もうすぐ第二次世界大戦が終わり、76年になろうとしています。
太平洋戦争で、日本本土は地上戦にはならなかったものの、敵機は容赦なく街を空襲し、焼い弾を投下し、大阪も東京も焼け野原になりました。
その後、日本は敗戦から立ち上がり、目覚ましい経済発展を遂げました。
バブル崩壊後、「失われた30年」を経て、いまは新型コロナウイルスに慄き、閉塞感が漂います。
人と人の関係が疎遠になりました。
宅配ビザのにいちゃんと配達を受ける人は、多くを話さずともビザを手渡し、受け取ります。
また、ウーバーイーツは、「置き配」が多く、配達員と依頼人は顔を合わすことなく、ことが済んでしまいます。
人と人が分断され、それを受け入れていくうちに、心がすさみ、自分が孤立していると感じる。
戦後復興は遂げましたが、今の時代、心は新たな「焼け野原」とも言えます。
ウーバーイーツの配達員がそうであるように、この孤立感を感じる人は、とくに今の若い人に多いのではないかと想像します。
冷たくなっていく心の風景は、あたかも「焼け野原」のようです。
そう思ったとき、わたしは学校教育の役割が大きいのでないかと思います。
集団生活の中で、人と人がかかわりあい、他者とつながる楽しさや喜びを知らせるのが、心が「焼け野原」になりがちな今の時代だからこそ、学校がやらなければならないことです。
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