あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

ヘレンメリルと青江三奈  エロは人生を変える

2007年06月18日 19時54分08秒 | NOKTON40mmF1.4
青江三奈の「伊勢崎町ブルース」を聴いたのは小学校を卒業する頃だったと思う。
まだ女性の色香も知らない少年でも、大人の世界は只事じゃないぞと腹をくくらされるほど、その甘美な吐息はエロスを感じさせた。

その頃の歌謡曲は、なぜか題名に「ブルース」と付くものが多かったので、
”ブルース”=”マイナーコードとコブシの効いた音楽”
と勘違いしていた。

高校一年の時に「ブルースのすべて」という本を購入したのはそんな流れからだ。
著者は原信夫。ビックバンドジャズのシャープスアンドフラッツのリーダーの原さんだ。
その中に出てくる五線譜をギターで片端から爪弾いてはみたが、どこにも青江三奈
は出てこなかった。出てくる名前はチャーリークリスチャンやチャーリーパーカーなど、その当時、ぼくが知らない黒人の名前ばかりだった。
大きな勘違い男である。

それでも「ブルース」を勘違いしていることに気付かずに、青江三奈の代わりにタルファーローやチャーリークリスチャンのレコードを買っていなかったら、ぼくのジャズとの出会いはもっと違ったものになっていただろう。

あの吐息がなかったら、ぼくの音楽観は違ってただろうなあ。
思えばませたエロ餓鬼である。


大学に入ってから、ヘレンメリルのレコードを聴いた。
青江三奈はクラブ歌手をしてた頃、歌唱法もヘアスタイルもこの人のコピーをしてたんじゃないかなと感じた。とてもセクシーな歌手だ。


R-D1+NoktonClassic40mmF1.4
八坂村の廃屋にて
コメント (8)
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