緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

真冬の浅草寺:雷門から仲見世を通り、本堂まで

2013年01月11日 09時20分13秒 | 台東・上野周辺


1月1日元旦の皇居前広場と中央通りの散策のあと、浅草の浅草寺へ初詣へ行ってきたのですが、ものすごい人の数で撮影どころではありませんでした。なので去年の12月、年の瀬の時期に一度、下見のつもりで浅草寺を散策してきたので、その時に撮影した写真をご覧下さい。




東京地下鉄銀座線の浅草駅を降りてしばらく浅草通りを歩くと正面に表参道入口である「雷門」が見えてきました。慶応元年(1865年)に焼失後、長らく仮設の門が建てられていたのですが昭和35年(1960年)に、約1世紀ぶりに鉄筋コンクリート造で再建されました。浅草地区のシンボル的な存在として有名ですね。




浅草地区を東西方向に伸びている「浅草通り」を撮影してみました。大通りに沿って「浅草雷門商店街」のアーケードが続いていて、多くの人々で賑わっていました。対岸の東京スカイツリーの開業によって、観光客の数が増加傾向にあるそうです。




雷門から宝蔵門に至る表参道の両側にはみやげ物、菓子などを売る商店が立ち並び「仲見世」と呼ばれています。商店は東側に54店、西側に35店を数えます。寺院建築風の外観を持つ店舗は、関東大震災による被災後の大正14年(1925年)に鉄筋コンクリート造で再建されたものです。




散策路は年末らしく大勢の人々で賑わっていましたが、年明けの初詣時のような凄まじい混雑のレベルではありませんでした。




色鮮やかな仲見世をしばらく歩いていくと、前方に雷門と本堂の中間点に建っている「宝蔵門」の建物が見えてきました。仲見世の西側には浅草公園の広大な緑地帯が広がっています。




雷門をくぐり仲見世の商店街を抜けた先にあるのが「宝蔵門」です。入母屋造の二重門(2階建てで、外観上も屋根が上下二重になっている門)です。現在の門は昭和39年(1964年)に再建された鉄筋コンクリート造で、実業家・大谷米太郎夫妻の寄進によって建てられたものです。




門の左右に金剛力士(仁王)像を安置することからかつては「仁王門」と呼ばれていたのですが、昭和の再建後は宝蔵門と称しています。その名の通り門の上層は文化財の収蔵庫となっています。




「小舟町」と書かれている大提灯をズームで撮影してみました。東京都中央区の日本橋小舟町の有志が町内の個人や商店、企業約190件の寄付を集め実現したそうです。約340年前に同町の魚河岸商人の信徒らが提灯を奉納したのがきっかけで同町で受け継がれています。




宝蔵門前から敷地内に建つ「五重塔」を撮影してみました。塔自体の高さは約48メートルとなっています。基壇内部には永代供養のための位牌を納めた霊牌殿などがあり、塔の最上層にはスリランカ・アヌラーダプラのイスルムニヤ寺院から招来した仏舎利を安置しています。




東側に目を向けてみると、市街地の奥には東京スカイツリーがそびえ立っているのが見えました。634メートルという高さは、浅草地区の至る所から見上げることができます。




「本堂」は本尊の聖観音像を安置するため観音堂とも呼ばれています。旧堂は慶安2年(1649年)の再建で近世の大型寺院本堂の代表作として国宝(当時)に指定されていたのですが、昭和20年(1945年)の東京大空襲で焼失しました。現在の堂は昭和33年(1958年)に再建されたもので鉄筋コンクリート造です。




浅草寺は浅草地区の中で緑地帯としての性格も持っているのだと思います。

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真冬の上野公園(3):竹の台広場からJR上野駅まで

2013年01月10日 17時16分29秒 | 台東・上野周辺


竹の台広場の中央に設置されている噴水池周辺を散策していきます。「竹の台広場」は噴水とその南側にある中央広場(幅約75メートル、長さ約130メートル)、そして外縁の樹林地から形成されています。江戸時代はここに寛永寺の根本中堂があったのですが、明治新政府と旧幕府側が戦った戊辰戦争で焼失しました。




1962年に完成した初代の噴水池は直線的な形で整然としていました。今回の再整備工事では輪郭に曲線的な要素が加わり、水にも親しみやすくなりました。噴き上げる水はさまざまに形を変え、目を楽しませてくれるのです。




広場全体を三千人規模の大イベントも開ける「文化の森」の中核として、東京都が二年がかりで整備した事業の一環として新しく整備された噴水池。新しい噴水は普段は高さ7メートルまで勢いよく水を噴き上げます。一方で、広場での野外オペラ公演などを想定し、水を抜けば観客席や舞台として使えるよう階段状の構造になっています。




再整備工事以前の噴水池は広場の地面と水面の間が花壇や柵などで分け隔てられていた構造だったのですが、池の淵から手を伸ばすと水面に届くくらいまで改良された造りになりました。




広場と池の淵の場所は段差になっていて、池の水面に向かって腰を下ろして休憩することも可能になっています。




以前の噴水池と比較すると、すごくシンプルで見晴らしの良い雰囲気に生まれ変わりました。多くの人々が段差部分に腰掛けて噴水が吹き上がる光景を楽しんでいました。




改修に当たり、利用者から「噴水越しに国立博物館を望む思い出深い景観を残してほしい」との声が数多く寄せられたことから、昔の噴水の面影を残しつつ、多用途に使えるようデザインされました。470トンの地下貯水槽や3カ所の防災トイレ、ヘリポートなど防災機能も加わりました。




しばらく眺めていると、噴水池の縁の部分からマイクロミストが吹き出していました。こういうのは真夏の時期など涼しさを醸し出してくれますが、真冬の今の時期にやらなくても・・・(汗)。




噴水池前を通り過ぎて東京国立博物館の敷地前まで行ってみます。今回の散策では敷地内に入らずに、その場で引き返すことにします。




真冬の今の時期は敷地内に植えられている木々が枯れ木となっているため、正面に建っている本館の建物を綺麗に見渡すことができます。




新年を迎えて数日経った日に散策してみたのですが、意外と入場者の数が多いように見えました。




今まで歩いて来た道を戻ってJR上野駅まで歩いていきます。東京国立博物館の正門前から撮影した竹の台広場の噴水池の全景です。噴水池自体が平坦な感じになったので、広場全体が広々とした雰囲気に包まれていました。




JR上野駅の公園口に戻ってきましたが、今回は上野駅の上空に架けられている「パンダ橋」を歩いてみたいと思います。




「パンダ橋」の愛称で呼ばれている上野駅東西自由通路は、緑地帯などのオープンスペースが少ない線路の東側の人々が、大災害時に上野公園に避難しやすいようにと建設された橋です。広々とした自由通路ですが、通行量は少ないようですね。




通路の途中から振り返って撮影してみると、前方には上野公園の広大な緑地帯が広がっていました。




JR上野駅のパンダ橋口ですが、上野駅にこのような名前の改札口があるなんて初めて知りました。



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真冬の上野公園(2):オープンカフェが設置されている竹の台広場

2013年01月09日 12時10分43秒 | 台東・上野周辺


2012年(平成24年)5月12日に完成した竹の台の噴水広場の全景です。以前よりもシンプルな雰囲気になったように感じますが、私はこちらの方が気に入っています。広場周辺に植えられている木々も一部が伐採されていて、広々とした雰囲気を感じられるようになりました。




噴水池周辺の地面が広場と比較すると一段低くなっているので、遠くから見ると広場の地面と、噴水池の水面が一体化されているようにも見えますね。東京国立博物館の建物を綺麗に見渡せるようになりました。




再生整備工事によって雰囲気が一変した竹の台広場周辺を詳しく見て回ろうと思います。工事前の竹の台広場周辺は植えられている木々がかなり成長している状態であり、広場全体を木々の葉が覆いかぶさっているような状態になっていました。




そのため日中の時間帯でも薄暗い状態であり、あまり人が散策していて楽しくなるような雰囲気が感じにくかったことは事実ですね。またベンチなどは整備されていましたが、オープンカフェなどの施設があるわけではありませんでした。




広場の中央に立って西側を見てみると、去年2012年にリニューアル工事が実施された東京都美術館の建物も見通すことができるくらい、木々に手入れがなされました。




竹の台広場周辺は東京国立博物館を始め、東京都美術館、国立科学博物館など芸術・文化施設が数多く集まっており、上野公園という緑地帯の散策軸の中心的な場所とも言えます。




次にオープンカフェとして開業した「スターバックス上野恩賜公園店」の建物を見ていきたいと思います。東京都内初の公園内店舗であり、既存のスターバックスの店舗と比較するとログハウス風の雰囲気が強いです。上野恩賜公園の緑溢れる自然を満喫できるように、69席もあるテラス席を含め開放感のある空間を演出しています。




スターバックスのプレスリリースによると、『店内には、公園を訪れた方の様々なニーズにお応えできるよう、使いやすい席の配置の「気軽に立ち寄れる開放的な空間」、噴水や外を眺めながら、ソファーでくつろげる「緑と光に溢れたリラックスできる空間」、お一人でも落ち着いたひと時を過ごせる「静かに景色を鑑賞できる空間」の、3つの客席空間を配置しました。』とのことです。




定休日はなく年中無休で、営業時間は8:00~21:00となっています。席数は店内71席、テラス69席とテラス席の割合が多いのが特徴となっています。「スターバックス」の看板がないと、公園内の観光案内所か休憩所にしか見えないデザインですね。




続いて国立西洋美術館側に新しく開業した「上野の森 PARK SIDE CAFE(パークサイドカフェ)」を見ていきたいと思います。このお店は日本全国でレストラン事業を展開している「クリエイト・レストランツグループ」によって出店しました。




カフェよりもレストランの雰囲気が前面に出ているこのオープンカフェ、メニューなどを外から目を通してみますと野菜などを多用したヘルシー路線のタイプのレストランであることがわかりました。店内86席、テラス80席となっていて、貸切によって宴会場としても使用できるそうです。




次に竹の台広場を北へ向かって噴水池や東京国立博物館へ向かいます。




以前と比較すると見違える程雰囲気が一変してしまった感がありますね。




枯れ木の森となっているので国立科学博物館の建物も見通すことができました。




真冬で寒い日の散策でしたが、意外と広場内で休憩している人の数が多いことに少し驚きました。



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真冬の上野公園(1):上野公園山下から竹の台広場まで

2013年01月08日 18時38分54秒 | 台東・上野周辺


1月の初旬の上野公園の南端部にやってきました。これから上野公園の緑地帯を散策していきます。JR上野駅の不忍口前の「上野公園山下」から散策を開始します。




年明けから少し日数が経った上野公園でしたが、意外と人通りが多かったです。上野公園内にはお寺や神社がいろいろ集まっていたり、緑地帯の北側には寛永寺の広大な敷地が広がっているからなのかもしれませんね。




上野公園山下から緑地帯を南北方向に伸びている桜並木の散策道を歩いていきますが、ご覧のように真冬の今の時期は枯れ木の並木道となっています。




公園内では所々で工事中の区画が残っていて、まだ工事用仕切り板が設置されている場所がありました。




枯れ木の桜並木道となっているメイン道路では様々な催しが実施されていて、多くの人が周囲に集まっているのが見えました。




現在上野公園では2009年(平成21年)から約10年の周期を掛けた「上野恩賜公園再生整備事業」が実施されています。「上野公園に蓄積された豊富な資源を活かし、文化・芸術、歴史、水とみどりを体感できる、さらなる魅力に溢れた文化の森として再生」を理念とした工事です。




上野公園の敷地内に集積している文化・芸術施設を核に、都心の緑豊かな自然環境の景観を活かし、更に魅力溢れた都市公園に再整備がなされる工事が現在も進められているのです。




再整備工事の第一弾として、2009年から上野公園の緑地帯のメイン広場とも言える「竹の台広場」の再整備工事が始まりました。その竹の台広場へ向かって散策を続けていきます。




再整備工事がなされる以前の丈の大広場といえば、朽ち果てたローマ神殿を思わせるような噴水池が印象的でしたが、噴水イケをはじめとして、広場全体が新しくなりました。




広場周辺の木々が枯れ木の状態となっているので広々とした印象が大変強いです。新年早々の散策でしたが、広場内も人通りがものすごく多かったです。




竹の台広場の西側に隣接している「上野動物園」のメインゲートが小さく見えました。上野公園は2013年は、1月2日から営業を開始していました。




「竹の台・文化施設エリア」の再整備工事では、噴水池や広場の舗装などを新しくした他に広場周辺の木々を少し伐採して広場全体の見通しを良くしました。そして、竹の台広場の左右両端に民間資本のカフェを新たに出店させて人々が休憩しやすい環境づくりに努めたのです。




竹の台広場の中心部から正面を見つめると、東京国立博物館本館の建物が綺麗に見えます。広場周辺の木々が枯れ木状態だったので、新緑~紅葉の時期と比較すると建物が露出している割合が増えているように見えますね。




上野公園側に建っているのが2012年4月18日に開業した「スターバックス上野恩賜公園店」です。広場や美術館、動物園など周囲の景観に配慮してかログハウス風の建物となっています。




国立西洋美術館側に建っているのは「上野の森 PARK SIDE CAFE(パークサイドカフェ)」です。こちらはカフェよりもレストランの雰囲気の方が強そうです。




上野公園の散策軸の中心にあるのが竹の台広場です。

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新年の中央通り(6):銀座二丁目交差点から銀座通り口交差点まで

2013年01月07日 13時42分42秒 | 中央区全域・銀座


銀座二丁目交差点から銀座通り口交差点へ向かって散策を続けていきます。この界隈も人通りはもちろんですが、車の通行量もほとんどないといった状況でした。




明治時代に舶来品などが並んだ銀座は高級商店街として発展してきました。昭和初期のデパート進出などにより、銀座は東京随一の盛り場としての地位を確実なものにしていくが業態は少しずつ変化していったのです。




「ブルガリ銀座タワー店」前を通り抜けていきます。




ファッションビルの「メルサ銀座二丁目店」も1月2日からの開店とのことでした。




銀座一丁目交差点に到着しました。ここで「銀座柳通り」を通り抜けていきます。柳の木々は銀座発祥の地、堺から移住してきた銀細工職人が故郷を懐かしんで移植したのが起源とされていて、現在では「中央区の木」にも指定されています。




1874年に日本初の街路樹として、桜・松・楓が銀座通りに植樹されたのですが、埋立地である銀座の土地が水分の多いことから根腐れを起こしてしまい、1877年に湿地に生育する柳に植え替えられました。道路の拡幅で一度は伐採されたのですが、1932年に朝日新聞社の寄贈で再び銀座通りに再び柳が復活し、同年4月には第1回柳まつりが開催されました。




従来は高級婦人服飾店といえば銀座マギー、マミーナ、小松ストア、銀座ダイアナ、三愛、創作洋品店(オートクチュール店舗)、日本初のセレクトショップであるサンモトヤマなどが代表だったのですが、1990年代のバブル崩壊以後は海外の有名ブランドが続々と旗艦店を銀座に構えることになります。




銀座は、百貨店の集積地でもあり、松屋・松坂屋・三越・プランタン銀座のほかにも、隣接する有楽町の阪急MEN'S TOKYO、ルミネを含めると6店に及びます。なお有楽町西武は2010年、有楽町そごうは2000年に閉店しました。




1966年にはソニーがソニービルを建設するのを皮切りに家電メーカーがオーディオ製品を中心にしたショールームを銀座に相次いで開設しました(松下電器=テクニクス銀座ショールーム、日立製作所=Lo-Dプラザ、東京芝浦電気=東芝銀座セブン、日本ビクター=ニッパーズギンザ[9])。また、日産自動車も銀座ギャラリーを開設しました。




銀座地区と京橋地区の境界線に当たる「銀座通り口交差点」に到着しました。首都高速道路の高架橋を抜けた先が京橋のオフィス街となっています。




「京橋3-1プロジェクト」として建設が進められてきた高層ビルですが、正式名称が「東京スクエアガーデン」に決定しました。建物の高さは124メートルとそれなりなのですが、銀座・京橋地区には高層ビルが少ないので意外と遠くからでも目立つ高層ビルです。2013年の3月竣工予定となっています。




振り返って銀座四丁目方向を撮影してみました。




銀座通り口周辺の専門店なども閉まっていました。




首都高速道路の高架橋の下から撮影してみると、真っ直ぐな直線として新橋まで続いている中央通りを送まで撮影することができました。




これで新年の中央通りの散策は終わりです。この後は少し歩いて帰省客で大混雑している東京駅へ向かいました。




京橋のオフィス街に程近い銀座一丁目地区を散策しました。

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