波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

転移後のリアルライフ【2】・・・タキソール効果判定と初家族旅行

2012-03-18 11:07:28 | 転移後のリアルライフシリーズ
2005年1月に転移が判って、ハーセプチン、タキソール、アレディア(今のゾメタ)の抗がん剤がスタートした。
脱毛が始まる前には、最新鋭のパナソニックのバリカンを購入し、海兵隊のごとく丸刈りにした。
これで家じゅうに髪の毛がパラパラ落ちてきてイライラすることもない。
息子は状況が飲みこめず、お風呂で私のツルツルの頭を触って喜んで(?)いた。

5月のGWは、息子の2歳の誕生日も迎えるので、子連れ旅行デビューと行きますか。
行先は気候温暖・風光明媚な伊豆にしよう。

雑誌で見つけた、幼児連れでも安心できる伊豆高原の幼児連れ専用ホテル(子どもホテルともいう)に予約した。
部屋は段差や余計な備品がなくて安全だし、洗面台も子供用の高さに合わせてあるし、
レストランも開放的でステキだし、離乳食も完備(ウチはもう普通食だけど)、
なんと子供の食事が先に出て、食べ終わる頃に大人の食事が出てきて、食事中子供はキッズルームで
遊ばせてくれる、という配慮の行き届きよう!
ここしかない!と予約し、早速車でGO!長距離ドライブ大人しくしてくれるかな。

大室山のリフトや小室山のつつじ公園、伊豆一碧湖、シャボテン公園、伊豆海洋公園、天気も良く
広々とした海を見て気持ちも大いにリフレッシュした。
息子はまだまだ抱っこ星人だけど、家族3人で旅行に行けた、ということが、
そういう当たり前のことが嬉しかった。

いやあ、良い旅行だったね、ひとつを抜かせば・・・。ひとつ?・・・例の子どもホテルである。
至れり尽くせりの良いホテルだったのでは?それが違ったのだ。

素敵な吹き抜けのレストランに入ると、全てのダイニングテーブルに子どもイスが取り付けてあり、
既にたくさんの若い子連れファミリーが席に着いていた。
・・・微笑ましい、というより何か不自然な感じ。何かの団体?
老若男女が程良くいて自然と言うもの。

若くはない私たちも席に着いたが、2歳児の息子はじっとしていられない。席を抜け出し、
チョロチョロ歩き回り、他の人の席に紛れ込み、観葉植物の植木鉢に登り・・・、ハァ・・・。
疲れて部屋に戻っても、安全性のためかテーブルもポットも湯のみもなく床の間もない狭い部屋、
窓も小さい。荷物を置く場所もない。子どもに合わせた低い洗面台では、息子が喜々として蛇口で遊び、
周りがすぐに水浸しになる。やすらぐどころではない。うんざりした宿だった。
名付けて「独房ホテル」。二度と泊まりたくない、非常に印象深いホテルであった。
楽しい家族旅行も終わり、また週1治療通院と家事・育児の日常に戻る。

5月の手帳を見ると・・・。大学のゼミの同期(男8、女2)で久し振りに集まっている。
確か、私が、勢いで病気のこと、転移のことまでカミングアウトし、慌てふためいた(?)みんなが
多忙な合間を縫って集まってくれたような。7年後の今も元気でいるとは詐欺的な感じもするが、
これを機に1~2年に一度は集まっているので、良いことではないか、あっはっは。

タキソールを初めて4ヶ月目。副作用は・・・脱毛以外あまり感じない。
もちろん白血球は低め安定だが。吐き気も、痺れも、味覚異常も、爪トラブルも、倦怠感も・・・ない。
良かった。

手帳は語る・・・。気候もいいので、家族で近場に遊びに行ったり、子どもの習い事体験に行ったり、
かと思えば、ホスピスや墓地の情報に敏感になったり、まだ気持ちが混乱することもあるのだ。

そう、まだ再発治療ははじまったばかり。抗がん剤の効果はどうなっているのか。
4月の腫瘍マーカーは下降、5月の画像検査では、肝臓の2cmの転移巣が4mmに縮小していることが
分かった。初めての再発治療の効果判定は吉と出て、心底ホッとした。

さあ、これでしばらく安心して日常生活が送れるぞ。
余裕の出てきた私は、虫歯を治したり、がん患者サポートプログラムに出てみたり、
あじさいや菖蒲の花を見に行ったり、久し振りにカラオケにも行っている。
それもこれも副作用が軽かったおかげもある。

7月に入り、ママ友の情報もあり、息子を週2回保育園に預けることにした。
本来はパート主婦用クラスだが、通院だからと特別に認めてもらい、通わせてもらうことにした。
息子には通いだしの頃は試練だったけれど、実母の負担や何より私の負担が減り、
息子も遊びのバリエーションが増えてよかった思う。
1年弱この保育園に通い、諸事情で別の保育園に週3回通い、その後普通に幼稚園に入園している。

もうすぐ夏休み、といっても保育園に夏休みはないが、また家族旅行に行きたいな。
独房ホテルだけはもうゴメンだけど。

タキソール治療も半年経過、病院側は6クール(約半年間)で一旦終わりと言っているが、
まだ効いているし、自分的には続けられそうなんだけれど、そうなるのだろう。

つづく・・・。




このペースで綴っていると、7年分の転移ライフ終わるのにどれだけかかるのか。
少しペースを早めようかな。いずれにしても最後まで書ききる所存ですので、応援クリック
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2 コメント

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カミングアウト! (あんじゅ)
2012-03-18 21:28:46
先日、私も大学の友達に、肺転移後、病院を変えた大騒動話を勢いあまり、しゃべってしまいました。再発していることは、もちろん知ってる仲間なのですが、さすがに、今回は動揺してました。その後は、笑いが必要!と、ルミネ吉本に誘ってくれたり、カミングアウトして楽になりました。あっピアさんの7年に続きたいです!あと、もう梅ヶ丘の梅を見に行かれました?私、地元なのでご一緒したいところです!3週間前は、まだ咲いてなかったですが、今は見頃かなあ?
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あんじゅさん (アッピア)
2012-03-19 21:08:41
ルミネ吉本、面白そう。大学のお友達、センスあるじゃないですか!
旧友はありがたいね。私も旧友にはほとんど話しているけど、それで嫌な思いをしたことは、
ほとんどないよ。まったくではないけれど。

羽根木公園楽しみだ。

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