梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

国と企業連合と国民総意

2012-01-19 08:16:15 | 雑記
新聞の1~3面には毎日の様に「高濃度の放射線が」と言う文字が躍る、その同じ面で「原発再開に着々」と言う政府と電源各社のニュースが大きく出る、その間に「国民の大半は再開に否定的な意見」と言う記事もあるが添え物程度だ、
「福島原発災害」の記事と「原子力安全委員会の安全宣言・再開に」と言う記事がとても同じ国の話とは思えない、
一方では「何処まで広がるか分らない汚染」「完全に廃炉にするには30年は掛かる」「被害額は100兆円を超える」と言う記事から導かれる結論は「2度とこんな事は御免だ」と言う事だろう
一方では「今回の災害でしっかりと対処した」と言う記事からは「原発は此れからも継続する」と言う結論が見える。
しかし、7段階有ると言う再開の手順は最後の「設置自治体の許可」以外は全て継続方針の組織としか見えない、何段階有ろうとも此れでは意味を成さないだろう、いや継続方針を補強する為に多くの段階を踏んでいると考えるのが妥当だろう、
しかし、国民の総意は恐らく「脱原発」ではないだろうか、しかしが此れを反映させる方法が見えない、
ストレステストは国際的原子力学者が「全く確立されていないし地域的な特性が強い日本には向かない」と言っている上にテストを実施するのは推進派の自己採点では全く意味は無い。
原子力委員会等の組織は原発が無くなれば存続意味の無い組織だから此れも「脱原発」に振れるわけは無いだろう、裁判でも「直接利害者」は判事にはなれないはずである。
万一の事故の責任は誰が取れるというのだろうか、結局国民が税金でカバーするしかなくなる事は今度の東京電力を見ていれば文字通り火を見るより明らかだ、
「保証する財力が無いから国が補償して欲しい」「コストが上がるから電気料金は上げます」と言うこの組織が「今後は強度を上げるから絶対大丈夫」だと言ったところでこの地震前は「想定しうる災害には完全に耐えられる構造だ」と言っていたのだから信用できる訳も無い。
しかも先日は「40年の耐用年数は今のままでも後20年は大丈夫だ」といともあっさり変えてしまった、全て存続ありきの結論が有ってそれに色んな理由をくっつけているとしか思えない
最終許認可組織である設置自治体に頑張って貰うしかないだろう、それが補助金等の問題を引き起こすとしても其れは今の日本が抱える地域格差の問題だから全国で取り組んでゆく事が重要だと思う

もうお祝いをする歳でもないが

2012-01-18 18:51:32 | 雑記
今日で満64歳を迎えた、免許の更新に丁度誕生日に行く事になったが「一般」と言うジャンルになったので次の更新は5年先になった、従って次の更新では69歳と成るわけだで70歳の一歩手前というわけだ、
しかしどうも実感は湧かない、確かに5年先の話では有るが「古来稀なり」と言う年齢が現実になってきたと言う事か、本人としては未だそんな年齢の様な自覚は無いのだがまあやはり細かな所で体力が落ちて来た事は否めない、でも頭だけは何としても維持したいと思っている、最近の学説にでは「考える力は年齢とは関係ない」と言う記事も見られるので安心しているが、まあその手の記事を選択して読むようにしていることも有るのだが。
24年頑張って来た業界だが仕事自体時代に合わなくなってきた所に更に不景気が追い討ちを掛けてくる、一昨年の年末に特許申請をした物が何とか日の目を見そうな感じになって来たのでこの方面に軸足を移して居るのだが中々こう言う物は一朝一夕には行かない、
しかしやっと年金が満額になった所に運試しのつもりで申し込んでいた公営の住宅が当選し何とか二人で生活するだけなら安定しそうな状況に成ったのでこの新事業に全力を傾ける事が出来そうだ、生活する為に今喰ってゆく金額をこの状況で稼ぐ為に無理のある仕事を引き受けて更に信用を無くすと言う悪循環だったがこれからは無理な仕事はお断りして多少賭けになっても希望の持てる仕事を続ける事が出来そうだ、
女房は高校を降りてから30代半ばまで国民年金を納めその後60歳まで厚生年金を積み、第3号被保険者となった結果の年金額は満額で8万弱だ、自分は中学を降りてからずっと厚生年金だったが間が7年間ほど賭けていない時期があったのだが4年位前に「納付300ヶ月」の通知を受け取って更に2年ほど掛けたが満額で13万と少しである、夫婦で22万を欠く金額では借家では食うのに一杯だったが区営のアパートに当選して楽になった、
何とか自力で豊かな老後をと思ったのだがまあ「運も実力の内」と思う事にした、まあ此れから10年位は未だ々新しい事業にトライ出来る、これからが本番さ、
一番で更新申し込みをしたくて6時に家を出て鮫洲まで歩く、7時前に着いたが受付が8時からだと言うので電子ブックに入っている無料のライブラリーから太宰治の「斜陽」を読んでみた、太宰治は10代に「人間失格」を呼んであまりの暗さに敬遠していたのだが久しぶりの読んだがそれ程でもなかった、上から2番目の兄がこの本を読んでいたら親父が「こんな本を読むな」といっていた記憶が有るのだが文句を言うところを見ると親父も読んでいたのだろうか?

国歌斉唱起立問題の最高裁判断に異見がある

2012-01-17 08:34:44 | 雑記
学校式典での国歌斉唱・国旗掲揚を起立にも従わない教師に対する最高裁の判断が「違憲とは言えない、処分は重すぎる」と言う判断が示されたが私には納得がいかない判決だと感じる
量刑の過多はひとまず置いておいて問題は判決理由である、「式次進行の積極的妨げとはいえない」と言う事だがこれは「式次第に全員が従わなくとも構わない」と言う前提条件が含まれる事になる、「全員起立」が条件なら式次第の妨げになる事は間違いないだろう
思想信条の自由は確かに保障されているが問題は彼らの居る場所である、教師と言う仕事は国の将来を託す若者を育成する場所である、其れは勉学と共に「社会的ルール」も理解させる必要が充分にある、
「式では全員起立し国旗を掲げ国家を斉唱する」と言うのは学校の決まりである、この事は特に日本だけの話ではなく世界中どの国も同じであろう、其の事に対して教師が「思想信条にもとる」と言うのは個人の自由であるが式次第は決められた事である、
決められたルールが信条と違うから従わないと言うのは「思想の自由」とはまったく違った次元の話である、
この行為は社会に出れば絶対に通用しない、朝礼で社歌を斉唱するのが気に入らないからと座ったままだったら恐らく首にはならないまでも先ず出世はしないだろう、それも労働組合委員がそうしたら会社から拒否されるだろう
もし、信条にもとる行為をどうしてもしたくないなら教師を辞めるべきだし、最低限式典に出席しないとか出勤を休むとかすべきではないのか、彼らの卑近な例で言わせて貰えば生徒が「校則は自分の信条に合わないから」と髪を染めスカートの長を短くして登校してくると言う事と同じ次元の話である。
彼らの卑近な例で言わせて貰えば生徒が「校則は自分の信条に合わないから」と髪を染めスカートの長を短くして登校してくると言う事と同じ次元の話だとろう、しかし少なくとも女子高生達のスカート長は恐らく受講中は普通の長さになっているはずだ、彼女達の信条が発揮されるのは校門を離れてからである
いわば「車が来ていないから赤信号でも横断しても構わない」と言う様な判断をした裁判官に「決められた事を思想信条によって尊守しなくても進行に阻害が無ければ問題ではない」と言う判決理由に納得の行く説明をしてもらいたい物である

開墾の昭和村

2012-01-15 12:45:26 | 雑記
NHKに「キッチンが走る」と言う番組が有る、見る番組がないので何となく流していたが最近面白くなって来た。キッチンカーとでも言うような車にパーソナリティのタレントと毎回違う料理人が一緒に地方の特産物を使って創作料理を作ると言う番組でその地の産物と生産する人達との交流が毎回いい雰囲気をかもしている。
先週は赤木高原の昭和村と言う所に行った、キャベツ農家の男性は90歳だと言うがとてもそうは見えない矍鑠としていて余り歳は変らないだろうと見える奥さんと半生の話をしてくれた
昭和30年代に国の方策に応募してこの高原に入植したと言う、
「来た時は全部雑木林で、其れを切り倒し、根を起こして畑にした、毎日々クタクタになって只寝るだけだった」そうだ、「最初に植えたのは蕎麦だよ、100日位で食べられるからね」と言う、
昭和村は開墾の村で済んでいるのは略全村民他所からの入植者だそうだ、一軒だけ有る食堂の姉妹は年齢は解らないが「二十歳の頃来たのよ、口減らしにね」と笑っていたが「口減らし」と言う言葉が未だ当人から聞く事があるとは思わなかった、そして元気に笑っている事にも素晴らしい事だと思った次第である。
キャベツ農家の夫婦の話である、「大変だったよ、でもやっていくしか無かったからね」と言う、
「一生懸命やっていけば必ず良くなると思ってやって来た、今はいい生活が出来る様になったけど同じ様にやって行くさ」と言う話を聞きながら、(ああこの人達はずっと夢を持ち続けて生きてきたんだな、幾ら今が苦しくても必ず良くなると信じて生きてきたんだろう、それは何も無い雑木林を切り開きながら其処が豊かな畑になる事をずっと信じて生きてきたんだな)と思うのと一方で(今の若者よりある意味で幸せだったのではないか、
言い方を変えれば(今の若者達はこの老夫婦よりずっと不幸なんではないだろうか)と思えて来た、
全てを賭して雑木林に挑む事は並大抵の事ではないが現代では開墾出来る山野も無い、社会環境なのか、教育なのか、今荒野に向う道も無く、その気概も無い、
青年と言う世代は無謀な夢を持っていておかしくない年齢だ、生活の重荷に夢を諦めるのは取りあえず走るだけ走った後で良い、しかし今の若者は最初から走る事を諦めているように見える、
「どうせ先頭グループには入れない」と言う気持ちで走る事をしないのかもしれない、確かに現在は親の立ち位置で略ゴールは見えてしまう感じは有るが昭和村の人達は決してゴールが保証されたスタートではなかっただろう、何とか普通の人が普通の努力すれば普通に生活出来る世の中に成って貰いたい物だ

このまま手を拱いて居るしか無いのか

2012-01-13 08:46:54 | 雑記
野田総理は社会補償と税の一体改革は必ず実行すると言っている、国家財政が大きな赤字に成っているのは重々解っているのでこの問題は避けて通れない問題である事は確かだろう、
高齢化に向っている日本は円高その他の要因で大変な不景気状況にある、
この事が社会補償支出を増加させ、税収を下げている事は簡単な図式だ、しかし支出を下げて収入を増やすと言う当たり前の方法だが野田背政権の言っている「一体改革」は「社会保障を充実する為に税収を増やす必要がある」と言う事では無かったのか、しかし今彼が打ち出している改革案は年金を下げる、児童手当は上げない、医療費の高齢者優遇は据え置くと言った社会保障に関しては低下方向の施策ばかりで「消費税を上げる」条件だと言いながら具体的なスケジュールすら出さない、消費税に関してはスケジュールを「早急に実施する為に」かなり具体的な日時が出されている、
民間契約書では「解除条件付契約」と言う物がある、もし消費税を上げるのに政府の言うとおり「社会補償の充実と議員定数の削減と公務員支出の削減」を条件にすると言うならも同じ様な方法をとって貰いたい、消費税と同じ様に数字とスケジュールを入れて「議員定数削減「、「公務員給料の削減」のどちらか一方が出来なくとも増税案は廃案になるという条件をつけてなら取りあえず納税者として「止むを得ない」と言う気持ちにはなれる、
しかし公務員の給与と一概に言っても現場のいわゆる「ノンキャリア」と言われる方々がそれ程優遇されているとは聞かない、今年から無くなったとは言え蔓延っている「キャリア官僚」という連中の高額所得と不要であろう特殊法人にメスを入れる事の方が優先すべき問題だろう、
今日の朝刊に載っていた「原子力安全基盤機構」と言う所など自らこの機構が不用で有ると言うことを見せ付けた、原子力関連の検査手順書を全て検査を受ける側のチェックリストの丸写しで機構の検査手順書としていた事に対して「そんな事が我々で出来る筈が無い」と柏木理事と言う方が言い放った、それではこの機構の存在意味は全く無いではないか、
特殊法人の中身は殆どが此れと同じで国家から経費を受け取り、仕事はその為に作った会社に丸投げをして更に関連会社から出向させて経営すると言う、特殊法人の役員関係は恐らく全員居なくなっても実際の仕事には何の支障も無いだろう、
先ず此処を何とかしないとならない、しかし官僚と二人三脚の現政府ではどうにも成らない、いや自民党の頃からこの形で来ているので民主党に託したのだが今では自民党以上に取り込まれている、確かに実務はずっと専業としてやってきた官僚が居なければ動かせないのは間違いないだろうがあくまで其れは事務方である、日本丸の船長は政府である、操舵手が自分の都合の良いように船を動かされては乗客は何処に連れて行かれるか解らない、何しろ彼らは船を操る技術は有っても航路を策定する能力は無いのだから