「ありがとう」という言葉は、人間関係を良好に保つのに、大切な言葉です。
うちの娘は、車で送ったり、迎えたりしたあと、降りるときに必ずと言っていいほど「ありがとう」と言います。
もう成人していますが、自然にその言葉を適切に使える子になってくれたという点で、うれしく思います。
子育てにおいても、「ありがとう」と言える子になってほしいという考えで、子どもが小さいうちから「ありがとう」というように、親がしつける親御さんは多いと思います。
ただし、無理やり言わせることと,素直に言えるように育てることは、ちょっとちがうと私は思います。
「ありがとう」が自然に口から出てくるようになるのが理想です。
そのためには、家族の普段の会話が重要だと思います。
お父さんが、ふだんから「ありがとう」とお母さんに言っている。お母さんがふつうに「ありがとう」と言っている。
このような周囲の大人のやりとりを子どもは聞いて、それをまねして言葉を覚えていきます。
「もう、うちの子は中学生だから,手遅れだ」ということはないと思います。
思春期は、人と出会い直しをする時期でもあります。第一、「ありがとう」と言われていやな思いをする子はいません。
自分のことにお母さんやお父さんは、ありがたいと思ってくれている。そうだったのか。それにふたりの間でも「ありがとう」と言っているじゃないか。
その積み重ねは、自分で考えて、自分も「ありがとう」と言ってみようという気持ちにさせてくれます。
また、私にも思い当たるふしはあるのですが、「ありがとう」は言っているが、「ごめんなさい」と言いあえる家庭は少ないかもしれません。
謝ることが、自分の非を認めるようで言えないという人もいるでしょう。でも逆に「いいよ」とか「大丈夫」とか言われるとホッとします。
「ありがとう」「ごめんなさい」を、ふつうに言いあえる家族関係を築いていきたいのです。
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