あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

点と線

2012年06月26日 01時23分04秒 | summilux 35mm F1.4 ASPH
木曽に向かう国道では後ろにBMW M3が後ろについた。
E46のM3は一時期憧れていて何度か試乗をしたことがあった。
チューニングされたエンジンは高回転にいくほどに官能的になる。
2ストロークエンジンのような乾いた音がする。

先月スピード違反をしたばかりじゃなければもう少しスピードを出せるんだけど、今回は心地よい程度にゆっくりと運転した。
バックミラーから観察するとコーナリングを楽しみたいのか、綴れ織りの道では血相を変えたようなコーナリングをしてる運転手の横では奥さんらしき女性が揺られて不機嫌そうだった。
途中のガソリンスタンドで給油したらしくバックミラーから消えたが、妻籠宿手前を大妻籠宿方向に曲がって、橋の上で景色を見ていると親の仇を見つけたような高回転の金属音を撒き散らして抜いていった。

せっかくの信州のツーリング。
この橋の上から見る川や、ひっそりと小さな看板が出ている男滝女滝や大妻籠や馬籠峠、峠の集落、人が歩くだけの幅しかない石畳の本来の中山道などがここから続くのに、そんなスピードじゃ何も気付けない。
車を数分だけ停めて車を降りると見られる景色が沢山あるのに。





Leica M9-P + summilux 35mm F1.4

木曽の楽しみは宿場を散策するだけじゃなく、途中の景色や鳥のさえずりや川のせせらぎを楽しんでほしい。
観光地と観光地の場所をナビに任せて移動するだけの点を結ぶような楽しみ方より、道すがらをぜんぶ楽しんでくれたらいいのにと信州人は思うのでありました。
コメント (18)
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