北朝鮮とアメリカと日本

北朝鮮が挑発を繰り返す、負けずにトランプが応酬するという図柄が繰り返されている、このタイミングでか東京新聞の日曜版がそのまま「北朝鮮」と言う版が入ってきた、
年表の最初は「１９４５年８月１５日　日本敗戦で朝鮮半島解放」となっている、つまりそこまでは「支配」していたという事になる、重要な問題だと思うが今感じたのはその事ではない、北朝鮮との国交マップである。
今の報道から来る印象は「北朝鮮は異常な国家で国際的にも認められない孤児である」と言った論調が私が持っていた感覚だった、
しかし今マップを見る限り面積的なエリアでみると略９割のエリアは国交があり大使館をおいている国がその殆どだ、
ヨーロッパで国交が無いのはフランスンのみ、中東ではサウジアラビアとイラク、アフリカ大陸ではボツアナのみ北米でもカナダは大使館はないが国交はある、アジアでは日本と韓国だけだ、
この塗り分けは要するにアメリカとの距離感で出来上がっているという感じは否めないだろう、
確かに日本は「拉致問題」と言う大きなトラブルを抱えている、しかしこの問題を国交のあるEC諸国はなんで全く問題化しないのだろうか
基本的には国連に議題とすべき人権侵害問題なんだと思うが全くテーブルにすら乗せられない、
この問題は全く譲歩の余地はないが冷静にこの現状を正確に表示しその上で国際的に問題化する必要がある、
あまりフラットな報道だとは言い難い、それが逆に日本の正当な要求を北朝鮮から「異常な国家」と言われる所以にもなっているのではないだろうか、
核武装化する北朝鮮は国際的な危惧をECやその他の国も足並みを揃える形になっているが「核兵器廃絶」と言う最重要課題にはアメリカ核兵器廃絶から脱退が大きな抵抗になっている、
しかし米国は喧嘩が強いだけ、あるいは金を短期間で稼いだという力のみが国際的価値だという国だし、自国が戦場になったことのない国だ、
成熟していない図体の大きな子供とも言えるが日本は核兵器で言えば世界で唯一の被災国であるにも関わらずその加害国に唯々諾々と連なっているのは他の国からするとやはり異常で「独立国」と認めがたいと言われても仕方ないだろうのか、
自民党は吉田茂首相がアメリカと対等に渡り合って占領国家を短期間で独立した国家と導いたと言われているが二世議員になってからその矜持は失われていると感じる
だが有権者はやはり自民党を選んでいる、しかし残り少なくなった戦中派と団塊世代の保守派が世をさればこの傾向は変わるだろう、あとはその世代の受け皿が現れるのを期待しよう