波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「キャンサーギフト」の違和感

2011-08-08 11:46:05 | 日記
「キャンサーギフト」という言葉がある。「がんのくれた贈り物」
 
がんになって・・・

  やりたいことを先延ばしにせずやるようになった
  
  当たり前の日々の幸せを感じるようになった
  
  家族の大切さを改めて知った

  がんになる前より健康的な生活になった

などなど、よく聞かれる。私もそう思うわないこともないですよ、だけどねえ。
がんが「贈り物」?、がんに「感謝」?、
私には無理。7年半たつけど無理。転移したから無理。
いや、転移したしないにかかわらず、無理だと思う。

がんになって、失ったもの、諦めたものが多すぎる、考えなくていいこと考えたり、
苦労しなくていいこと苦労したり・・・が多すぎる。
と思っていた。でも・・・、本当はどうなのか、とも思う。

がんでない7年半を送ってないので、比較できない。
がん イコール 不幸・不運、の思いこみがある。
でも、この7年半は辛いことも多かったけど、全然不幸ではなかった。

がんでなかったらどんな7年半を送っていたのだろう、なんて無意味なことはあまり
考えなかった。子育てで忙しかったし。

でもあえて今考えてみる。がんになって良かったと思えることってあったかな。

 1. 仕事再開を諦めて自由時間がたくさんある。

 2. 具合悪い、といってすぐ家族に甘えても許される(気持ち的に)。

 3. 確かに、やりたいことを先延ばしにせずにやるようになり、趣味が増えた。

 4. これが最後、と大型旅行に行けてしまう。

 5. のんびり過ごすことに罪悪感が無くなり、そういう意味でのストレスは減った。

 6. がんになったので、「がんになったらどうしよう」の恐怖はなくなった。

   ついでに転移したので、「転移したらどうしよう」の恐怖もない。

 7. 実両親、義母からお見舞いと称して多少金銭的援助を受けても、後ろめたくない。
  (私、がんだし~みたいな)


 8. 息子が、病気や病人に理解があり、やさしい人間に育っている(ハズ)。

 9. ブログを始めることができて、自分の発信の場が得られている。

 10. 患者仲間との出会い、楽しい付き合いがある。

 
まだまだあるような気がする。

うん、うん、悪くない、これが「キャンサーギフト」?
まあ、「ギフト」という言葉には違和感があるので、「キャンサーお得感」?ぐらいに
しておきましょうか。

そうか、この「キャンサーお得感」まだまだ探せばあるかもしれない。
失うばかりじゃ悔しいし、「ヤツ」を利用すだけ利用するぐらいのしたたかさ
をこちらも持っておかないと、ねえ。
よーし、探して早速実行に移してみよう、っと!





  

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コメント (18)
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