あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

ベニーグッドマン物語

2006年03月14日 10時40分58秒 | HEXANON35mmF2 1st
きょうはホワイトデー。
朝からずっとふわりふわり、雪が舞ってる。
山はまだらに日が当たりながらも、舞う雪で遠くは霞んでいる。


きょうはクラリネットの話をしよう・・・


昔は深夜放送で名作映画が毎日放映されていた。

音楽やミュージシャンを題材にした映画も数多く、「グレンミラー物語」、「愛情物語」、「アイドルを探せ」を始め、リスト、シューマンの自伝モノなどもあった。
ミュージカルモノも名作がいっぱい。

ぼくは中学生の時にはブラスバンドでトランペットを吹いていた。
中学3年生の夏、広域の中学生ブラスバンドの発表会があり、そこでソロで演奏することになり、夏休み中毎日学校に通って個人練習をしていた。
二つ上の兄の自転車を借りて通っていたが、乗りなれない自転車で、壁に激突してしまった。原因は外装変速機のギヤチェンジは回転させながらしなさいよと言われたことを、負荷がかかった状態にしなさいよという意味かと思った勘違いが原因で、急坂で負荷をかけようとしたらスピードが出すぎてしまったというお粗末なものだった。
発表会直前に唇に20針以上縫う怪我をしてしまい、食事もままならずましてや大会は出られなかった。
父はそれにみかねてクラシックギターを1台持ってきてくれた。
この話は機会があればまたするけれど、管楽器にふれられない毎日が続いた。
その頃見たのがベニーグッドマン物語。

こんな洒落た音楽があるのかとびっくりした。
その甘い響き、ハモリ、メロディ、どれもが別世界だった。

トランペットの演奏はもう無理かなって思っていたぼくは、もう一度クラリネットでやり直してみようって思った。高校に入学するとクラリネットの演奏を始めた。

クラリネットの演奏は楽しかったぁ~
ぼくはその後、肺を傷めて管楽器を吹くことを諦めるんだけど、そこではまったのがギター。


ぼくの人生の縮図はこの頃からあったのかもしれないなあ。
行き当たりばったり。流されるままに今がある。
トランペットが吹けなくなったことでクラリネット、クラリネットが駄目になったことでギターと、失うことで次に出会ってきたような気がする。
人も物も長く付き合いたい性格なので、失うことにとても抵抗がある。失って全てが見えなくなるという臆病さが付いてまわってるんだと思う。

でも、次にはちゃんと別の出会いがあるんだよね。きっとなにかに出会える。きっと見えてくるよ、ね。

今日の写真は昨日撮影した通勤途中の紅梅。数日前には咲いていなかった。
HEXANON35mmF2 このレンズはリバーサルのような深みがある。
コメント (22)
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