新型コロナウイルス感染防止対策が後押しする形で、国が目指していた学校での児童生徒一人1台タブレットの整備が飛躍的に進み、現在に至っています。
それとともに、家庭での学習でも使用でき、学習の個別化が進んでいます。
その流れととともに、今までの授業での一斉学習を否定する意見がもちだされます。
みんなが同じ学習内容を同じペースで学習し、同質性を求めるのは、もうやめにしたらどうかという見解もあります。
ヨーロッパ諸国をはじめとして、世界の国々は同じ教室でそれぞれの子が個別の学びができるしくみに変わってきたいる。
日本だけが、みんなが同じ教室で、同じ教材で、同じ内容をやっていることが時代錯誤的に語られることもあります。
しかし、わたしは実際の授業を見ていて思うのは、個別の学びも取り入れながら、一斉授業のよさをなくしてはならないということです。
大勢いるからこそ、学びあいができるのであり、一つの学習課題について共に考えた行く中で、思いもよらなかった子どものつぶやきが発言され、学びが深まっていく。
そういう「化学変化」は、友だちといっしょに学ぶからこそ起こるのであり、ダイナミックな人間関係は個別学習にはありません。
そして、プロの教師ならわかっているのですが、授業の中で集団づくりができると考えているのです。
学校での集団づくりは、なにも学校行事の中で行うものではないのです。
だから、個別の学びと一斉授業を対局に捉えるのではなく、相互補完しあうものとして、日本では両方を実践するべきです。
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