ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

きっと本能。

2011年07月13日 | ガーデン

(写真は千葉市都市緑化植物園)



最近、またマンションの植栽管理なんかもちょこちょこやっております。


場所は、築30年にもなろうかという公団住宅。ここには、とても豊かな樹々が林を成しているのです。


そして、一緒にお仕事するのは、造園屋さんと、まだあまり木にさわったことのない、妙齢のお姉さま方。


お姉さま方の中には、ハサミを持つのも初めてな方も。でも。


「ここの枝は元まで取って。ね、枝の流れがきれいにみえるでしょ?」「花芽が出来るのはこれからだから、来年咲く位置を考えると切り戻すのはこの辺かな。」などと、ポイントをアドバイスすると。


もう、目をキラキラさせて、作業をしてゆくのです。


「これは?ここは?」と好奇心をいっぱいにして。


そして、お手入れのすんだ木を見て、目を細める。


さらに、「私も木に登りたい!!!」と。


造園屋さんも、女が木に登るのはあまり見たことねーな、といいながらも梯子を貸してくださる。


そうそう。剪定って、楽しいよね~。


あまり手がかけられずに伸び放題だった木を、古枝を払って、枝筋を仕立てなおすと、それだけで見違えるように涼やかに葉をそよがせる。


私も久々に木に登って、絡み付いたつるを取り。


いや~、なんでこんな楽しいんでしょうね。狩猟時代を思い出すんですかね。


このつるを使ってあれもこれも出来るな~、なんて考えながら。


どちらから切るのか、どこへ枝を落とすのか、どの枝を傷めてはいけないのか。


どこに手足をかけるのか、どの枝が自分の体重を支えてくれるのか。


状況を自分の目で観察して、考えて、予想し判断して、自分の行動を決める面白さ。そこには、自分の危険を回避する注意力も必要になる。


そんな、本来人間に備わっていた能力を発揮できる場所なんて、そうそうないじゃない?


「ま、そんなとこにしとこっか。」との声に、「え~、まだそんなに登ってないのに~。」と残念そうなガールズ。


一仕事終えて振り返ると、ジャングルだった鬱蒼とした林が、目にも心地よい緑陰になっている。ん~、うつくしいねえ。「うんうん。」


多分鳥が種を落として育ってしまった雑木も、ちょっと手を入れればいつまでも見ていたい緑になる。さ、あしたもがんばろっと。ね~!


☆今日のちび庭気温:25~35℃ 外は暑いけど、木陰はやっぱりすずし~にゃ。まだ木に登れる体重で良かった…。(^^;)