今日は仕事で島崎藤村が若い頃を過ごした町を訪れた。
打ち合わせまでに少し余裕があったので、田舎道の路肩に車を停めて昔の面影のある通りを少し歩いた。
観光にも開発にも関わりのないこの集落は、茅葺屋根がところどころに残る不思議な地域だった。
この集落の撮影をしていたら、雨が降り始めた。
小走りで車に戻りながら、道すがら見かけた人たちのことを思い出した。
諏訪大社から中山道の和田峠にかけて、数キロごとに一人で歩いていたバックパッカーたちのことだ。
午後には夕暮れのように暗い空から雹(ひょう)が降ったが、人家のないその道沿いで雨宿りできただろうか・・・
どの人も団塊の世代の人たち。
今日の和田峠は全面通行止めだった。新和田トンネルは歩いて抜けることはできない。
一番最後に見た人は、「江戸から53里」の標識のすぐ傍だ。抜け道はない。
美ヶ原からビーナスラインを歩いて、中仙道に抜けたんだろうか・・・
その場所から民家のある場所にその年齢の方が歩くには遠すぎる。
どこから来たんだろう?
どこに向かって歩いているんだろう?
狐につままれたような感覚になった。
R-D1+HEXANON35mmF2
雨に降られる前に撮影した、古い集落での一枚。この時期の蔦は美しい。
帰路は白樺湖を抜けた。
霧の中から浮かび上がる景色は幻想的だが、夕方からの会議の時間があり撮影は諦めた。
そのとき道路脇の気温計は6℃を指していた。
打ち合わせまでに少し余裕があったので、田舎道の路肩に車を停めて昔の面影のある通りを少し歩いた。
観光にも開発にも関わりのないこの集落は、茅葺屋根がところどころに残る不思議な地域だった。
この集落の撮影をしていたら、雨が降り始めた。
小走りで車に戻りながら、道すがら見かけた人たちのことを思い出した。
諏訪大社から中山道の和田峠にかけて、数キロごとに一人で歩いていたバックパッカーたちのことだ。
午後には夕暮れのように暗い空から雹(ひょう)が降ったが、人家のないその道沿いで雨宿りできただろうか・・・
どの人も団塊の世代の人たち。
今日の和田峠は全面通行止めだった。新和田トンネルは歩いて抜けることはできない。
一番最後に見た人は、「江戸から53里」の標識のすぐ傍だ。抜け道はない。
美ヶ原からビーナスラインを歩いて、中仙道に抜けたんだろうか・・・
その場所から民家のある場所にその年齢の方が歩くには遠すぎる。
どこから来たんだろう?
どこに向かって歩いているんだろう?
狐につままれたような感覚になった。
R-D1+HEXANON35mmF2
雨に降られる前に撮影した、古い集落での一枚。この時期の蔦は美しい。
帰路は白樺湖を抜けた。
霧の中から浮かび上がる景色は幻想的だが、夕方からの会議の時間があり撮影は諦めた。
そのとき道路脇の気温計は6℃を指していた。