箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

人を大切にする社会こそ

2024年05月15日 13時18分00秒 | 教育・子育てあれこれ
わたしは、中学校の社会(地理)の授業で、次のように習ったのを覚えています。

「日本は資源がない国です。天然資源のほとんどを外国からの輸入に頼っています。だから資源を輸入して、製品を輸出するため工業国として活躍しています」

それが1970年代の頃でした。

そして、その後日本は世界第2位の経済国として発展してきました。

しかし、1980年代のバブル崩壊後、不景気が続き、経済界では「失われた30年」と呼ばれてきました。

そして、世界第2位の経済大国は、中国に抜かれて3位になっていましたが、この前ドイツに抜かれて4位。

来年には、国民総生産は、インドに抜かれ、世界の経済大国日本は5位に転落するであろうという見込みです。

わたしは何が何でも、経済大国の地位を守る至上主義ではありません。

それよりも、日本の国民全体の暮らしが豊かで、幸福感を享受できる国であることの方が大切です。

話題をもとに戻します。日本はなぜこうも停滞した国になったのでしょうか。

それは働く人を大切にしてこなかったからでしょう。

最大の誤りは、バブル崩壊後の1990年代以降、企業が長らく働き手をコストとしか見なさなくなったことです。


人員削減や正規雇用から非正規雇用への切り替えなどを進めました。


当時の日本は、経済のグローバル化が加速し、対応を迫られていました。


国際競争力が低下する中、収益確保するため従業員のリストラに走ったのでした。


新卒採用も大幅に減らされ、「就職氷河期世代」を生みました。


天然資源の乏しい日本が、高度経済成長期に唯一の強みとしてきた人材基盤は大きく後退したのでした。


また、2000年代以降の世界的なデジタル革命の波に乗り遅れ、ソニーのウォークマンのような画期的・革新的な商品やサービスを創出できなくなったのでした。


それは人材への投資を怠ってきた結果です。


今後、従業員が安心して働くことができるよう、国は社会保障制度の立て直しに全力を注ぐべきです。


企業は社員を大切にして、社員教育など人材への投資を拡充していくのです。


人口が減り続ける日本が生き残るには、年齢や性別、国籍に関係なく、一人ひとりが活躍でき、幸福感を味わうことのできる環境づくりです。


心豊かな暮らしができるように願います。











青い海が語るもの

2024年05月14日 06時30分00秒 | 教育・子育てあれこれ
沖縄には、平和ガイドと呼ばれる方がいます。

協会に属している人もいれば、ボランティアで活動している人もいるようです。

本土から沖縄を訪れる人は観光目的の人が多いと思います。

その多くの人たちは、第二次世界大戦中、沖縄戦で地上戦が行われた島であることを、強くは意識していない場合が多いのです。

しかし、平和ガイドの人たちは観光目的の人にも、戦争の話をしてくれます。

米軍が上陸してきて、逃げ場を失った人びとの多くが、海に飛び降りて亡くなりました。

摩文仁の丘の平和祈念公園では、そのような話を聴く機会があります。

戦争は「遠い昔の話」と思っている「傍観」の人びとを沖縄戦の時代の民衆の思いへ引き戻します。

わたしはそれでもいいと考えています。

平和ガイドの人からの話が、聞く人の心のどこかに刺さると、それは平和や戦争を引き続き考えるきっかけになると思うからです。

次にまた沖縄へやってくる人は、違った捉え方、地上戦があった島として意識のある向き合い方をすると思うのです。

沖縄の海はどこまでも青く、美しいのです。

でもその青さの中には、悲しみが横たわっています。

「今の気持ちを忘れないでください」

そのように、海が語っているのです。
 

谷川俊太郎さんの詩があります。

どんなよろこびの

ふかいうみにも

ひとつぶのなみだが

とけていないということはない







おにぎりの味

2024年05月13日 06時20分00秒 | 教育・子育てあれこれ
きのうは母の日でした。

わたしの子どもの頃、学校の遠足のときなど、さまざまな機会に、母がおにぎりを作ってくれました。

俵形のおにぎりで、味付けは塩だけで、中には何も入っておらず、のり(関西では味付けのり)を巻いたものでした。

妻もおにぎりをつくりますが、慣れ親しんだ母のおにぎりの味は、他の人には出せないものです。

何年が前に久しぶりに母が作ったおにぎりをたべました。

子どもの頃に慣れ親しんだあの味で、とても懐かしく思いました。

母は高齢で、もうおにぎりをにぎることはないのですが、もう一度だけあのおにぎりを味わってみたいと、ひそかに思っています。

おにぎりはおむすびとも言います。縁や心を結ぶのがおむすびです。

わたしと母は、心が結ばれているのです。

母は、今年90歳を迎えました。


女性の賃金を上げないと

2024年05月12日 06時41分00秒 | 教育・子育てあれこれ
大企業では、賃上げが実現しましたが、中小企業には行き渡っていません。

そこで、この物価高で生活が苦しくなっている人が増えています。

そのなかでも、非正規雇用の比率が5割を超える女性に大きな影響が出ています。


ここ数年で最低賃金が上がったことで、女性の賃金が上がったとも言われています。


でも、ベースが低いので少し上がったところで状況の大きな改善にはつながっていないのが現状です。


正社員でも女性の平均賃金は男性の3〜4割という大手企業もあります。


そこに、子育ては女性の責任という日本社会の伝統的な通念が根強く残っており、女性の生活苦に追い打ちをかけます。


教育や育児は子どもの成長を促す営みですが、将来の労働者を育てるという役割もあります。


ですから子育ては社会全体でサポートすべきてす。


しかし、そうはせずに、女性にだけ押しつけてしまっています。


その女性に対し「生活が苦しいのは、長い時間は働かないからだ」と自己責任で突き放す声さえあります。


働きに行けず収入が入ってこないわけなので、自己責任ということではないのです。



非正規労働が多い女性の賃金の引き上げには、1日8時間働いたら食べていけるような最低賃金の保障も必要です。


憲法で保障された「健康で文化的な最低限度の生活」ができるために。



「障壁」をとりはらった社会の実現に向けて

2024年05月11日 08時27分00秒 | 教育・子育てあれこれ
大阪の学校で、障害児教育は、障害のある児童生徒をどう教育するかにとどまらず、障害のある児童生徒と通常学級の児童生徒の仲間づくりとして発展してきました。

障害のある児童生徒は、今でいう特別支援学級に在籍しますが、その授業や学校生活は多くは
、その大半を通常学級(○年○組)で過ごしていました。

それを「ともに学び、ともに育つ教育」と呼び実践が重ねられてきました。

その点では、今でいうインクルーシブ教育のはしりであったということができます。

視点を学校教育から社会全体に広げると、インクルーシブ社会の実現に向け、今年の4月に改正障害者差別解消法が施行されました。

障害者が生活するうえでの障壁を取り除く「合理的配慮」が、今までの国や自治体に加え、民間事業者にも求められるようになりました。

企業や学校、病院、NPOなど、あらゆる場面で人びとの意識改革が必要となります。


「過度な負担にならない範囲」で、設備、施設などの変更や、当事者が活動する際の支援に取り組むことになります。


その当事者とは障害者手帳をもつ人をはじめとして、何らかの障害や病気があり、社会にある障壁によって暮らしにくさを感じているすべての人になります。


まず、いかに民間事業者への周知を徹底するかが課題です。


障害者にとって障壁のない社会は、すべての人にとって暮らしやすい社会になります。


たとえば、駅のエレベーターは車いす利用者だけでなく、ほかの人びとにとっても助かる設備です。


その意識を高くもって、学校でもインクルーシブ教育を実践していくのが、今日的学校教育の課題です。












言葉に意味をもたせるのは受け手しだい

2024年05月10日 06時53分00秒 | 教育・子育てあれこれ

かかりつけの医院で、支払いを済ませ帰ろうとすると、スタッフが「お大事に」と声かけしてくださいました。


わたしには、妙にその言葉が心に響きありがたく感じました。


診察室で先生と自分の家のまわりの自然環境について談笑して、意気投合したあとでした。


心がほのほのとしてゆったりした後だったからかもしれません。


おそらく、今までに何度もほかの病院で「お大事に」とは言われていたのですが、スルーしていました。



言葉は、言葉でしかありません。それ以上でも、それ以下でもありません。


文章にするなら、みんなが文字に変換して書くことができます。


語るならなら、みんなが音に変換して話すことができます。



そのようにして、書かれたり、話されたりした言葉自体はだれが表現しても同じです。



つまり、その言葉に意味を持たせるのは言葉そのものではなく、そのいきさつや背景にあるのでしょう。


感動や感心の引き金になるのは、短い言葉ですが、自分がふりかえったとき、その足元に続いているのは、自分が歩いてきた道なのです。


言葉をどんな言葉にするかは、受けた側の感情によります。


よくかけられる、耳になじんだ言葉を自分への励ましの言葉や意味のある言葉にするのは言葉の受け手しだいなのです。





チャレンジ・失敗・学ぶ

2024年05月09日 07時13分00秒 | 教育・子育てあれこれ


「失敗から学ぶ」とよく言います。

いまの子どもたちには、失敗をおそれチャレンジを避けることが多いという傾向が強く出ています。

社会人になると、予想していなかったことが起こったり、困難に直面することがあります。

それが、仕事に結びつく場合が多く、多くの人が目の前に起きている事態に対応することが精一杯です。

何かを学ぶ余裕などありません。

ですから、失敗をから学ぶのは、その対応が終わり、しばらくしていろいろ考えた時にできるのです。

あとになって考えると、じつは「あの失敗があったからこそ、今がこのようになっている、こうつながっている」と、失敗に意味を見いだすのです。

変化が大きく、激しい、いまの時代では、未来や将来は描きにくくなっています。

終身雇用制がいきていた過去の時代なら、一つの企業に定年退職までの未来・将来を描くことができました。

でも、それができない今、未来・将来は今と連続していないのです。

だだ、それは視点をかえれば、自分の未来や将来には、思わぬ可能性と多くの選択肢があるという見方ができます。

だから、感情に流されず、なぜその可能性にかけるのか、その選択をするのかを冷静に考えるならば、失敗をおそれずチャレンジすることでしょう。

取り返しのつかないほどの大きな失敗でないかぎり、大したことではないのです。

たくさんの失敗を積み重ね、失敗から学ぶことを、次世代を担う子どもたちにも伝えていきたいのです。

外国人との共生、道半ば

2024年05月08日 07時27分00秒 | 教育・子育てあれこれ
アメリカのバイデン大統領が、「日本人は外国人嫌い」と発言しました。

5月1日に演説した際、「われわれの経済が成長している理由の1つは、移民を受け入れているからだ」と述べました。

中国とロシア、インドと並べて「なぜ日本は問題を抱えているのか。それは彼らが外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」と発言しました。

この発言に対して、日本政府は「日本の政策に対する正確な理解に基づかない発言があったことは残念だ」とアメリカ側に抗議したといいます。

しかし、日本をよく知るアメリカの人たちの中では、日本人が外国人に対して、閉鎖的で排他的な面があるという印象をもっていることは、事実としてあるのではないでしょうか。

アメリカを代表する企業のマイクロソフトの幹部にはインド出身者がいます。

また、大手の半導体メーカーであるエヌビディアには台湾出身者がいます。

長年にわたり「人種のるつぼ」と言われてきたアメリカでは、人種の多様化が米企業に成長をもたらしている面がたしかにあります。

しかし、日本の大手企業には外国人の幹部は皆無です。

別の角度からみても、在日朝鮮人に対する、ヘイトスピーチが国内で横行しましたのは記憶に新しいところです。

また、国連人権理事会は、日本に対して外国人の処遇改善を求める勧告を出しました。

技能実習生の扱い、移民や庇護希望者の申請を迅速かつ適切に処理し、政府による拘束の最長期間を設けるよう勧告しました。

さらに、日本国内に避難してきているクルド人に対して、SNS上には、日本人による「出ていけ」とか「偽装難民」という、容赦ないバッシングの投稿があふれています。

これでは、「外国人が嫌い」という発言があっても、当たっていないともあながち言えないのではないかと、わたしは考えます。

ただし、一国の大統領の発言力は大きなものです。

外国人受け入れ、共生に汗を流している自治体もある以上、みんなが外国人嫌いとひとくくりにするのは、不適切な発言であると言われるそしりは免れないでしょう。

共生社会の実現は、まだ道半ばです。







風のように生きる

2024年05月07日 06時17分00秒 | 教育・子育てあれこれ

私たちは風を見ることはできません。

私たちは風をつかむこともできません。


ときとして風は台風となり、とてつもなく大きな力を出します。

2018年9月3日に大阪府を襲った台風は、学校の敷地内に大きくポプラこ大木をなぎ倒しました。

また、ときとして風は厳寒の冬から芽吹きの春を迎えるころ、やさしく人の頬をなでます。

きのうのプロ野球のように、風がバッターに味方をして、打球をホームランにしてスタンドまで運んでくれることがあります。



風を歌詞に取り入れた曲もあります。


風のように流れるのなら
君の側に辿り着くでしょう

(Moments 浜崎あゆみ)

それでも未来へ
風は吹いている
頬に感じる
いのちの息吹

(風は吹いている 秋元康)

それでもやはり風は見えないし、つかむこともできません。

また、風は神格化されることもあります。風神のように風を起こす人もいます。

風を待つ人もいます。ヨットをあやつる人のように。

風に乗る人もいます。時流に乗って活躍する人もいます。

風力発電に活用されることもあります。

私たちにとって、風とは大きな影響力をもっています。


子どもの日振替日にちなみ

2024年05月06日 06時50分00秒 | 教育・子育てあれこれ
昨日は「こどもの日」でした。

ここ数10年間で、行政が新しい公園を作る際に、子どもにデザインさせたり、遊具について意見を聞いたりする取り組みがなされるようになりました。

しかし、子どもは大人が庇護するもの。なぜなら子どもはまだ未熟だから、おとながきめて、子どもはそれにしたがえばいい。

それが、おとなと子どもの関係の伝統的な考え方でした。


日本は1994年に、「子どもの権利条約」を批准しました。


この条約は、世界的に「子どもは権利の主体」であることを謳ったものです。


しかし、長らく権利条約に伴う日本国内の法整備は遅れていました。


それは、社会全体の認識が追いついていなかったからでしょう。


子どもに権利を認めたら、わがままになるのではないかというおとなの意識が根強いからです。


しかし、子どもの虐待などが深刻化するいま、「子どもが健やかな環境で育てられる」とか「子どもは人として尊ばれる」などとは正反対の悲惨な現実に、私たちは直面するのです。


幼い小さな子どもが、親からひどい扱いをされ、がまんているのを想うと、教育関係者としては、胸がしめつけられます。



子どもが自らの権利を学ぶことで、他人にも権利があることを知り、互いを大切に考えることにつながると考えべきです。


そこで、日本では2023年にこども基本法が施行され、年末には子ども大綱が策定され、「こどもは権利の主体」と明確に記されました。


ようやく、政策を推進する制度が整ったのは大きな前進と言えます。


施策を実施するに当たり、基本法は、国と自治体に対し、子どもたちの意見を反映することを義務づけています。


その点でみると、学校でも子どもの思いや悩みを、いま以上に的確に把握し、子どもの願いや思いを実現する教育活動を進めなけれなりません。


子どもは日本の将来を支える存在です。

その権利を尊重することは、持続可能な社会の実現につながります。


未来への「先行投資」という意識で、子どもの声に耳を傾けたいのです。


東大をめざす受験文化

2024年05月05日 07時34分00秒 | 教育・子育てあれこれ

東大に入学する学生は大別して、合格するために経験してきた学習法は、二つに分かれます。

一つは、東大入学者数が毎年一人いるないないかの地方の高校。

他の一つは、毎年何人かの東大合格者を出す首都圏の高校。

その二つの受験観はまったく違います。

前者は、端的にに言えば「独学」の学習です。自分で時間を生み出し、長時間の学習、模試を受けるのも一人で申し込み、一人で会場へ向かう。

周りに、同じような東大をめざす人がいないからです。

後者は、東京圏出身の人たちで、多くが中学受験を経験し、東大に進むために多額の費用をかけて、有名進学塾のサポートを受けてきたのです。

志望動機は、「周りも目指していたから」との答えもしばしばです。

「東大を目指すための環境」があるのです。


大阪に住んでいると、東大進学を強く望む地域特性はありません。それよりも、京大や阪大を目指します。

そんななかで、地方から東大進学を目指す、限られた少数派は、上記の二つに大別される「受験文化」があることを知っておくのがいいです。



女性トップをいかすには

2024年05月04日 06時26分00秒 | 教育・子育てあれこれ

今年に入り、組織や企業での女性の人事トップ就任が相次いでいます。


政党では党の委員長に女性、日本航空の社長、日本弁護士連合会の会長などはいずれも女性が初めてトップに就任しました。


女性のトップ登用や女性の管理職比率を上げることは、男性中心に傾いている社会のあり方を改めるために、もちろん大切です。


しかし、問題の本質は日本の「女性の働きやすさ」が世界的にも低水準にあり、ジェンダー平等が実現できていないことです。


社会のジェンダー平等は、女性トップ登用だけで実現するものではありません。


ハラスメントや差別のある組織で単に女性トップや女性管理職を増やしても、問題は解決しないのです。


さらに、日本の場合、女性登用がおもに経済的視点を背景にしていることが取り違えを起こしています。


経済界では「多様な人材活用が社会や経済を活性化させる」という言説です。


政府の掲げている「女性活躍」は、労働力不足を背景にした人材確保や日本経済の持続可能な成長が根拠になっています。


非正規雇用が女性に多いことに加え、外国人の処遇の適正化や障害者の雇用ができているか。


誰もが働きやすい環境になっていて、マイノリティーが安心して意見を言えるような地道な環境が整備され、女性のトップ登用がいきてくるのではないでしょうか。








子どもが将来就きたい仕事

2024年05月03日 06時12分00秒 | 教育・子育てあれこれ


子どもが将来どんな職業に就きたいかという希望は、とても大切です。

実現できないこともありますが、やりたいことや夢をもつことは、意欲向上につながります。

発達段階における自己実現にも関係します。

大阪府の箕面市の小学校での卒業式では、卒業式で、卒業証書をもらうと、一人ずつ自分が将来就きたい職業を交えて、自分の夢を宣言します。

さて、このたび新小学1年生を対象にしたアンケートによる「就きたい職業」2024年度版ランキングが、ランドセルのメーカーから公表されました。


女の子では1位がケーキ屋・パン屋で、長年ずっと1位にあげられており、人気は圧倒的です。


2位の芸能人・歌手・モデルは昨年から大きく増えました。


男の子は、スポーツ選手が4年ぶりに1位になりました。


プロ野球選手は最近落ち込んでいたのですが、阪神タイガースの優勝、ワールドシリーズの大人気、大谷選手の活躍などで盛り返しているのでしょう。


また、コロナ禍が終息し、自由にスポーツを楽しめるようになり、Jリーガーやプロ野球選手を夢見る子がふたたび増えたのかもしれません


最近人気が出ていたユーチューバーは、総合順位で前年の9位から14位に落ちました。


一方、大きく人気が集中したのが研究者とゲームクリエーター」でした。


研究者は、男の子で過去最高に並ぶ5位に上がりました。


科学技術の研究者というよりは、恐竜や昆虫、化石が多く、図鑑や生き物番組の影響と思われます。


働き手にとっては、これからは今以上に厳しい雇用状況になると予測しますが、努力を重ねて夢実現に近づいてほしいと思います。








自分は自分

2024年05月02日 07時24分00秒 | 教育・子育てあれこれ



人の感情は、さまざまです。

その中でも、大きな悩みになったり、不幸につながる、やっかいな感情があると思います。

①「あの人のことがうらやましい」⇨嫉妬心

自分はあのは人より劣っているとなり、自己嫌悪になります。


②「周りの人によく思われたい」⇨虚栄心

無理をして背伸びする。見栄をはることになる。

この二つの感情は、どちらも他者と自分を比べることから生まれます。

基準が他者なのです。

わたしも、以前は「あの人」を基準にしていました。

しかし、年齢を重なるごとに「自分は自分」と、揺るがず思うようになることが増えてきました。

うらやましいとかよく思われたいという感情がなくなると、楽になります。




人間にできて、AIにはできないこと

2024年05月01日 07時30分00秒 | 教育・子育てあれこれ
最近のAIの発達には、目をみはるものがあります。

しかし、万能かといえばそうではなく、人間関係を築くことは不得意です。

おそらく、これからもどれだけAIなどのテクノロジーが発展していっても、人間でないとできないこともあるでしょう。

それは、人間同士のつながり・ネットワークであり、信頼関係を築くことです。

それは、人間でないとできないのです。

教育学には、「教育は人なり」という言い慣れた言葉があります。

しかし、今の時代なはこの言葉は、ふたたび鮮やかに色づき出します。