修学旅行で平和学習のプログラムを実施する学校の場合、戦争体験者からの聞きとり活動は、大きな意味をもちます。
そもそも、人は一生涯にわたって学び続けるものです。
今の時代、情報は次々と更新されます。
社会で生きていくには、新たな知識を獲得して、それをはたらかせたいくためにも、学び続けることが必要です。
その視点でみたとき、学校教育での学びはたんなる「きっかけ」つまり「スタート点」です。
学校を卒業したら学習は終わりではなく、学び続けるのです。つまりlifelong learningなのです。
きっかけについては、教科の学習だけでなく、平和学習も同様です。
修学旅行での平和学習の学びはゴールではなく、スタート地点に立ったということです。
たとえば長崎で被爆体験者から原爆の話を聴くのは、畑に種がまかれたということです。
それを芽吹かせることを期待して、被爆体験者は気力と体力を振り絞って語るのです。
修学旅行できた学生に語っても何人の人に残るのかという疑問もあるかもしれません。
でも、それがかりに1人、2人であったとしても、ゼロではない。
そのような思いを込めて語ってくれる体験者の願いに応えるのは、種をまかれた子どもたちです。
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