箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

アメリカ・インディアンの導き

2022年01月05日 20時09分00秒 | 教育・子育てあれこれ

大いなる神秘は、あなたの祈りに対して必ず応えてくれます。

しかし、あなたがこうあって欲しいと望むカタチを必ずしも与えてくれません。

あなたの生命の本質に従って、その時の全体性をとりもどすために必要な状態と出来事を最大に、最短距離で与えようとします。

大いなる神秘は、あなたが誰なのか、どんな存在なのか知っています。

その存在意義がmaxに発揮されるよう導き、道を示すのです。

導きの背後に人の考えがおよばない愛があるのですから、「どうして・・・?」なんて考える必要はなく、全力でとり組めば、それでいいのです。

(何年か前にスウェットの中でspiritが語ったこと)    

注釈:「スウェット~スウェット・ロッジのこと。アメリカ・インディアンが儀式に使う小屋。 

この言葉は、2022年の松木正さん(神戸市のマザーアースエデュケーション代表)からの年賀状に書いてあったものです。

アメリカ・インディアン(ネイティブ・アメリカンという呼称もありますが、このブログではアメリカ・インディアンと呼びます)の教えは、教育や子育てに通じることが多くあります。

たとえば、その教えは「人に認めてもらえる中で育った子は、自分を大事にします」とか「批判ばかり受けて育った子は、非難ばかりします」など子どもを育てたり、教育するうえでの鉄則に通じます。


さて、上記の年賀状の言葉に出てくる「大いなる神秘」は、アメリカ・インディアンが信じる「宇宙の根本原理」のことであり、この神秘のもとでは人間や動物も植物もすべてが平等であり、尊重されるべき存在であると、アメリカ・インディアンは考えます。

「大いなる神秘」のもとにすべてはつながっていて、すべては共有される。その意味で独り占め(独占)や欲望は受け入れることができないものである。

インディアンは部族の平和と発展のために、「大いなる神秘」に常に祈りを捧げるのです。


さて、松木正さんは、アメリカ・インディアンの村に滞在させてもらい生活を共にされました。

その教えを体得して日本に帰国してからは、おもに学校教育の中での体験学習を参加型ですすめるファシリテーターとして、現在も活躍中です。

わたしは、中学2年生を対象に松木さんに入ってもらい、参加体験学習型のワークショップキャンプを行ったときからのお付き合いをさせてもらっています。

その体験学習は
「Do(やってみる)⇒Look(見る)⇒Think(考える)⇒Grow(伸びる)」のサイクルで構成されています。

とくに「共有」(シェア)とふりかえりは重要で、児童生徒が自分をみつめ、自分の行動をふりかえり、「これができるようになった」とみずからの成長を感じる内省的なふりかえりが成長につながるという教育の原理で貫かれているのです。









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