ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

とーいむかしからあるば~しょお~♪

2006年12月21日 | ガーデン

さて、今日のお題は、「原風景」。
あなたの原風景は、どんなふうですか?
実は、気になる新聞記事があったのです。

「わたしがうまれたのは/にほんこくかながわけんべっとたうん/こうがいがたしんこうじゅうたくち/ぽすと/こうどせいちょうき/りょうさんがたかぞく/(中略)/とりたてて これといって/特徴のない、生/私 は」(「ライフ・ヒストリー」)
「日本中のベットタウンが故郷に思える」。詩集『音速平和』(思潮社)で今年の中也賞を受賞した水無田気流(36)の実感だ。戦後日本が必死に築き上げてきた果ての、のっぺりとした社会の姿こそ、彼女の原風景といえる。
(日経新聞2006年12月18日(月)夕刊より)

「そうよね。」と、実感。
えへへ。まどろっこしいですね。
何が言いたいかと申しますと。つい先月の事。尊敬する著名な先生の講演会を聞いてきたのです。
その先生が造園の際にぜひ踏まえるべき要素としてあげられたのが、「原風景」。お話を聞くまでは、あくまで庭の要素の1つとしか認識しておらず、なぜそれほど重要なのか分かっていませんでした。

一番ストン、と来たのは、「原風景」=「自分が生きられる場所」である、というもの。一番安心感に包まれて、癒される、逃げ込める場所。まあ、細かい定義はいろいろあるのですが、つまり、家族がいて、友だちがいて…という心の故郷。

その場所があるからこそ、前に進んで行くことができ、遠くまで行くことができる。そういう、前向きな力を生み出す場所。それを感じさせるものが、庭/公園/ランドスケープには含まれているべきだ、というお話でした。

おお!先日私が日記のどこやらにぐだぐだと書いていたもやもや感がすっきり。そうそう。そう言いたかったのよ。
故郷の情景を見つめ直して、植物を、動物を、自然を、人を慈しめば、他者への思いやりの心が育まれ、それをもっともっとも~っと広げれば、世界平和に繋がるノダ!(でかくでたぞお~。)

ま、世の中はそこまでた~んじゅんななまっちょろいものではありませんが。まあ、簡単に言ってみれば、是非そうありたいものだと。

是非、誰もが「自分のいきられる場所」に居ることができますように。日々、自分だけでも生きるのに本当に精一杯な生活。でも、どうか、隣の人のことも忘れないでもらいたいのです。そういう私もなかなかできないけれど、そんな、願いを込めて。

ところで、「原風景」って、どんどん生まれ変わってますよね。私には「緑深い片田舎」がそうですが、悪く言われがちなふぞろいな建物や電柱いっぱいの風景も、それが原風景な人はいる…。今の子供達にしたら、洋風のおしゃれな建て売り住宅がそうであり、小さい頃の私にすればただ汚いだけにしか見えなかった昭和の町並も、早や人々の懐かしみを込めて博物館入りしている…。確かに、個人単位から地域単位等、いろんなレベルでの「原風景」があるそうではありますが。では、「この公園の原風景はこれに設定しよう」と考えた時、「どれ」をそうするのか、「だれ」が主体となるのか。いざ、捕まえようとすると、捕まえられない、なんだか「逃げ水」のようなものでもありますね…。

☆ 今日のちび庭気温: 2~14℃ 晴
南天。きれいですね。どこもすっかりいい色になってきました。今年はどちらのお宅でも沢山実が着いているようです。何がよかったんでしょうねえ?日当たり?秋の長雨?(^0^)

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