河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

初夢を見ましたか?

2021-01-10 13:32:01 | 絵画

美術館で仕事をしていた時、和気あいあいと楽しく仲間と付き合っていた。それも度が過ぎて、ステンレスの台の上に乗ってスキーの2枚の板に念仏が書かれているのに裸で乗って記念写真を撮っていた。その他に顔の所がはめ込みで写真を撮るライオンのたてがみが付いたものをお面の様にかぶって、裸の体に糊をつけて猫の毛をまぶして着けて「記念写真」を撮る「おふざけ」を皆がしきりに私にやってくれる・・・・。皆が仲間として面白く遊んで切れていると思ったら、それは実は「いじめ」だった。

そこにどういう訳か、大学時代の先輩が現れて「おまえは正規の職員だと何故言わない」と注意する。「みんなはお前のことをアルバイトだと思って悪ふざけをしているのだ」という。「はあー??ああ、そうなの・・・みんな楽しそうだったのに」と思ったところで目が覚めた。夢だったのである。しかも初夢。

すごくシュールで気に入っている。

夢判断すれば、恐らく美術館時代に一所懸命に仕事をしてきたが、マジでやればやるほど周りから浮いていた。「はみ出し者」であることは「勲章」だと思っていたから、皆と仲良くしているように思えても、排除されていたことは自分はしっかりと認識していて仕事をしてきたから、こんな夢を見るのだろう。改めて「孤立・孤独を恐れるな!!」と自分に言い聞かせているのでは?

こんな話を書いたことがると思うが、30代半ばに「戦場で死体を掘り起こして洗っている夢」を見た。間が覚めた時、体から力が抜けて辟易したのを憶えている。心理学者に言わせると「良い夢」だと。今の自分が大仕事に立ち向かって、必死になっている時だそうな。