家族の形態が変化、多様化するなか、学校で児童生徒が使う教科書の中で家族像をどう描くかが課題になってきています。
このたび2025年度から中学校で使う教科書の検定が終わりました。
各教科書会社がつくった教科書の中で、同性のカップルを家族の一つとする記述には、検定チェックで、文科省から「不適切」とされました。
また、血のつながりがない家族が同居しているアニメをとりあげ、多様化する家族について考えさせる表現を載せた教科書も、その教科書会社は文言の修正を指示されました。
「家族の形態は多様であり、あなた自身が『家族』とは何かを考えていくことが重要です」
と書いたページに意見がついて修正した例もあります。
文科省の学習指導要領では、「自分の成長と家族や家庭生活との関わりが分かり、家族・家庭の基本的な機能について理解する」としているのが基準だからというのが、検定側が修正をもとめる説明です。
実際に存在するさまざまな家族の形を学校で学ぶ意義はあるとわたしは考えます。
教科書に載っているということは、公的な知識として正当性を付与されます。
しかし、同性婚訴訟が起きている現状を見たとき、社会の認識は今後さらに変わっていくのだろうと思います。
そうなると、今回の検定でチェックがはいった表現も、今後変わっていくと考えています。
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