いや~、7月ですね~。あとい~くつねる~と、七夕ではございませんか。いかんいかん。まきそびれた種が今年も数袋。あ~あ、今からじゃなあ~。
せまいちび庭、植物は増やさず、一株一株をだいじにしよう…と思いながら、種まきシーズンになると、「いやいや、勉強の為に、ありとあらゆる種はまいてみるべきだ!!!」という向学心が…。
そして残った種袋は、クレマチスに大輪朝顔にダブルペチュニア・オダマキ・エキナセアそしてリベンジするはずのカンパニュラ…。あ~あ。どれもファンシーな花を咲かせるはずだった…。
なんやかんや、天気が悪いだの風邪引いたの用事があるのもろもろで、たくさんあったはずの時間についぞ封を開けることはなく。ようやく播いたのは、朝顔くらいでしたね…。
さて。「どんなお花が好きですか?」。
これは、お庭を造るとき、まず一番に施主さんにお尋ねすることですね。
人の好みは、実に千差万別なのだなあ、と、この質問をするたびに感じます。細かいふわっとした花が好きな人、ビビッドな色が好きな人、バーン!と假屋崎さん路線の人もいれば、関心がなければ決して振り向かないほど目立たない花に一喜一憂する人もいる。
そして、その後ろには、いろんな背景があるんですよね~。その人なりの人生観だったり、大事な思い出だったり、自分の心を支えるものであったり。そう大げさでなくとも、一つ一つの花に、「あそこで見た」「誰かにもらった」など。ちび庭の花もそう。ほぼ、手に入れたシチュエーションを思い出すことが出来る。
ですから庭主、実は、植栽を頼まれたときに施主さんがいる場合は、あんまり最初からアドバイスはしないんです(街角の花壇なら好き放題だけど)。てゆーかするまでもなく、一見「おまかせするわ」といわれながらも、話を聞けば聞くほど、怒濤のように好みが出てくる。
先にこちらで植物を考えておいても、ないようでやっぱりその人の中にすごくイメージがあって、たいてい後から山のように既存の「大事な鉢」が出て来たり、気の早い方は「買ってきちゃった」、と、行くたびに新しい植物が増えていたり。庭主は、それを整理整頓するだけでほぼデザイン埋まっちゃうんですよね~。オリジナリティがもしあるとすれば、その配置ぐらいなもんですか。でも、それは、自分のアイディアだけで勝負をかけるより、ずっと楽しい。何より、その人の愛情に触れる想いがします。
そんなとき思うのが、「地上にこんなにたくさんの種類の花があってよかった」。
日本の住宅事情ですから、実は、植栽する場所はそんなに違うことはない。というか、頼まれるほとんどが「条件の悪い日陰庭」もしくは「せまい露地庭」。こんなに、実に様々な想いを叶えるには、本当に片っ端から条件にあった植物を探しまくるんですよね。こんなにたくさんあっても、まだ足りない。もう花はほとんど知っている。な~んか、全部同じようなデザインになってしまいそう。
な~んて思っていると、甘い甘い。「ねえ、この花知ってる?」と、山奥で見つけてこられた野草が出てきたり、まだまだ世界には知る人ぞ知るレアな品種がある。そして、ゴマンと育て方がある!!!
大変大変。やっぱり、まだまだ種まきしなくっちゃ。次は冬に向けてハボタンを極めるか。
☆今日のちび庭気温:18~24℃ 雨、ですねえ。しかも、少しずつずれている。作業もお洗濯も、タイミングが難しい…あ、乾燥機ですか…なんてうらやまし~んだ。(^^;)