3月27日の長時間にわたるフジテレビの記者会見を見ていて感じたことがありました。
会見の内容については、ここでは触れません。
とりあげたいのは、質問する側の記者の会見への向き合い方・態度についてです。
手を挙げてあてられた人だけが発言できるというルールなのに、勝手に話す記者。
司会者が制止しているのに、意図的に話すのをやめない記者。
感情的になり、ヤジと怒号を放つ記者。
自分以外に質問したくて挙手している人がたくさんいるのに、お構いなく自分の考え・主張を「スピーチ」して時間を費やし.なかなか質問せず、何を尋ねたいのか不明な人。
「あなたの考えを聞く場ではないですよ」と、わたしは思わずつぶやいていました。
そもそも記者会見の質疑応答の基本は、質問する側が自分の考え・意見を交えず、質問だけに徹することです。
そして、短い質問を数回重ねて、回答を引き出しロジックを明確にさせ、そこから無理なく判断・結論が自然に会場で共有される。
それが質疑応答の本質です。
記者が自分の意見・考えを延々と言う場ではないのです。
なかなか質問を言わずに、司会者から注意されても、「質問をするためにこの(長い)話をしています」と、話し続ける記者もいました。
そういうことが許されると、記者の主観が入ったストーリーが会見の内容になってしまい、事実から客観的に判断することが難しくなってしまうこともあります。
事実を伝える役割が記者の使命であるはずです。
それがこのありさまでは、日本のメディア担当者のお粗末さと寒々しさを覚えました。
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