ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

豊かな街路樹のために

2007年10月03日 | ガーデン

仕事柄、関係ありそうなものにはとりあえず首をつっこんでみるのですが、良いレポートを見つけました。
‘ワークショップセミナー 豊かな緑陰道路、実践のための諸問題 「講演レポート」’by 東邦レオさんです。
2005年都市再生・環境フォーラムの時のものだとか。植木についてちょっと調べていた時にたまたま同社のHPを開いたのですが、希望者には送ってくれるとありましたので、早速取り寄せてしまいました。
http://www.soil-doctor.jp/report.html

おお、事例に中国の街路樹も載っているではありませんか!そうよねそうよね!私と思ってたこと同じ~!(って、きっと植木屋さんなら誰もが仕事じゃなけりゃ…ってそう思ってますよね。)でも、やっと時代が追い付いてきたんだな~、と、ちょっと感激。

庭主、小さい頃は地球の反対側のジャングルで育っておりましたので…日本に帰ってきて、大きな樹がないことに非常にさみしさを感じていたのでございます(密林を恋しがるサル、っていうか???)。

日本の樹はみんなちいちゃい。全部切られちゃう。キラキラした葉っぱに色とりどりのオームがぶら下がって歌う大きな樹が見たい、と、一体幾つだよ?というほど小さい頃からメランコリックなやつでした。

なので、街路樹にはどうしても「無惨」という感じしかなかったのですが、仕事をしていますと、ひとつの樹を巡っても「うっとうしい」だの、「かわいそうじゃないか」だの、「防犯」「通行の安全」「環境」ひいては人類愛まで出てきて、剪定している周りでさんざん議論がはじまったりなんかして。でも、結局はお金の出所に決定権があるのよね~。

諸外国を見ていると、やっぱりちょっと日本は神経質すぎるのではないか?とも思ったり。以前の上司が初めて海外に行き、「何あの街路樹!ビルの5階以上もあるねんで!あんなにでかい樹見たことないわ。ど~すんのあれ。あほちゃうのん!」と興奮して帰ってきたのに逆に驚いてしまったりもしましたが。
「倒れる」「落葉がすべる」などとすぐに切られてしまうけれど、私には、人にも樹にも一番木陰が必要な真夏に丸裸にきられてしまう街路樹の不条理さの方がかなしいんだな~。植えた意味があんまりないんだもの。

そんな思いに、このレポートが幾つかの応えをくれたような気がします。ちょっと希望が見えてきた…。

☆今日のちび庭気温は写真ブログでアップ。(^^;)