箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

地方女子の傾向

2023年09月22日 05時57分00秒 | 教育・子育てあれこれ
日本で最難関と言われる東京大学。

この大学の女子学生の比率は、およそ2割程度で、時代の変化に関わらず、ほぼ2割どまりです。

その2割の学生のうちの多くは、首都圏の出身者です。

地方学生の比率は少ないままです。

およその傾向として、地方から東大へ行くことに価値観を置かない学生本人と保護者の意識が関係していると思われます。

地方の女子学生はできるだけ実家から近いところで、資格の取得に有利な大学を選ぶ傾向があるようです。

また保護者も偏差値の高さよりも、合格しやすさを重視する傾向があり、東大を目指さない理由になっているようです。

なお、関西圏に住んでいて思うのですが、関西圏の女子学生は、難関国立大学を目指す女子学生は、大阪大学や京都大学へ行きます。

両大学は女子学生の比率も結構高いのです。大阪大学で約4割、京都大学で約3割です。
わざわざ東京大学へ進学しようとはしません。

わたしは、何も東大を目指さないといけないと考えているのではありません。

目指さない理由にも合理性があると思います。

ただ、女子だからとか、地方在住だからという理由で、人の選択肢がせばめられているのだとしたら、それは公平ではないと考えています。

国会議員や国家公務員、企業の役員には東大出身者が多く、男女比のアンバランスを解消するとするならば、男子学生:女子学生=8:2ではかわりようがないと思います。


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