河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

己の老いとどう付き合うか

2021-10-13 12:06:12 | 絵画

白くなった髪をメンズビゲン6で黒く染め、若く見せる・・・・直ぐに生え際が白くなって忙しい。自分は若いつもりでも、あれこれと老化が見える。特に肉体的な老化には勝てないから、一寸躓いて(つまづいて)こけて膝をすりむいていた。風呂に入るまで血が出ていることも気が付かない。足腰が弱くなったことも認めたくないし、忘れ物が多くなってトラブルが多い。

ちょいと二階に上がって、食べ終わった夕食の膳を片付けようとして、何かを忘れた気になって階段を下りて、其のまま外出した。小一時間して帰宅するまで片づけは忘れていた。

朝はインスタントコーヒーを砂糖を一杯入れて飲むのが毎日で、これは忘れないが、砂糖の専用のさじが見当たらないと、近くにいた猫に聞いてみる。「何処にやった?」「隠したろう?」・・・・何か自分の過失は認めたくない・・・・上級国民でもなく・・・認知バイアスが働くのだそうで・・・。「ふん!!自分は間違っていない!!」。

マグカップの中には時々クモが巣を作っているから、コーヒーを入れる前には気をつけている。何故そこに巣をつくるのか・・・「おい!効率が悪いだろう!」と呼びかけるも返事はなく、また他のクモも繰り返す。我が家の生物多様性はいつか書いたと思うが、クモに関しては何百といるから、たとえ廊下であっても二時間ばかりあれば完全なクモの巣をつくるから、歩くのにも気をつけなければならないが・・・よく顔にクモの巣をつけて歩くことになる。

貴方は毎日歯を磨いているだろうか?在職中は就寝前に磨いたが、最近は磨いたのは3日前である。磨くより食事の際に歯の隙間に詰まる何かの筋をワイヤーフロスで引っ掻き出すのに忙しい。そして寝る前は歯磨きを忘れる。そしてインプラントに頼る・・・もう5本入れたから・・・およそ135万円払ったことになる。食事は美味しくなった気がする。腹の出っ張りは前方向から横にまで膨らみ、食事中にものを落とすと、腹の出っ張りで受けることが出来る。また体重が80kgを超えたろう。

気持ちだけは年老いたとは思いたくないのだ。

虫歯には勝てない。河口家では親子代々「歯磨き」はしない家族だった。父はいつも磨いていると嘘を言い、歯槽膿漏で歯を失った。で、寝る前に入れ歯をコップにいれて洗っていた。あれは嫌だからインプラントにしたのだが・・・・今後さらに虫歯で抜くことになったら、またインプラントになるだろう。どうしても焼き肉とかカニとかガジガジと食べたい。要するに年を取ったことを認めたくないのだ。

気持ちだけ若いと思う。いや、思い続けるのだ。

物忘れも気にせず、そういう性格だったと思えばよい。