箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

生徒に求めるなら

2021年04月21日 07時17分00秒 | 教育・子育てあれこれ


生徒に学習しなさいというなら、教師は研修を積み、研究に勤しんでいるのか。

生徒に友だちを大切にしなさいと求めるなら、教師は人を大切にしているか。

生徒に自分で将来の進路を考えなさいと言うなら、教師は自分の生き方を見据えているのか。

生徒に胸を張って生きなさいと言うなら、教師は自分に誇りをもっているのか。

教師とは、書いて字の如く「教える師」です。

本来、自分ができていないことを、生徒に求めてはならないのだと思います。

また、自分が努力していないことを生徒に求めることはできないのです。
 
子どもの教育に従事する者は、自らの生き方を正さないと、自分の持っているものを与えることはできないのです。

授業でも、生活指導でも、教育への情熱をもち、自分の教育に責任を持つ人でないと、プロの教師ではありません。

また、とくに経験年数の少ない教師で、生徒とあまり歳が離れていない教師のクラスにありがちな、誰が先生かわからないような状況では、教育は成り立ちません。




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