉の力を知ってほしいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます