緩和ケア病棟の患者さんの思いは複雑です。
ある看護師さんに聞いた話では、担当していたがん患者がなかなか心を開いてくれないまま亡くなりました。
亡くなったあと、病室から家族に向けて書かれた一通のメモが見つかりました。
家族に寄せる思い、病気になり助からないという悔しさが書かれていました。
この患者さんは、もっていきようのないさまざまな思いを抱えたまま亡くなっていった。
「自分が、その患者さんに何をすることができたのだろうか。自分は何もその患者さんの胸の内をわかっていなかった」。
もっと彼に近づくことができたのではないか。
いまは、せめて患者の笑顔がなくならないまま最期を迎えてもらいたいと願い、緩和ケア病棟で看護にあたっている。
このような話でした。
また、看護師の資格を持ち、わが子を出産後、いつ復職するかを思いあぐねている人もいます。
新型コロナウイルス感染が広がり、看護師が足りず、早く復帰してほしいという声がかかる。
復職すれば、両親が共働きになり、子どもの学校園の行事や参観保育・授業にも行ってやれない。
復職すれば、両親が共働きになり、子どもの学校園の行事や参観保育・授業にも行ってやれない。
自身が、子どものとき親が来てくれず、さみしい思いをしたので、わが子にはそれを感じさせたくない。
育児書には、「わが子が○歳になるまでは母親が家にいて育てるべき」というアドバイスが書かれていたりしますが、それには根拠がありません。
育児書には、「わが子が○歳になるまでは母親が家にいて育てるべき」というアドバイスが書かれていたりしますが、それには根拠がありません。
じっさい、わたしが出会ってきた中学生についても、幼いときから両親がフルタイムで働いて、夜しか家にいないという幼少期を過ごした生徒もいました。
また、母親がパートタイマーで勤務し、少年期を過ごした子もいました。
その中学生の間に、愛情に飢えているとか、飢えていないという違いはありませんでした。
どちらがいいとか、よくないという問題ではないと実感します。
このように、人が仕事にやり甲斐を感じるのがまぎれもない真実です。
どちらがいいとか、よくないという問題ではないと実感します。
このように、人が仕事にやり甲斐を感じるのがまぎれもない真実です。
しかしその一方で、わが子のことを大切に思うのも事実。
ほんとうに、人生は迷いの連続です。医療の分野でなくても、みんなが迷い、悩み、決断や決定をして、日々の生活を送っているのだと思います。
ほんとうに、人生は迷いの連続です。医療の分野でなくても、みんなが迷い、悩み、決断や決定をして、日々の生活を送っているのだと思います。
これが、とりもなおさず人生なのだと思うのです。
その決断や決定がよかったのか、悪かったのかと考え込むこともあるでしょう。
その決断や決定がよかったのか、悪かったのかと考え込むこともあるでしょう。
でも、決めたのなら、その決めたことが「よかった」となるようにしていくしかないのだと思います。
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