梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

ウクライナ侵略は二国間の戦争ではない、

2022-03-25 10:12:43 | 雑記

ロシアのウクライナ侵略をロシアが戦争と表現しないと言う、
ある意味確かにこれは「戦争」ではない、2つ以上の国が武力争いを「戦争」と定義するならこれは一方的な侵略行為とそれに対する防衛行為だから、
ある評論家と野党議員がゼレンスキー大統領の国会演説に対して「当事者の一方だけ国会で取り上げるのは駄目だ」と発言していたが大変な批判を受けている、
戦争当事者の訳は無いだろう、一方的な侵略を受けた被害国家の元首が実情と援助を訴えているのだ、
この事態を利用して各共同保有、敵基地攻撃能力を声高に言い出す与党と一部野党があるがウクライナの防衛戦を見て入ればそれが全く的外れだと言う事を理解できないのだろうか、
今回のロシア侵略戦ははじめからNATOとアメリカの指摘にある通りロシア軍の兵站は非常に脆弱だ、
それはロシアの目論見は3日程度、かかっても1週間から10日でウクライナを占領できると考えたせいだと言うがいずれにしても伸び切った兵站は1か月に及ぶ長期戦になり弾薬、燃料、医薬品、更に食料も枯渇していると言う、
この状態であれば通常ウクライナ軍は前線を越えて兵站ルートを攻撃分断するのが常道だがウクライナ軍は国境を越えない、あくまで防衛に徹しているのだ。
それが「侵略されている」事の証明になった、もし常套手段としてロシア国内を攻撃すればロシアに戦争と言う根拠を与えてしまう、
若し、国境を超える行為が有ったらおそらく世界の殆どがウクライナを応援しロシアを非難すると言う構図は少し変わってしまっているだろう、
この現状ですら中国、トルコ他が「原因はウクライナにもある」と言っているのだから
(日本の議員にもいたな)それでも“ウクライナにも”で止まっているのがロシア領内に戦火を広げれば“ウクライナにある”と変わるだろう
「敵基地攻撃」は侵略されたとしても国際的な支持は半数に限られる可能性が高い、
今ウクライナが戦っている構図が我が国の自衛隊と言う防衛力の姿だ、
確かに現実に見た通り多くの一般人が犠牲になっているがそれでも必死で耐えている、
世界はロシアの暴挙に非難を集中し今後どう終結するかは未知ではあるが恐らくウクライナに戦争の責任をと言う国はあるまい、
やはり、自国領内の防衛に徹すると言う事の重要性がはっきり示された事変になっている
幸い日本は島国である、国土内に他国の軍が侵略するには海上戦と空戦が主になる
その時に揚陸艦艇を越えて他国領内の基地を攻撃したら「侵略行為に対する防衛」はあっさりと「二国間戦争」に置き換えられてしまうだろう、
それは第三次世界大戦の危険をはらんでしまうだろう、
ウクライナが要請してもNATOも西側国家も軍隊を派遣しないのはその恐れを危惧している事は当然である
プーチンはその事を織り込んで起こした行動であり、最初から「ウクライナに対する援助はロシアとの重大な戦争行為とみなす事もある」と言い続けている
しかし世論はロシアを非難し非戦闘行為でロシアを追い詰めている、
日本が某国から侵略を受けても直接の軍力を派遣する事は難しいと言う事を今回の問題が浮き彫りにした、
懸念されるのは追い詰められたプーチン大統領が口にし続けている核戦力の使用だが流石にロシア国民もそれには賛成はしまい、しかしプーチン大統領は絶対的権力者の様だ、
自民党が策定を目論む「非常事態宣言」が政府に特権を与えると言う法律はまさしくプーチンを合法化する、
我が国にも「昔の強い日本」に憧れているとみられるリトルプーチンは数多く存在する様だからこれは絶対阻止しなければならないだろうと思う