近年、子どもの貧困の問題に注目が集まっています。貧困は連鎖します。
貧困による家庭での教育の格差も連鎖します。
子どもに学習習慣が備わっていないと、その子が親になったとき、その家庭には学習する習慣がありません。
親が学習に価値を置いていなければ、一般的に家計での教育費が占める割合は小さく、後回しにされがちです。
子どもの能力は、学習の習慣がなければ引き出されることはなく、眠ったままです。
困窮家庭や家族の介護などで,学習する時間や余裕のない子どもがいます。
本人ははじめからそういう状況にあるため、自分たちが抱える問題を問題と思っていないことがあります。
学習する環境にないという連鎖を断ち切り、どの子にも平等に学習の場が与えられるべきです。
その子たちをサポートするのは、第一義的には学校です。しかし、教師が家庭教育に入り込み家庭での学習習慣づくりをすることには無理があります。
そのとき、頼りになるのが学習支援のボランティアグループです。
経済的な事情で民間の学習塾に通えない子や自宅が学習する環境にないなど、いろいろな困難をかかえている子どもに勉強を教える役割を果たします。
いまの時代、子どもの学習習慣の形成は、学校の先生、家庭の親、地域でのボランティアの3者が、必要に応じて、連携しあうことが大切です。
連携とは、それぞれのフィールド(学校・家庭・地域)での、子どもの様子について情報を伝えてあい、コミュニケーションを深めることです。
そのキーステーションは、やはり学校であるべきでしょう。
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