箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

希望の光が射すとき

2021年08月28日 08時23分00秒 | 教育・子育てあれこれ

わたしは以前に大阪府の児童養護施設を研修で見学に行ったことがあります。

親元で暮らせない子どもを育み、自立させていくために、養育する施設です。この子たちはふつう施設から校区の小中学校に通っています。

施設の担当者の話を聞いて、真摯に子どもに向き合っておられるようすを聞かせてもらいました。

ことわっておきますが、この施設にはそのようなことはないのですが、新聞報道によると全国の児童養護施設の中には、職員から殴る蹴るの暴力が横行しているところもあるそうです。

最近、2歳から18歳にかかわった児童養護施設のもと入所者が施設内の職員による日常的な虐待を受けていたことを通告する動きがあります。

この人は生後まもなく乳児院に預けられました。後に実母からは「不倫でできた子」だと聞かされました。2歳になって児童養護施設に入りました。

そこでは、幹部職員による暴力が日常的に行われていました。そのためか、自分も学校で周りの子に暴力を振るうこともあったのです。

いま、通告した虐待の事実を県と施設側がそれぞれ調査している段階です。


さて、世の中には「望まれて産まれてきた子」がいる中で、発言者のことばをそのまま借りれば「望まれず産まれてきた子」もいます。

その子たちは自尊感情を大きく低下させ、時にして生きることに投げやりな生活態度になることもあります。

でも、そんな人たちに、ふとしたことで希望の光が差し込むことがあります。

それを表現したのが秋元康さん作詞の「最後のカタルシス」(2012年 NMB48)です。

作詞の背景はわかりませんが、絶望しか感じない若い魂を浄化(カタルシス)させていくきっかけを綴った歌詞を紹介します。


「最後のカタルシス」

やさしい瞳で 叱ってくれたね
あなたは 母親のように…
まわりの大人は あきらめてたのに
どうして名前を呼んだの?  ♪♪

路地裏のネオン 雨に打たれた猫
荒んでた心に希望の光が射す

もう一度 生きようか? ここから抜け出すんだ
ボロボロの過去なんて捨ててしまおう
もう一度 生きようか? 未来は外にあるよ
眠ってた魂は 最後のカタルシス

少ない金貨を握らせてくれた
あなたに 返しに来るから

道のゴミ袋 誰かの怒鳴り声
望まれず生まれて 望まれる夢を見てた

俺なりに生きてみる やりたいようにやるさ
この世に正解も間違いもない
俺なりに生きてみる 何かが始まるだろう
傷ついたその分だけ 祈りはカタルシス

もう一度 生きようか? ここから抜け出すんだ
ボロボロの過去なんて捨ててしまおう
もう一度 生きようか? 未来は外にあるよ
眠ってた魂は 最後のカタルシス

俺たちは生きるんだ たとえ何があっても
そのドアを開けてみろ すべてはカタルシス🎵



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