朝目を覚ますと、昨日の雨で洗われた爽やかな空気が満ち、空一面に青空が広がっていました。
雨の天気予報が見事に外れました。
今日は佐々良木の山主の足立さんが他の山主さんを紹介してくれることになっていて、現地調査だけならカッパを着てでも行なう覚悟でしたので、朝から幸運に恵まれました。
最初の山主さんは佐々良木寺張で田圃を手広く営んでいる方です。
自宅の裏山に続く舗装道を5分ほど入った道沿いの人工林が現場でした。
傾斜もゆるくとても条件のいい所です。
これなら間伐体験用の現場として使えそうです。
山主さんが御忙しい方であまりゆっくり話をする事ができませんでしたが、間伐作業には快い返事を頂きました。
次は佐々良木伊保中切の部品工場を経営されている山主さんです。
現場は足立さんの現場へ上る途中の竹藪を過ぎた当たりで、これも条件の良い所でした。
こちらも間伐作業の承諾を頂きました。
いつも最初に山主さんにお会いして間伐の申し出を行なうと、山主さんはどう対処していいのか戸惑う様子です。
無償で間伐をさせてくれという申し出が胡散臭いのでしょう。
こちら側の楽しみでやっているという説明も、うまく伝わらないのが普通です。
今回は足立さんが口ぞえしてくれたので話は早かったのですが、いきなりよそ者がこんな申し出をしてきたら山主さんはもっと警戒して話はなかなかまとまらないでしょう。
間伐活動を続けていくには地道な実績作りと地元の方の紹介が必ず必要ですね。
今回の二つの現場とも行き易さ、傾斜、面積、込み具合、林齢とも間伐体験を行なうには最適な条件を備えていました。
今回の現場は単に間伐を行なうのではなく、有効に利用させていただきたいと思います。
午後は足立さんと別れて一人で杭造りの現場に向いました。
東野で自然農塾を開いている佐藤さんに猪除け柵の支柱用に頼まれました。
支柱作りの現場は昨年中部大学の学生さんの間伐体験と、森の健康診断での間伐体験に使った林です。
現場に来たのは久しぶりです。
明るい日差しが差し込むようになった林に足を踏み入れると、昨夜の大雨で水かさを増した沢の水音と小鳥の声が迎えてくれました。
声の方に目をやると、日差しを浴びた倒木の周りを小鳥が飛び交っていて、奥の方の杉木を慌てて登って行く小動物の姿も目の隅に捉えました。
真っ暗な人工林に命が少し戻ってきたようです。
何だかうれしくなりました。
小さな自己満足ですが、こうした楽しみがあるから間伐活動は止められません。
明かりの差し込み始めた林です。
所々、地面まで光が届いて暖めています。
倒してあった間伐材の枝払いと玉切り作業の手を止めて、沢縁で汗を拭いこわばった腰を伸ばしました。
林の中の水音は音楽です。
作業が終わって車へ戻り、器材を積み込んで出発しようとした時、向こうからパトカーがやって来て私の車の直ぐ後で止まり、警官が下りてきました。
こちらも好奇心に駆られて下りると、どうしてこんなところに車を止めているんだと職務質問を受けました。
事情を説明して、逆にどうしてこんなところをパトロールしているのかと聞くと、最近山の中での自殺があるのでパトロールしているとの返事でした。
とんでもない事です。
山の中では熊や猪に出会うより人間に出会う方が驚きます。
それが死体だったりしたら尚更です。
どうかそんな事になりませんようにと願うしかありません。
皆さん山の中にはゴミや命を捨てないようにお願いします。
山は生きる力や喜びをもらう所ですよ。
雨の天気予報が見事に外れました。
今日は佐々良木の山主の足立さんが他の山主さんを紹介してくれることになっていて、現地調査だけならカッパを着てでも行なう覚悟でしたので、朝から幸運に恵まれました。
最初の山主さんは佐々良木寺張で田圃を手広く営んでいる方です。
自宅の裏山に続く舗装道を5分ほど入った道沿いの人工林が現場でした。
傾斜もゆるくとても条件のいい所です。
これなら間伐体験用の現場として使えそうです。
山主さんが御忙しい方であまりゆっくり話をする事ができませんでしたが、間伐作業には快い返事を頂きました。
次は佐々良木伊保中切の部品工場を経営されている山主さんです。
現場は足立さんの現場へ上る途中の竹藪を過ぎた当たりで、これも条件の良い所でした。
こちらも間伐作業の承諾を頂きました。
いつも最初に山主さんにお会いして間伐の申し出を行なうと、山主さんはどう対処していいのか戸惑う様子です。
無償で間伐をさせてくれという申し出が胡散臭いのでしょう。
こちら側の楽しみでやっているという説明も、うまく伝わらないのが普通です。
今回は足立さんが口ぞえしてくれたので話は早かったのですが、いきなりよそ者がこんな申し出をしてきたら山主さんはもっと警戒して話はなかなかまとまらないでしょう。
間伐活動を続けていくには地道な実績作りと地元の方の紹介が必ず必要ですね。
今回の二つの現場とも行き易さ、傾斜、面積、込み具合、林齢とも間伐体験を行なうには最適な条件を備えていました。
今回の現場は単に間伐を行なうのではなく、有効に利用させていただきたいと思います。
午後は足立さんと別れて一人で杭造りの現場に向いました。
東野で自然農塾を開いている佐藤さんに猪除け柵の支柱用に頼まれました。
支柱作りの現場は昨年中部大学の学生さんの間伐体験と、森の健康診断での間伐体験に使った林です。
現場に来たのは久しぶりです。
明るい日差しが差し込むようになった林に足を踏み入れると、昨夜の大雨で水かさを増した沢の水音と小鳥の声が迎えてくれました。
声の方に目をやると、日差しを浴びた倒木の周りを小鳥が飛び交っていて、奥の方の杉木を慌てて登って行く小動物の姿も目の隅に捉えました。
真っ暗な人工林に命が少し戻ってきたようです。
何だかうれしくなりました。
小さな自己満足ですが、こうした楽しみがあるから間伐活動は止められません。
明かりの差し込み始めた林です。
所々、地面まで光が届いて暖めています。
倒してあった間伐材の枝払いと玉切り作業の手を止めて、沢縁で汗を拭いこわばった腰を伸ばしました。
林の中の水音は音楽です。
作業が終わって車へ戻り、器材を積み込んで出発しようとした時、向こうからパトカーがやって来て私の車の直ぐ後で止まり、警官が下りてきました。
こちらも好奇心に駆られて下りると、どうしてこんなところに車を止めているんだと職務質問を受けました。
事情を説明して、逆にどうしてこんなところをパトロールしているのかと聞くと、最近山の中での自殺があるのでパトロールしているとの返事でした。
とんでもない事です。
山の中では熊や猪に出会うより人間に出会う方が驚きます。
それが死体だったりしたら尚更です。
どうかそんな事になりませんようにと願うしかありません。
皆さん山の中にはゴミや命を捨てないようにお願いします。
山は生きる力や喜びをもらう所ですよ。