
児童生徒を指導する教師は、大きな影響を与えるものです。
教師の一言でやる気を出す子もいれば、一言で心を傷つける場合もあります。
一般的に、年齢が上がるにつれて、子どもは先生との関係よりも友達との関係を大切にする傾向はあります。
それでも、思春期の子どもに与える先生からの影響は、やはり大きいものです。
では、どのような教師が中学生から好かれるのでしょうか。
わたしが経験上考える「中学生から好かれる先生」とは、以下の通りです。
○ どの生徒に対しても、分け隔てなく公平である。
○ ユーモアがあり、生徒のことを親身になって考えてくれる。
○ 生徒の気持ちや立場を理解して、尊重してくれる。
つまり、豊かな人間性と専門的な指導力の両方を持っている人です。
一方で嫌われる先生とは
× 公平に生徒と接しない。えこひいきをする。
× すぐに怒るし、独断的にきめつける。
ということから、こうありたい先生とは、
生徒へ高い関心を寄せることができ、思春期の生徒の簡単には言いあらわせない心の動きを察知でき、生徒の可能性を信じて成長を期待する人。
また、教師自身が情緒的に安定していることも大切です。
このような人物は、生徒を理解して信頼関係を築いていけます。
くわえて、とくに中学生は、学習指導に対して熱心な教師を欲するようになります。また、ときには人生の師としての教師を必要とします。
なお、先生という理想と現実のずれには敏感で、生徒はそれを批判しますが、さらに人間関係が深まると、弱さや悩みをもつ一人の人間として受け入れてくれるようになります。
小中学校の間に、一人でもこんな先生に出会えた子は幸せだと思います。
このたびの新型コロナウイルスの流行により、児童生徒と教員の距離が、ごく近い対面方式から「リモート」に移行しています。
でも、リモートではできない教育活動があることも、私たちはおさえておきたいのです。
当たり前が当たり前ではない…普段目の当たりにするからこその気づき、反応できる。でもリモート(作り上げられた)では到底見抜けない事もあるとおもいます。
入学式を迎えていない生徒さんでも、分散登校の中で違和感を感じている生徒さんもいたと思います。
先生方もはじめての状況でたくさんの戸惑いや不安が有ると思いますがピンチをチャンスにかえて引っ張っていって欲しいと私は考えます。
周りは中学生と言いますが、本人は入学式にも出ていないので、自覚がないのです。「中学生になれない中学生」です。
3年生は2年間の積み上げがあるので、自覚しています。
クラスの担任とクラスメートに出会い、心のふれあいがあり、中学生になることができるのです。