今の時代、さまざまな理由や事情で、日本の公立学校で学ぶ外国人の児童生徒がいます。
教育界では、その児童生徒のことを国籍を問わず「外国にルーツをもつ子」とか「外国につながる子」と呼びます。
その子たちは、日本語以外の言語を母語とする場合が多いのです。
言葉の壁で日本の学校の授業がわからず、文化や習慣がちがうことで、友だちから孤立することもあります。
どれほど、その子にとってたいへんなことか。
その子の担任の先生なら、その子の苦しみや悲しみをわかってほしい。
「日常会話が日本語でできているから、あの子は大丈夫ね。」
こう考えないでほしいのです。
生活言語はなんとかなっても、授業を理解するには、学習言語を知らないとできないのです。
その子たちに日本語を教えて、授業がわかるように支援することを「日本語指導」といいます。
その充実が望まれます。
また、日本人の子どもから、からかわれたり、悪口を言われたりすることもあります。
暴力で受けた体の傷はいつか治るでしょう。
でも、言葉で受けた心の傷はずっと治りません。
外国にルーツをもつ子が、信頼できるおとなから生き方を学べる。
そんな教師であってほしいと願います。
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