梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

畳の縁とNew印伝の財布

2023-07-27 11:08:06 | 昭和の頃
娘が最近始めた趣味が畳の縁を使った小物入れ
少々くたびれて来たが先日病院で小銭を出したら受付の女性が「それ、畳の縁ですね、私畳屋の娘なんで」と声をかけて来た
「娘から貰ったんですよ、持っている財布に合わせてこの色で」と札入れを見せた

「オシャレですね」と中々高評価だった

今では畳もあまり使わないのでこれを見て畳の縁だと気づくのは確かに珍しいだろうな
印伝の財布は数年前ヨーカ堂で新鋭印伝作家展と言うのをやっていて色合いが気に入ったので使っている
本来柔らかく鞣した鹿の皮に漆で模様を置くものでトンボが験がいいと人気がある、

名刺入れはこれを使っているのだが財布は柔らかいものがあまり好きではないので栃木レザーのモノを使っていたのだがこの印伝は漆を厚く置いているらしくかっちりとした使い心地だがその分出し入れは若干宜しくない
小物入れの模様は歌舞伎由来の鱗である、尤も陣形で「魚鱗」と言う言い方が有るので歌舞伎より古いのかもしれない
しかし歌舞伎の方での鱗は魚より蛇を表す事の方が多い、
有名なのは娘道成寺・安珍と清姫で清姫が釣り鐘の上に登って安珍を焼き殺すときの衣装に使われていた
庶民的には「ミツウロコ印」の品川練炭が有名だが抑々練炭や炭団なんぞも今の時代解る訳もない、
七輪にぴったり収まった練炭で煮炊きをしたり秋刀魚を焼いたりが懐かしい
色の黒い子供に「炭団」と言うあだ名をつけるのも今ではある筈もない
炭起こしと火消壺なんかも懐かしい、
火鉢の練炭と背中の褞袍、蜜柑と落花生、仕事から戻った親父の股火鉢
昭和の思い出がずるずると出て来た