キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

季節の花

2011-08-18 09:50:34 | 季節の花々
            

                水引草目が合ひて猫立停まる       石田波郷

           暑い暑い日が続いていますが、暦の上ではもう秋なんですね。

           「暦の上では」という言葉はよく使いますが、これは旧暦の暦

           なので、実際の季節とはずれがあるのでしょう。でもあちこち

           に咲く草花には、明らかに秋の香りが。

            

               ほたるのころになりました

               新しい麦わらで 小さい蛍籠 編みましょか

               編み編み 小径を行きましょか

               青いつゆ草 露のみち

               はだしで 踏み踏み ゆきましょか

                          「ほたるのころ」 金子みすゞ
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2011-08-17 10:34:33 | 人生
            

              例年は、あまり扇子など持ち歩かないのですが、今年はこ

              れとお茶を入れたペットボトルが必需品になっています。

            

                家でも扇風機をつけて、なおかつ団扇をパタパタ。

                

              窓辺には数年ぶりに風鈴も吊るしました。これがどうもな

              かなか難しい代物で、最初舌に細い短冊をつけていたの

              ですが、重さが足りないからか、ちょっとやそっとの風で

              は鳴らなくて、卓上カレンダーの6月の分を一枚そのまま

              付けてみたら、今度はチリンチリンと鳴るわ、鳴るわ、う

              るさくて。何事もほどほどというのは難しいものです。

            

              よく冷やした桃は、のどにも甘く冷たく、本当においしい

              ものです。この福島県産の大きな桃、スーパーで買って

              きたのですが、何と130円!例年だったら、300円ぐらいす

              る見事な桃なのに。風評被害というのでしょうか、値段

              を下げないと売れないようです。農家の方は大変です。
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夏ばてなっちゃん

2011-08-16 09:24:34 | ペット
             

           夏にもらったので、なっちゃん(動物病院で登録した正式名は「夏」)

           と名付けたうちの柴ちゃんですが、連日の猛暑でバテバテです。
           
             

           朝暑くなる前の5時過ぎに、夕方も日が沈んでから散歩に行きますが、

           その間は、一日中、少しずつ場所を変えながら、手足を伸ばしてドタッ

           と横になったまんま過ごします。

                

           ネットに犬種図鑑というサイトがあり、柴犬も出ていますが、これ

           がなかなか面白い。いろんな項目の5段階評価が載っています。

           番犬適性は満点、これは分かります。しつけやすさは2点と低い、

           よくわかります。うちへ来てから2年、未だにお手もお座りもでき

           ません。他の犬やペットとの友好度も2点、これもわかります。遊

           ぼうよと近づいてくる犬にもウーとうなって威嚇しますから。でも、

           耐暑能力は4点で、暑さには強いはずなんですが。

             

           図鑑の犬のうちで一番成績のよいのがラブラドール・リトリーバー

           でした。頭はいいし、敏捷だし、友好的だし、従順だし。なっちゃん

           が持っていないものをいっぱい持っています。でも、できの悪い子

           ほどかわいいということもありますからね。
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八月の花

2011-08-15 09:18:48 | 季節の花々
             

           真夏には、ひまわりやハイビスカスのように大きくて華やかな花

           も似合いますが、この鳳仙花のように葉の陰に小さく可憐な花を

           つけるものも、愛おしい感じがします。「てぃんさぐぬ花」という沖

           縄民謡があります。「てぃんさぐの花で指を染めなさい、親の言葉

           で心を染めなさい、、、」私の好きな歌の一つです。このてぃんさぐ

           は鳳仙花のことなんですね。韓国や日本やアジアの国々で、昔か

           ら女の子が指を赤く染めるのに、鳳仙花を使ったようです。あまり

           女の子らしい遊びをしてこなかったからか、私は知らなかったの

           ですが。オリエンタルな雰囲気の花です。

             

           この白い小花もこの頃よく見かけます。何の花かと思ったら、

           韮の花なんですね。万葉集には久々美良なんていう名前で

           出てくるそうです。臭いが強いからか「ニラ」と聞いて「美しさ」

           はイメージしがたいですが、夕方がよく似合う涼しげな花です。

               足元にゆふぐれながき韮の花     大野林火

             

           このきれいな花も茗荷の花と聞いて、ほんとに?と思う人がいる

           かもしれませんが、ほんとです。生い茂る細長い葉の間、そここ

           に咲いていました。これもちょっとさびしげな夜の似合う花です。

               いつのびし茗荷の花や夕月夜     中村苑子
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山を守る

2011-08-14 17:15:35 | 行事
          

          私とは正反対で体を動かすことが大好き、かつエコ・コンシャスな夫

          は、かながわトラストみどり財団の森林整備作業に参加しています。

          昨日も、私たちが今度石巻へ慰問に行って歌う日本の童謡を練習し

          ている時、そんな童謡に出てくる日本の原風景を守るべく(大げさ!)

          昔話のおじいさんみたいに、おにぎりを三個持って、竹林の整備に行

          きました。猛暑日の昼間の作業で、靴の中がズクズクになるほど、汗

          をかいたようです。ごくろうさま。

          

          参加者には女性も多く混じっているとのこと。ベテランの指導員

          の指導を受けながら作業するようです。枯れたのや、倒れかけ

          た竹を片づけて、

          

          きれいな竹林になりました。

          

          今回は竹林の整備でしたが、間伐や下がりなど時々ですがいろん

          な作業に出かけていきます。危険だし、なかなか技術の要る仕事

          ですが、本職はエンジニアながら、肉体作業の好きな夫にはうっ

          てつけの、しかも、有意義なイベント参加です。
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海の絵本

2011-08-13 08:00:51 | アート
             
             (バリ島のサヌール・ビーチ)

          お盆の帰省ラッシュが始まっています。例年なら我が家もそのまっただ

          中にいて、大汗をかいているところですが、今年は8月の初めに早々と

          帰省してきたので、いつになく気楽な日々を過ごしています。ふるさと

          は海のない県奈良の山の中なので、小さいころから、海辺や大海原に

          は特別な憧れと同時に未知のものへの恐怖がありました。大津波や、

          このところずっと読んでいるジョン万次郎関係の本で、実体験ではない

          にせよ、その恐怖が増幅されている気がします。でも、                          

にじいろのさかな (世界の絵本)
谷川 俊太郎
講談社
Stella, Star of the Sea: Mini Edition (A Mini Stella)
Marie-Louise Gay
Groundwood Books

            絵本の中には、美しいやさしい海の世界が広がっています。

            「にじいろのさかな」はキラキラ光るきれいな鱗をみんなに

            分けてあげる心やさしい魚の話です。絵として飾っておい

            ても楽しい美しい絵本です。谷川俊太郎さんの訳もいい。

            もう一方の"Stella, Star of the Sea"「うみべのステラ」(邦題)

            はマリー・ルイーズ・ゲイのおてんば少女ステラ・シリーズ

            の一冊ですが、これはまた別種のユニークさを持つ、不思

            議に美しい絵本です。ほんわかとしたパステルカラーの海

            に赤毛のステラが、内気な知りたがり屋の弟サムが、茶

            色の子犬が、水すましのように浮かんでいます。何でも聞

            きたがるサム、それに対するステラのぶっとんだ答えには、

            他のシリーズ同様、ついにっこりしてしまいます。意味の分

            からない漢字の書かれたスカーフを巻いて、ピンクのタツ

            ノオトシゴに乗って海を疾走するステラのかっこいいこと!

            海の絵本の中で一番のお勧めの癒し系絵本です。江國香

            織さんの訳は、ううーん、どうかな?易しいので、英語で読む

            のがお勧め。                             
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花火

2011-08-12 10:26:27 | 天災
             

           昨日岩手県大槌町で鎮魂の花火が海に向かって打ち上げられた様子

           をテレビで見ました。美しい、でも一瞬で消える花火を土地の方たちはど

           んな思いで見上げられたでしょう。上は一昨年千葉の館山で、海辺に

           座り、何の憂いもなく心いくまで楽しんだ花火です。あの時にはこの海に

           恐ろしい巨大津波が押し寄せることなんて夢想だにしていませんでした。

             

             

          これも、一昨年訪れた三陸の海の風景です。芭蕉が言葉で表せ

          ない絶景と感動した、松島のあたり。今はどんな風景でしょうか。
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赤ちゃんとなっちゃん

2011-08-10 09:45:43 | ペット
                        

           構われるのが嫌いで、しつこく触ると、そっと逃げていくなっちゃんですが、

           かわいい赤ちゃんのそばには寄って行きます。足で蹴られたって、気にな

           らない様子。

               

           これはどうも守ってやらなければならない小さいものだと思うようです。

           雌犬だからでしょうか。4か月の赤ちゃんと犬のほほえましい図です。

               

           でも、しばらくすると、飽きたのか、われ関せず。元の孤独を愛するワン

           ちゃんに戻りました。
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フランクフルトとヴェネツィアで優雅なひととき

2011-08-08 10:48:00 | グルメ
           

         先日友達のお嬢さんからいただいたフランクフルト料理本に載っていた

         フランクフルト風神饌Frankfurter Goetterspaiseというのを作ってみました。

         神の食べ物とは仰々しい名前ですが、卵とリンゴ酒と生クリームでできた

         優しいデザートです。神様もその味に満足されるということでしょうか。    
           

         いただき物のルタオのヴェネツィア・ランデヴーというチーズケーキ

         (めちゃくちゃおいしい!)を一緒にいただき、何とも優雅なおやつに

         なりました。フランクフルトで神様も喜ぶデザートを食べて、ヴェネツ

         ィアですてきな人とランデヴー。申し訳ないようなぜいたくさです。                                 
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やまとひめのみことが魅せられた土地

2011-08-07 18:53:33 | 旅行
            

          倭姫命(やまとひめのみこと)は天照大神の命を受けて、彼女の永遠に

          鎮座する場所を求めて、御杖代として大和から西へ旅立ったのだそうです。

          この御杖村のあたりも候補地の一つとして杖を置いたとか、それが村の

          名前の由来です。この御杖村、曽爾高原のあたりは、日本で一番美しい

          村に数えられる風光明美なところ、でもめちゃくちゃ田舎です。私の故郷

          奈良吉野周辺は古代の歴史のエピソードに事欠かない場所ですが、ほ

          んの少し前まで、あまり興味がなかったんです。でも今はなんだかとても

          あの場所この場所が愛おしく思えます。結局倭姫命は伊勢に斎の宮を定

          め、初代斎宮となって、日本武尊に草薙の剣を渡したり大活躍します。

          御杖村はその途中の街道の宿になりました。静かな美しいところです。

           

                 なでしこや

           

                 黄色いコスモスや、

           

                 ピンクのバラが咲いていました。
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