箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

感謝はつながりを生む

2020年05月18日 08時12分00秒 | 教育・子育てあれこれ

最近は、大きな病院の売店には大手のコンビニが入って営業しています。

 

いわゆるホスピタルコンビニで、多くの診察を受けに来た患者さんや病院内で医療に従事する人たちも、昼食を買ったりして利用します。

 

医療の現場はふだんでも心身ともにハードワークであるといわれています。

 

医師や看護師のなかには、おにぎりをさっと食べ、飲み物を素早く飲み、医療現場に戻る人も多いと、私は看護師をしている卒業生から聞いたことがあります。

 

平素でもそういう状態であるのに、今年はくわえて新型コロナウイルスへの対策が、医療関係者には求められます。


そんな人たちに、ホスピタルコンビニでは、利用者からの応援メッセージを集め店内に貼っているところがあります。

 

どんな仕事でも、いえることだと思いますが、お客さんや利用者から受ける感謝の気持ちは、その仕事をする人たちにとって、大きなモチベーションになります。

 

医療に従事している人へ思いを馳せたり、感染予防に日夜取り組む人へのねぎらいの気持ちをもつことが必要だと思います。

 

そのように、この新型コロナウイルスに対応している一つひとつの現場で奮闘している一人ひとりに感謝することが、「自分もがんばらなくては」という励みにもつながるのでないでしょうか。

 

多くの人が要請に従い、自粛するという国民性が日本の特徴とも伝えられますが、自粛して家にいると社会とのつながりが細くなった、切れてしまったと思いがちになります。

 

でも、誰かに感謝することは、少なくともその際に他者のことを思っているのであり、「わたしは一人ぼっち」という孤立感を持たずにすむのではないかと思います。


わたしは、「孤独は感じたらいい。でも、孤立はするな」と中学生に語ってきました。


孤独になると、自分自身のことを見つめることができます。


でも、孤立は人との関係が切れることです。


新型コロナウイルス対応の医療関係者は、感染が広がらないように自宅へ帰らず、ホテルに泊まる人もいると思います。


もし、この人たちの置かれた厳しい状況と使命感に思いを寄せる人がいれば、双方が孤立していないのです。



 



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