梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

相続も災難だ

2018-04-29 13:55:24 | 雑記
新聞で相続の問題が出ている、ラジオでも司法書士と弁護士事務所が相続相談の宣伝広告を頻々と流す、
過払金請求から新たなマーケットとして医療過誤の問題と相続相談が多くなった、
個人的にはそれより離婚後の養育費用請求をやって貰いたいのだがコストパフォーマンスが良くないのだろう、
貧乏な親から生まれ10代には他界しているので相続を貰うと言う事にも、また「老後をどうしよう?」と言う様な有様だから上げると言う問題も無い、
無関係な話で「悩みは無いからよかった、よかった」と言うのはあながち強がりでもないしまあ実感はない、
しかし長い人生にはとんだことに関わってしまった事もある、それも二回もだが当然美味い話である訳はない、
最初の話は30代後半、大阪の弁護士から封書が来た、開けてみると「相続放棄のお願い」と言う文面で読んでみたら母親の妹が亡くなったが子供は居なく両親はもとより兄弟もすべて他界している、
相続権者として残っているのが私の母親から生まれた4人になるらしい、
伊勢崎の生まれだが一度も行った事も無い所に持ってきてその叔母は大阪に嫁いでいて母から子供の頃の話に名前が出た位、それも今回の書類でうっすらと思いだす程度だ、
母は再婚で私の父(こちらも再婚)と一緒になる時に父方に男の子が3人いたので前の夫との間に出来た女の子は里子に出して来た、
弁護士によるとこの女性も既に他界し子供が居なかったので実質私の兄弟三名と言う事になったらしい、
仕方ないので二人の姉に電話を入れたら同時に書類が来ていたが「考えても居ない話だから放棄はかまわない」と言うので署名押印をし印鑑証明をつけて私に送らせてそれを持って大阪まで出向いた、
叔母に当たる女性は大阪城の近くに一軒家を持っていたが体が不自由になって最後を同居していた赤の他人の夫婦に看取って貰ったと言う、
「看護期間も長かったし住む家は此処になってしまったので何とか放棄して欲しい」と言う話だった、
最初から放棄のつもりだったのであまり内容を聞いていなかったが恐らく遺言状があったのだろう、それでなければ戸籍上赤の他人に相続が行くはずも無いが法定の第一相続権者は私たち兄弟だった訳で法的処理上弁護士が入ったのだろうと思うのだがとにかく降って湧いた様な話だし大阪に家を持っても仕方ない、兄弟3人分の書類を持って飛行機で行って来た、
大変喜んでお礼を言われて帰京したのだが「終わりましたら必ずお礼を致します」と言うのに社交辞令と言う訳ではないが「気にしないでください、故人とあった事も無いのですから」と返って来たのだが、
本当に”何にも来なかった“、礼はどうでもいいが書類を集めて持って行ったのである、
それも弁護士から「直接手渡しをして貰いたい」と言う要請もあって時間と金を掛けて行った事位は考慮してしかるべきではないのか、
結局相続の放棄を自腹で済ませに行って来た訳でこれには腹違いの兄貴も大笑いをしていた、
そしてごく最近と言っても1年ほど前になるがその腹違いの三人の長男が姫路に居たのだが亡くなった、
三人の長兄だが最後に他界したのだが此処には娘が二人いて嫁いでいる、
兄の残したのは自宅と他に一筆の土地だった、娘が二人まだ健在なので当然私に相続の話は来る訳も無いのだがその二人はさっさと相続放棄をしたと言う、
他出して住んでいない不動産に固定資産税が未払いで残っているらしい、当然相続するとその分の支払い義務もついてくる、
これが来たのも兵庫県固定資産課からであり「支払催告書」である、
「第一相続人が相続放棄をしたので貴方が被相続人となります、つきましては未納固定資産税を至急収めてください」という文書で同じものが姪二人と姉の所に届いた、
電話をしたら「相続の放棄をこの事実を知った時から90日以内に放棄の手続きをしなければ支払義務は継続します」と言う、
姫路簡易裁判所に電話を入れたら「書類を送りますので必要な手続きをしてください」と言われ甥(長女の息子)と相談の上姫路の司法書士に放棄手続きを依頼、何とか期限内に放棄手続きを済ませたがこの費用が印紙を含めて3万円余りが掛かった、
結局降って湧いた相続問題は両方とも金が出てしまう羽目になったのだが「あればあったで大変だね」と言いう話は「無くても何時降りかかるか解らない災難」だった
まあ、もうそっちは無いな、こちとらが70じゃ縁者累積は片付いている