先週雨にたたられ延期になった山里力育成塾がついに始まりました。
雲ひとつ無い晴天で風も穏やか、少し肌寒いくらいの気温で身体を動かすには絶好の日和となりました。
集まったのは女性4人男性4人の計8人、全員が農作業はほぼ初めてです。
簡単に自己紹介を終え、早速畝作り作業に取り掛かりました。
機械を入れて一度起こしたらという地元の方の意見もありましたが、農産物の成果を追い求めるより作る作業の方をどちらかというと重視したいという思いもあって、畝作りも人力のみでゼロから始める事にしました。
萱や葛で覆われた表面の草を刈、土が見えるように片付けます。
既にこの時点で腰や腕が疲れて来ました。
前途多難です。
あまり枯れ草が片付いていないように見えるかもしれませんが、畝作りのために溝堀を開始します。
根を張り巡らした葛の片づけが大変です。
数人で引っ張っても抜けませんので、出来るだけ掘り起こして鉈や鋸で切ることにしました。
最初おしゃべりで賑やかだったのが、いつの間にか口数が少なくなり黙々と各自作業を続けます。
その内一人が鼻歌を歌いだしました。
自然に出てきたそうです。
歌でも歌わないとやっていられない、声を出すとつらい肉体労働が少しは楽になる。
この気持ちは良く解ります。
間伐をしていても、力を振り絞らなくてはならない時には自然に掛け声が出ます。
きっとこれと同じなんだと思います。
機械化が進む前まで田植えや他の作業で皆が歌ったのは、きっと作業がつらいと感じた時なんでしょう。
畝上げ作業は静に進み、適当に休みましょうと声を掛けても皆なかなか手を休めません。
そこで少し早目に昼休みです。
日当たりのいい場所を選んで弁当を広げました。
四方山話がこれからここで何を作ろうかという話になり、米造りは水の管理が大変そうだから麦を作ろう、麦を作ったら石釜を作ってパンを焼こう、いやピザがいい。
ビールを造って一杯というのもいいね等と、まだ何も植え付けていないのにもかかわらず、妄想はいくらでも膨らみます。
午後からは畝上げの仕上げです。
そして何とか完成しました。
やれば出来るんですね。
「良く出来たもんだね」と思わず皆で声を掛け合ってしまいました。
最後は道具の土を棚田の横を流れる小川で洗って落としました。
この小川は雨が降っても濁りませんし、いつも水量が変わりません。
すばらしい水がたっぷり流れています。
これから暑くなればこの川辺がオアシスになるでしょう。
今は棚田の石垣で囲まれた風が遮られ、日を浴びて温まった石垣のおかげでここには春がとっくにやってきていました。
足元にフキノトウを沢山見つけたので皆で取って御土産にしました。
かなり大変な肉体労働の一日でしたが、何とか山里力育成塾も最初の一歩を踏み出せました。
そして非力でも皆で集中すればそこそこの作業は出来るものだと改めて学びました。
これで荒れ果てて寂しかった農地が暖かな場所に生まれ変わりました。
塾生の皆さん、これから第2歩、第3歩と楽しみを見つけ出しながらゆっくり着実に歩いて行きましょう。
雲ひとつ無い晴天で風も穏やか、少し肌寒いくらいの気温で身体を動かすには絶好の日和となりました。
集まったのは女性4人男性4人の計8人、全員が農作業はほぼ初めてです。
簡単に自己紹介を終え、早速畝作り作業に取り掛かりました。
機械を入れて一度起こしたらという地元の方の意見もありましたが、農産物の成果を追い求めるより作る作業の方をどちらかというと重視したいという思いもあって、畝作りも人力のみでゼロから始める事にしました。
萱や葛で覆われた表面の草を刈、土が見えるように片付けます。
既にこの時点で腰や腕が疲れて来ました。
前途多難です。
あまり枯れ草が片付いていないように見えるかもしれませんが、畝作りのために溝堀を開始します。
根を張り巡らした葛の片づけが大変です。
数人で引っ張っても抜けませんので、出来るだけ掘り起こして鉈や鋸で切ることにしました。
最初おしゃべりで賑やかだったのが、いつの間にか口数が少なくなり黙々と各自作業を続けます。
その内一人が鼻歌を歌いだしました。
自然に出てきたそうです。
歌でも歌わないとやっていられない、声を出すとつらい肉体労働が少しは楽になる。
この気持ちは良く解ります。
間伐をしていても、力を振り絞らなくてはならない時には自然に掛け声が出ます。
きっとこれと同じなんだと思います。
機械化が進む前まで田植えや他の作業で皆が歌ったのは、きっと作業がつらいと感じた時なんでしょう。
畝上げ作業は静に進み、適当に休みましょうと声を掛けても皆なかなか手を休めません。
そこで少し早目に昼休みです。
日当たりのいい場所を選んで弁当を広げました。
四方山話がこれからここで何を作ろうかという話になり、米造りは水の管理が大変そうだから麦を作ろう、麦を作ったら石釜を作ってパンを焼こう、いやピザがいい。
ビールを造って一杯というのもいいね等と、まだ何も植え付けていないのにもかかわらず、妄想はいくらでも膨らみます。
午後からは畝上げの仕上げです。
そして何とか完成しました。
やれば出来るんですね。
「良く出来たもんだね」と思わず皆で声を掛け合ってしまいました。
最後は道具の土を棚田の横を流れる小川で洗って落としました。
この小川は雨が降っても濁りませんし、いつも水量が変わりません。
すばらしい水がたっぷり流れています。
これから暑くなればこの川辺がオアシスになるでしょう。
今は棚田の石垣で囲まれた風が遮られ、日を浴びて温まった石垣のおかげでここには春がとっくにやってきていました。
足元にフキノトウを沢山見つけたので皆で取って御土産にしました。
かなり大変な肉体労働の一日でしたが、何とか山里力育成塾も最初の一歩を踏み出せました。
そして非力でも皆で集中すればそこそこの作業は出来るものだと改めて学びました。
これで荒れ果てて寂しかった農地が暖かな場所に生まれ変わりました。
塾生の皆さん、これから第2歩、第3歩と楽しみを見つけ出しながらゆっくり着実に歩いて行きましょう。