箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

強い意志でものごとは成就する

2023年06月13日 08時18分00秒 | 教育・子育てあれこれ


1970年の大阪万博のとき、わたしは小学生でした。

国内企業がパビリオンを出しており、わたしは三菱未来館にひかれました。

企業だけでなく、各国もパビリオンを出していて、万博のテーマは「人類の進歩と調和」でした。

当時、高度経済成長が進行するとともに、公害病が問題となっていました。

四日市ぜんそく(大気汚染)水俣病(メチル水銀の海洋汚染)、イタイイタイ病気(カドミウムの廃液)などの公害病が深刻な社会問題となっていました。

そこで、科学技術・経済発展の進歩は大切だが、人間の生活との調和を図るというねらいが、このテーマには込められていたのでした。

そのテーマの一翼を担い、アメリカもアメリカ館を出していました。

その展示の目玉が、月の石でした。

万博に先立って、アメリカがアポロ11号を打ち上げ、初めて月面着陸に成功したのでした。

宇宙飛行士が外へ出て、月面を歩行する姿がテレビの映像を通して、世界に流されました。

子どものわたしも、日本中の人びとがかたずを飲んで見守っていました。

当時にしては、いや現在においても、画期的なことでした。

その宇宙飛行士が月面から石を拾い、地球へ持ち帰り、アメリカ館で万博の会期中に展示していたのでした。

日本人だけでなく、来日した外国人も、一目でも月の石を見ようと、アメリカ館には連日長蛇の列ができていたのを思い出します。



その月面着陸について、

月に行こうという目標があったからアポロは月に行けたのです。
飛行機を改良した結果、月に行けたのではないのです。

つまり、ものごとを成し遂げるには、明確なビジョンと目的意識があればこそです。

決意するという強い意志こそが必要になるのです。






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