「私がやると言わなければ誰がやる」と豪語していた森喜朗が退いて、先に欧米でもコロナ禍にオリンピックが可能かどうか議論するようになっても、この国ではメディアも積極的に議論しようとしない。どうしてだろう?
国産のワクチンも出来ない(作らせようとしなかった)、治療薬開発にも資金を投入しないで能力のある研究者を放置してきた安倍、菅政権は「学術研究の専門性」に興味を示さず、むしろ自分たちの政治の為に遠ざけてきた。その原因となった「習近平を招待しようとした中国との関係」「経済的利益優先で計算したオリンピック」があるだろう。コロナをなめ切っているのだろう。
かつて世界中を感染させて死者2000万人とも言われたスペイン風邪は終息するのに5,6年要した。アメリカからワクチンを輸入して日本国内が終息しても、日本さえ克服すれば開催はできると思い込んで知るのか・・・オリンピックは世界のスポーツの祭典であり、多くの国の参加が無くなれば、強行突破できると突き進む日本の政権は最も恥知らずで、科学的思考が欠如した「みんな頑張れば出来るの精神論」が先に立つ「非論理的国民性」が、これまで以上に世界に知れ渡るだろう。
出来る見込みがないと9000万円も出費が見込まれる島根県内の「聖火リレーの無駄」を指摘した丸山知事の指摘もメディアは肩透かし程度に扱った。そもそもオリンピックは都市に与えれた権利で、東京とその周辺だけが経済的効果が見込まれたのに、東京から900Km離れたこの島根には全く関係ない。それにもかかわらず「国民の義務」のように押し付ける全体主義の政権は傲慢としか言いようがない。
もうフランスは代表選手を送って来ないようなうわさが伝わってきている。アスリートファーストとはよく言ったものだが、その選手たちもコロナのせいで十分な練習も出来ずに戦意喪失と聞く。そのうち主要参加国からの「不参加の外圧」で東京オリンピックは中止に追い込まれるだろう。
そして関係者は無駄金を使った責任も知らんぷりをするに違いない。