高校3年という学年は、生徒本人が卒業後の進路をきめる大切な学年です。卒業後に進学ではなく、就職をする高校生もいます。
その高校生の就職活動が、今年の場合新型コロナウイルス感染拡大のため、大きな影響を受けました。
通常は、高校3年の4月になり、本人が就職に向け、自分の適性等を見つめなおす機会と場を設けます。
そして、教員と面談などをして。自分のめざす事業所を定めていきます。
夏休みには教員が引率して、職場見学を行います。
どの生徒がどの職場に応募するかの校内選考会も夏休み中に行います。
そして、生徒は履歴書を書き、提出します。
ところが、今年は5月まで臨時休校が続き、6月から分散登校になり、夏休みも短縮されました。
そのため、生徒は授業の合間に就職の準備を進めることになったのでした。
今年の高校生対象の求人活動は、高校から事業所への応募書類の提出を10月5日からにするなど、1か月遅らせましたが、高校生本人たちにとっては窮屈な日程でした。
就職のための準備期間がなく、十分な指導を受けられなかったのです。
学校にしても、大学進学の生徒が推薦入試の応募書類提出の時期と、就職のための応募書類提出の時期が重なり、教員は両方の対応をすることになりました。
新型コロナウイルスによる臨時休校の影響を、大学進学にむけた高校3年生の不安として報道されることはあります。
でも、就職希望生徒の話題をメディアはほとんど取り上げません。
ここにも、じつは「全国一斉休校」のしわよせが寄せているのです。
ここにも、じつは「全国一斉休校」のしわよせが寄せているのです。
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