日本の教育の特徴は、児童生徒の行動を禁止したり、制限したりすることがけっこう多いという点です。
この点では、個人の自由が少ないという見方ができます。
禁止や制限が高じてくると、児童生徒は「やめろ」と言われるか言われないかで自分の行動をきめるようになります。
これでは、自分で考えたうえでの自主的な判断や決定はできにくくなります。「おとなに任せておけばいい」と思ってしまいます。
くわえて、日本の文化・習慣は「他人に迷惑をかけない」という意識が強くはたらくのです。
これはこれで、けっして卑下するものではなく、素晴らしい文化・習慣であるという側面は認められます。
では、「自由」とは何かと問われると、「なんでも好き勝手にできること」と曲解して答える子も多いでしょう。
でも、本来の自由とは「なんでも選べる選択肢の中から、自分が選ぶことができる。これが自由です。
だから、制限・禁止が多すぎると、選択肢があまりないか、まったくなくなるので、「自由」でなくなるのです。
制限・禁止をするとある程度の統率ができ、おとなの管理が行き届くようになります。すると禁止事項・制限事項はますます増えてきます。
それが、子どもにとって窮屈な世界を生み出しているのです。
学校教育の世界では、制限・禁止事項は最小限でいいので、選べることを最大限保障するべきです。
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