今日の診察は4者面談。私、主治医、看護師助さん、ダンナ。
今の主治医になって5年以上経つけど、初めてのシチュエーション。よく考えたら信じられない。
お互いチラッとは顔知っていたようだが。「どうも、いつもお世話になっています。」なんてお互い軽く挨拶してた。
まずは、骨の痛みのことで報告と相談。結局、オキシコンチンの量とロキソニンの量は
自分で調整するということで任せられてしまった。GW後の激痛は治まり、軽い痛みはあるけど、
薬で調整中といったところ。
そして、次の話題に入る前に、私は今回もすかさず、脱ぎ始めた。ダンナと他の男の前で
(て主治医でんがな)。
私 「しこりの変化が良い兆候なのか悪い兆候なのか分からなくて不安だし、皮膚転移のところ
も変化なく治る気配もないので、やっぱりそうなんだなあ、てがっかりだし。
ていうか、毎日毎週、色々悪くなっているところを自分で見つけて(この辺から泣き出して、
ティッシュの山を築き始める)、背中のしこりも、鎖骨の下もここは違ったけど、
富士山の尾根のここのしこりの固さの変化も、そして皮膚転移の湿疹も・・・。
今日はまだあります。ここの最初に見つけた大豆大のしこりのこの辺が色がくすんで
皺っぽくなっているんですが・・。これは大丈夫なんでしょうか。
こうやっていつも自分で見つけて怖くなって不安になって、先生が触診でちゃんと見てく
見てくれないから(きゃ、言っちゃった!)、もう嫌です・・・。」
主治医(あまり動じず)
「どれどれ。この色の変化は、がんの浸潤とかではなく、色素沈着の類でしょう。
心配いらないと思いますよ。それから、このあたりも全体的に柔らかくなっていますから、
僕はまだジェムが効いているんじゃないかなあ、と思っていますよ。細かいところで、
小さなしこりの数がどうした、よいうことより、全体的にどういう変化が起きたかで治療
評価をしているところがあります。
皮膚の2このポチポチはやはりそうかもしれません。
リンパ管を通して、出てきてしまったのかもしれませんね。」
看護師助さん「もし転移で、処置が必要になった場合でも、自分でできるし、みんなやって
るから大丈夫だよ。」
私 「処置がどうのこのう、て、まだ私はそこまでいっていないのに、そんなのおかしい。
そうなる前に何とかするべきじゃないですか。(言っちゃった!)」
看護師助さん「そうそう、そうだよね。」
主治医 「もちろん、そうなる前になんとかしますよ。大丈夫ですよ。」
もうこのわがまま患者は手が手がつけられない。
主治医 「ご主人にも今までの経緯を含めてお話ししておきます。
アッピアさんの場合は、ハーセプチンがよく効いて・・・、一番効いたのは、ナベルビ
ンとの組み合わせで・・・、これまで手術も含めて、肝臓と卵巣の治療がうまくいき・・・
今回、内臓ではなく、この辺に出てきましたが約半年ホルモン療法をやって、結果的には効果はありませんでしたが、その間骨髄を休ませて復活することができましたし、
長い抗がん剤を経てもアッピアさんはまだまだ体力もありますし・・・、今のジェムザールの
治療もまだまだ効いていると考えています。
ただここにきて、しこりなど触って目に見えるところに出てきたので、ご本の不安感が強く なり・・・。治療がうまくいっても、不安が大きければ、問題ですし、逆に、たとえしこり などが大きくなっても、本人が不安なく平穏な心でいらられれば、そちらの方が重要だし、
主役だと思います。」(つまり本人の安心が何より重要ってことね、名言だわ!)
看護師助さん 「ご主人も、ご本人が今回のような大きな気持ちの変化など、孤独を感じやすいとき 、いっしょに何でも聞いてあげて、見てあげて、家族で共有してあげてください。
お子さんも聞くのはつらいかもしれませんが、自分も役に立っている、と思わせてあげて
ください。そして、少し気持ちに余裕が出てくれば、ご本にもまた治療に目が向くでしょう うし(治療には常に目は向いてますケド)。とにかくご主人もいっしょにいろいろきいて
あげてください。」
お二人のあまりにも暖かいお言葉に、別の意味の涙が・・・。なんて愛情をもって支えられている
のだろう。ダンナも、家での私の不安感の強い様子や、自分の関わりなど、無難に話していた。
主治医 「まあ、いろいろお話ししましたが、今日の主旨は、これからも今までのように治療を
続けて行きましょう。ということなんです。またやっていきましょう。」
薬や検査の話、これからの抗がん剤戦略、しつこいけど皮膚転移治療のこれからの方針など聞いて、
だいたい収束へ、約1時間。
後でダンナが、「VIP待遇だよな。」と感想を漏らしていた。
でも私は、転移してから長いし、今治療の転換点にいるし、定期健診のみの患者とは違うからね。
とはいったものの、この対応には、特に主治医と助さんには、大いに感謝せざるを得ない。
この二人がいてくれるから、ここまで頑張れたし、これからも頑張れるんだと思う。
不安はまだあるし、治療もこれから難しい局面に入っていくと思うけど、不安は自分だけのものにしな ないで共有してもらい、先生の格言、「安心こそ最重要」これを心に留めていこう。
でもどうすれば、どんな局面でも安心できるのか、これが大きな課題です。ごいっしょに考えていきましょう。
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今の主治医になって5年以上経つけど、初めてのシチュエーション。よく考えたら信じられない。
お互いチラッとは顔知っていたようだが。「どうも、いつもお世話になっています。」なんてお互い軽く挨拶してた。
まずは、骨の痛みのことで報告と相談。結局、オキシコンチンの量とロキソニンの量は
自分で調整するということで任せられてしまった。GW後の激痛は治まり、軽い痛みはあるけど、
薬で調整中といったところ。
そして、次の話題に入る前に、私は今回もすかさず、脱ぎ始めた。ダンナと他の男の前で
(て主治医でんがな)。
私 「しこりの変化が良い兆候なのか悪い兆候なのか分からなくて不安だし、皮膚転移のところ
も変化なく治る気配もないので、やっぱりそうなんだなあ、てがっかりだし。
ていうか、毎日毎週、色々悪くなっているところを自分で見つけて(この辺から泣き出して、
ティッシュの山を築き始める)、背中のしこりも、鎖骨の下もここは違ったけど、
富士山の尾根のここのしこりの固さの変化も、そして皮膚転移の湿疹も・・・。
今日はまだあります。ここの最初に見つけた大豆大のしこりのこの辺が色がくすんで
皺っぽくなっているんですが・・。これは大丈夫なんでしょうか。
こうやっていつも自分で見つけて怖くなって不安になって、先生が触診でちゃんと見てく
見てくれないから(きゃ、言っちゃった!)、もう嫌です・・・。」
主治医(あまり動じず)
「どれどれ。この色の変化は、がんの浸潤とかではなく、色素沈着の類でしょう。
心配いらないと思いますよ。それから、このあたりも全体的に柔らかくなっていますから、
僕はまだジェムが効いているんじゃないかなあ、と思っていますよ。細かいところで、
小さなしこりの数がどうした、よいうことより、全体的にどういう変化が起きたかで治療
評価をしているところがあります。
皮膚の2このポチポチはやはりそうかもしれません。
リンパ管を通して、出てきてしまったのかもしれませんね。」
看護師助さん「もし転移で、処置が必要になった場合でも、自分でできるし、みんなやって
るから大丈夫だよ。」
私 「処置がどうのこのう、て、まだ私はそこまでいっていないのに、そんなのおかしい。
そうなる前に何とかするべきじゃないですか。(言っちゃった!)」
看護師助さん「そうそう、そうだよね。」
主治医 「もちろん、そうなる前になんとかしますよ。大丈夫ですよ。」
もうこのわがまま患者は手が手がつけられない。
主治医 「ご主人にも今までの経緯を含めてお話ししておきます。
アッピアさんの場合は、ハーセプチンがよく効いて・・・、一番効いたのは、ナベルビ
ンとの組み合わせで・・・、これまで手術も含めて、肝臓と卵巣の治療がうまくいき・・・
今回、内臓ではなく、この辺に出てきましたが約半年ホルモン療法をやって、結果的には効果はありませんでしたが、その間骨髄を休ませて復活することができましたし、
長い抗がん剤を経てもアッピアさんはまだまだ体力もありますし・・・、今のジェムザールの
治療もまだまだ効いていると考えています。
ただここにきて、しこりなど触って目に見えるところに出てきたので、ご本の不安感が強く なり・・・。治療がうまくいっても、不安が大きければ、問題ですし、逆に、たとえしこり などが大きくなっても、本人が不安なく平穏な心でいらられれば、そちらの方が重要だし、
主役だと思います。」(つまり本人の安心が何より重要ってことね、名言だわ!)
看護師助さん 「ご主人も、ご本人が今回のような大きな気持ちの変化など、孤独を感じやすいとき 、いっしょに何でも聞いてあげて、見てあげて、家族で共有してあげてください。
お子さんも聞くのはつらいかもしれませんが、自分も役に立っている、と思わせてあげて
ください。そして、少し気持ちに余裕が出てくれば、ご本にもまた治療に目が向くでしょう うし(治療には常に目は向いてますケド)。とにかくご主人もいっしょにいろいろきいて
あげてください。」
お二人のあまりにも暖かいお言葉に、別の意味の涙が・・・。なんて愛情をもって支えられている
のだろう。ダンナも、家での私の不安感の強い様子や、自分の関わりなど、無難に話していた。
主治医 「まあ、いろいろお話ししましたが、今日の主旨は、これからも今までのように治療を
続けて行きましょう。ということなんです。またやっていきましょう。」
薬や検査の話、これからの抗がん剤戦略、しつこいけど皮膚転移治療のこれからの方針など聞いて、
だいたい収束へ、約1時間。
後でダンナが、「VIP待遇だよな。」と感想を漏らしていた。
でも私は、転移してから長いし、今治療の転換点にいるし、定期健診のみの患者とは違うからね。
とはいったものの、この対応には、特に主治医と助さんには、大いに感謝せざるを得ない。
この二人がいてくれるから、ここまで頑張れたし、これからも頑張れるんだと思う。
不安はまだあるし、治療もこれから難しい局面に入っていくと思うけど、不安は自分だけのものにしな ないで共有してもらい、先生の格言、「安心こそ最重要」これを心に留めていこう。
でもどうすれば、どんな局面でも安心できるのか、これが大きな課題です。ごいっしょに考えていきましょう。
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私は言葉での治療(安心感を得る)って大切だと思っています。
実は、亡き母も私に続いて乳がんを罹患していたのですが、全身状態が芳しくなかったため無治療で、皮膚転移らしきものも発現していました。
不安は相当あったと思います。
でも、訪問医師や訪問看護師、そして私は共有していました。
それが母の不安のすべてではなかったと思うけれど、一端でも共有してもらっているという安心感はあったようです。
粟粒結核であっという間に亡くなってしまったので、不安に押しつぶされることなく逝ったのではないかと感じていますが、もうちょっと安心させてあげることが出来たら良かったと思っています。
個人的には、死生観を確立することで、どんな局面でも安心を得ることは可能ではないかなぁと考えています。
アッピアさんも一人で抱え込まないように、blogで吐き出すのも一つの方法ですヨ。
私にも場所柄からとり切れないしこりがあるのですが、私の先生は「しこりがあっても、この場所に収まっている限り、寿命には影響はないよ」「転移?そうさせないのが僕達の仕事だから」とおっしゃってくださるので、私は単純に安心しているのですが・・
闘病してる人にとっての安心感は、へたな薬以上ですね。ていうか薬そのものです。
主治医のことばあ、の影響力はとても大きいのですが、家族の支えも安心感なんですよね。
お母様も、気持ち穏やかに過ごせていたのでは、と思います。
私も、安心感、アロマでリラックスなどで工夫してみようかしら。
確かに主治医くんは、今は私の不安感を、一番気にしているのでしょう。
治療については、前回のCTでも内臓に転移が見られなかったので、先生的に多少余裕あるのかも。
勝算があるかどうかは???ですが、手さぐりでやっていくしかないですね、てところで情報共有してはいます。
sashidakさんの主治医も、自信を持って治療に向かわれているようで、信頼と安心感がもてますね。その言葉で安心感が得られるなんてすばらしいです。
私は母の主治医とはわかり合えず、そのことを看護婦さんも心配していました。
でも毎日いろんな患者さんを診ていて、多忙の中治る見込みのない患者に対して、希望を与える言葉は気休めなのかわかりませんが、先生自身も心が病んでいたのだなぁと今は思います。
アッピアさんは信頼できる助さんとかくさんがいて幸せですね。
でも、抗がん剤だけをあてにはせずに食事や免疫力をあげる生活をして、後悔しない生き方をして下さい。
確かに、主治医・看護師には恵まれています。
もう長いせいか、個人的な信頼関係もできていますね。大切にしたいです。
食事や免疫を上げる生活ですか・・・。
食事療法は私は無理なので、せめてストレスを溜めない生活ですかね。