先日、久しぶりにクラッシックのCD、「ペールギュント」を購入しました。
特に好きな曲「ペールギュント・第2組曲作品55の第4曲:ソルヴェイグの歌」。
毎晩、バスタイムのBGMとして流れています。
本当は、ソプラノ歌手が歌うこの曲のCDが欲しかったんですが…。
色々、探したんですが見つからず。(但し、You Tubeには、数曲アップされています。)
以前この「ソルヴェイグの歌」を紹介したことがあるため、今回はこの戯曲を作った「ヘンリック・イプセン」について調べてみることにしました。
ヘンリック・イプセンについて―
ノルウェーの劇作家、詩人、舞台監督。近代演劇の創始者であり、「近代演劇の父」と称される。シェイクスピア以後、世界でもっとも盛んに上演されている劇作家とも言われる。
イプセンの戯曲
・「人形の家」「ペール・ギュント」「民衆の敵」「ヘッダ・ガブラー」「幽霊」等々。
「ソルヴェイグの歌」(自由奔放で夢想家の男(ペール・ギュント)の帰りを待つ健気なソルヴェイグの歌。)
(作詞:ヘンリック・J・イプセン、作曲:エドヴァルド・H・グリーク、 日本語詞:堀内敬三)
冬は逝(ゆ)きて春過ぎて
春過ぎて 真夏も去りて年経(ふ)れど
年経れど きみが帰りをただわれは
ただわれは 誓いしままに待ちわぶる
待ちわぶる あああ……
生きてなお君世に在(ま)さば
君世に在さば やがてまた逢う時や来(こ)ん
時や来ん 天(あま)つ御国(みくに)に在すならば
在すならば かしこにわれを待ちたまえ
待ちたまえ あああ……
(付記)
主人公であるペール・ギュントは、夢見がちで怠惰な性格。落ちぶれた豪農の息子であり、母オーセと二人で暮らしていました。街ではかつて彼の恋人であったイングリットの結婚式が行われており、婚礼の場に突如現れたペールは彼女を奪って逃げ去ります。しかしすぐに飽きてしまった彼は、彼女を棄てて放浪の旅に出るのでした。旅の最中、山の魔王の娘と結婚させられそうになるペールでしたが、命からがら逃れ、心清らかな女性ソルヴェイグと穏やかに暮らします。しかし、その暮らしは長くは続きませんでした。ペールはソルヴェイグに「近くても遠くても、――待つんだよ」と言い残し故郷へ戻ります。帰郷したペールは母オーセの元を尋ねますが、彼女は臨終の間近でした。母の死を看取った後、ペールは富を築きながら様々な冒険を重ねます。しかし、美しい踊り子アニトラに裏切られ全財産を失うなど、彼の冒険は決して穏やかとは言えないものでした。遍歴を重ね年老いたペールは、人生の最後を故郷で過ごそうと海路帰国の途に着きます。その途中でペールは、すっかり年老い盲目になったソルヴェイグと再会します。なんと彼女は白髪になるまでずっと彼を待ち続けていたのでした。「あなたは私の一生を美しい歌にしたわ」と言う彼女に心を打たれ、今までの自分の所業を悔いるペール。そんな彼をソルヴェイグはそっと膝に抱き、子守唄を歌います。深い愛情によって全てを赦されたペールは、彼女の美しい歌声を聴きながらゆっくりと息を引き取り、物語は幕を閉じます。
(京都大学交響楽団HPよりお借りしました)
機会があったら、今度は是非戯曲劇を鑑賞したいものです。
春過ぎて 真夏も去りて年経(ふ)れど
年経れど きみが帰りをただわれは
ただわれは 誓いしままに待ちわぶる
待ちわぶる あああ……
生きてなお君世に在(ま)さば
君世に在さば やがてまた逢う時や来(こ)ん
時や来ん 天(あま)つ御国(みくに)に在すならば
在すならば かしこにわれを待ちたまえ
待ちたまえ あああ……
(付記)
主人公であるペール・ギュントは、夢見がちで怠惰な性格。落ちぶれた豪農の息子であり、母オーセと二人で暮らしていました。街ではかつて彼の恋人であったイングリットの結婚式が行われており、婚礼の場に突如現れたペールは彼女を奪って逃げ去ります。しかしすぐに飽きてしまった彼は、彼女を棄てて放浪の旅に出るのでした。旅の最中、山の魔王の娘と結婚させられそうになるペールでしたが、命からがら逃れ、心清らかな女性ソルヴェイグと穏やかに暮らします。しかし、その暮らしは長くは続きませんでした。ペールはソルヴェイグに「近くても遠くても、――待つんだよ」と言い残し故郷へ戻ります。帰郷したペールは母オーセの元を尋ねますが、彼女は臨終の間近でした。母の死を看取った後、ペールは富を築きながら様々な冒険を重ねます。しかし、美しい踊り子アニトラに裏切られ全財産を失うなど、彼の冒険は決して穏やかとは言えないものでした。遍歴を重ね年老いたペールは、人生の最後を故郷で過ごそうと海路帰国の途に着きます。その途中でペールは、すっかり年老い盲目になったソルヴェイグと再会します。なんと彼女は白髪になるまでずっと彼を待ち続けていたのでした。「あなたは私の一生を美しい歌にしたわ」と言う彼女に心を打たれ、今までの自分の所業を悔いるペール。そんな彼をソルヴェイグはそっと膝に抱き、子守唄を歌います。深い愛情によって全てを赦されたペールは、彼女の美しい歌声を聴きながらゆっくりと息を引き取り、物語は幕を閉じます。
(京都大学交響楽団HPよりお借りしました)
機会があったら、今度は是非戯曲劇を鑑賞したいものです。