今、テレビで五箇山の旅が出ている。
15年ほど昔のことだけれど、ぼくもここを訪れたことがある。
たしか四月の終わりだった。車で適当な場所でテントを張って寝ようという場当たり的な僕らしい旅だった。
飛騨高山で高山牛のステーキ肉を買い、白川郷を観光してから五箇山の公園で小さなテントを張らせてもらった。
合掌造り以外何もないところで、地元の公園管理の役場の方と世間話をして、ふきのとうを分けてもらった。まだ世界遺産になる前のこの辺りは、観光客も少ないひっそりとした秘境だった。
公園の入り口の土手は一面のかたくりの花だった。
コールマンのツーバーナーで飛騨ステーキを焼いた。
ふきのとうもいっしょに焼いた。
ランタンの明かりの下で食べるステーキは極上だった。
食事が終わる頃には雨が降り出して、テントの中でウィスキーを飲んだ。
贅沢な時間を過ごした。
深夜にはテントが揺れてベグが抜けそうな台風の暴風雨の中、何度か目が覚めたけど、このまま台風に飛ばされてもいいやと気楽に寝てた。
FinepixF31fd
その当時、カメラに興味がなくて、一枚の写真すら残っていない。
ふらりと旅に出て、星空をぼうっと眺めて、テントで寝る。
そんな楽しみがたまらなく好きな時期があった。それが許された時代でもあった。
この話、また次回も書いてみようかな。
15年ほど昔のことだけれど、ぼくもここを訪れたことがある。
たしか四月の終わりだった。車で適当な場所でテントを張って寝ようという場当たり的な僕らしい旅だった。
飛騨高山で高山牛のステーキ肉を買い、白川郷を観光してから五箇山の公園で小さなテントを張らせてもらった。
合掌造り以外何もないところで、地元の公園管理の役場の方と世間話をして、ふきのとうを分けてもらった。まだ世界遺産になる前のこの辺りは、観光客も少ないひっそりとした秘境だった。
公園の入り口の土手は一面のかたくりの花だった。
コールマンのツーバーナーで飛騨ステーキを焼いた。
ふきのとうもいっしょに焼いた。
ランタンの明かりの下で食べるステーキは極上だった。
食事が終わる頃には雨が降り出して、テントの中でウィスキーを飲んだ。
贅沢な時間を過ごした。
深夜にはテントが揺れてベグが抜けそうな台風の暴風雨の中、何度か目が覚めたけど、このまま台風に飛ばされてもいいやと気楽に寝てた。
FinepixF31fd
その当時、カメラに興味がなくて、一枚の写真すら残っていない。
ふらりと旅に出て、星空をぼうっと眺めて、テントで寝る。
そんな楽しみがたまらなく好きな時期があった。それが許された時代でもあった。
この話、また次回も書いてみようかな。