風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

おころりよ

2020-06-25 23:47:51 | こころ
ねんねんころりよ
おころりよ
ぼうやはよいこだねんねしな

ねむれよいこよ
にわやまきばに
とりもひつじも
みんなねむれば
つきはまどから
ぎんのひかりをそそぐ

ねむれねむれははのむねに
ねむれねむれははのてに
あたたかきそのそでに
つつまれてねむれよや

不眠症なものだから安眠できなくて
母の手を乞うる

このぼんやり!なんて
言うが早いか飛んできたビンタ

いっつも働いてる母の手と
ビンタの手しか記憶にないかもしれない

だから母を乞うる
やさしい胸を乞うる

そういえば妹はいつも母の上っ張りを
引っ提げて遊んでいたなあ

それだけ働きづめの母だった
母の記憶はまだある

と言っても知らない人の
知らないおかあさん

夫がまだ入院してた頃
同じ病棟の少し遠い病室に入院中の女性

年の頃はかなりの年配
今の私よりはるか上かもしれない

その女性が夜になると
病棟中に響く声で

「おかあさ~ん」「おか~あさ~ん」と
とめどなく叫ぶ

きっとお母さんの胸で甘えたくて
お母さんを乞うていたに違いない


誰しもの心に住まうおかあさん

この歳で恥ずかしいけれど
母の子守歌で眠りたいと思う時もある

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河井議員夫妻逮捕の陰で

2020-06-18 23:17:18 | こころ
疑惑疑惑疑惑
一億5千万円

党挙げて
党幹部の応援

なぜ今
なぜこのタイミング

陰で何かが
真実から目をそらされてはならない

何かを葬られてはならない
それはそれこれはこれ

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新薬

2020-06-18 18:10:36 | こころ
先日の日曜日小2の孫を預かることになって
お昼はくら寿司

予約してなくて11時20分ごろお店に到着
待合は密を避けるための対策に座れない席があった

けれど立ち待ち客がけっこういた
店舗の受付で順番待ちの入力をして

40分の待ち時間を利用して車のガソリンを入れることにした
ガソリンを入れて戻ると

予定の時間は過ぎていたが順番はまだ来ていなかった
コロナ緊急事態宣言が解除されて

近隣府県での新規感染者の発表もほとんど無くなって
人々の外出が増えてきている

孫とふたり久し振りの回転ずし
好きなものを好きなだけ注文して満腹になって

次どこへ行くと問うと
ペットショップ!

ペットショップでもふもふの犬を抱っこして
可愛いを連発して

次のペットショップ
結局3軒のお店をまわって

もっと大きいお店に行きたい!
パパが前に連れて行ってくれたところ!

婆ちゃんどこか分からないから今度パパに
連れて行ってもらい!とショップのはしご終了

帰りの赤信号で停まった車の中
私の腕を触り始めた孫が

おばあちゃんの手ぷにょぷにょと言って何度も触る
○○ちゃんは?といって孫の手を触るともち肌だが固い

あ~もう随分長い間忘れていた感触だ
若肌はこんなんなんだ~

運転席と助手席の間のハンドルを持つ手の
下になっている肘の辺りでおばあちゃんここ下がってるで~

おばあちゃんお医者さんに行った方がいいで
こんどお医者さんに行きな~よ…だって

歳の差60余
孫にとっては初めての感触

私にとってはもう戻らない感触
コロナの新薬も楊貴妃の新薬も待ち遠しい限り

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桶の中で

2020-06-17 01:15:22 | こころ
葛飾北斎の富岳36景の中に
尾州富士見原という絵がある

目を引くのは製造中の大桶だ
その中で桶職人ひとり仕事をしている

箍が架けられ大きな桶が転げて置かれ
桶の中で手斧を使う桶職人

遠くに見えるいかにも小さな富士
のんびりとした中に

職人の凄腕の技が見える
尾州といえば木材の大産地だ

お櫃や酒樽やしょうゆ樽等々
凄腕の職人技は優雅だ

斜陽期でなかったら成吉っつぁんの名は
何処までも届いただろう

職人技から遠のき中古樽桶を販売した
成吉っつぁんの器用さはそこでも見受けられた

京都の漬物屋は屋敷は細く長い
表の店から中庭・座敷・工場・倉庫を通り
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粋な成吉っつぁん

2020-06-16 19:28:18 | こころ
成吉っつぁんが戦地から戻ってみると
父は死んでいた

家は従姉家族が住まい
成吉っつぁんの姿を幽霊を見るかの如く眺めた

戦地で踏んだ地雷の破片の幾つかは取り出せないまま
時々成吉っつぁんを苦しめた

義眼の片目はよく見ないと
義眼だとは気づかないほど手術は成功していた

痩せこけてはいるが五体満足に帰って来た
父に会いたいと戻ってきた

父の最後の一部始終を聞いて
成吉っつぁんは従姉夫婦に頭を下げた

従姉が田畑の一部と農作業小屋を成吉っつぁんに
戻したいというのを固辞して

数日ののち住み込みの職人見習いの仕事を見つけて
先祖の位牌を包んでもらい家を出た

戦地で死の淵を彷徨い生きた
ほとんどの戦友を亡くし成吉っつぁんは生きた

それこそ罪だった
帰ってきた罰だと家を出た

位牌は懐にある
墓地に行けば埋葬された先祖の墓があった

まだ盛り上がり木の墓標の建つ父の墓
その隣に母の墓

祖父母の墓の間に幼く死んだ叔父たちの墓
幾つもの墓に感謝と別れを告げた

先祖の幾つもの墓のひとつひとつを
愛おしく撫ぜて回った

なるようになると故郷を出た
ケセラセラという気分だったに違いない
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成吉っつぁんの仕事

2020-06-16 02:23:28 | こころ
成吉っつぁんの仕事は桶職人見習い
桶職人とは桶や樽の製造職人だ

木を割り板にする
同じような寸法の板を何枚も作り

その板に緩い丸みをもたせ
何枚も何枚も横並べにして円筒形にするのだ

釘や接着剤を使わずに樽や桶は作られる
その形状を保つのは箍だ

長い竹を鉈や竹割で割り滑らかに削り
円形の箍を編み並べた桶板に咬ます

酒樽
漬物桶
お櫃
風呂桶
手桶
脚濯ぎ
防火用水桶
寿司桶
たらい
醤油樽
肥樽

酒造用の大きなものから
手桶まで大小さまざま形も様々

板も竹も成吉っつぁんの手に掛かれば
箍を編むときなんざ

割った竹が新体操のテープのように
よじれを戻し踊る踊る

ばらばらの緩いカーブの板はゆるみなく
その張力は箍で止められ樽や桶になる

しかし
成吉っつぁんが一人前になったころ

いいえ
戦後その仕事についた頃には桶屋は斜陽産業

さまざまな樽や桶はプラスチック容器へと変わっていった
それでも桶にこだわる漬物屋さんや酒屋さんの

需要にこたえ成吉っつぁんの仕事は桶修理と
近代化した酒蔵や漬物工場から引き取った桶の転売

そのうち大樽は焼肉店の個室になったり
映画製作の時代劇のセットとして

桶そのものの使用目的は本筋から離れて
古いものがまっさらの桶よりも重宝された


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桶屋の成吉っつぁん

2020-06-14 00:45:38 | こころ
成吉っつぁんはかつての戦争で地雷を踏み片眼を失い
飛び散った破片の幾つかを体に残したまま

戦後随分経ってから傷痍軍人として日本に戻って来た
しかし、彼の父は南方に出征していた息子は戦死したものと思い

家屋敷田畑一切を姪夫婦に譲り息子の顔を見ることもなく
終戦後まもなく死んだ

幼い頃に母を亡くした成吉っつぁんは4歳上の姉を母と慕い育った
姉が遠くに嫁いだ後、飲んだくれの父ひとりを残して出征したのだった

嫁いだ姉は姉で夫を戦地へ送り戦後夫の生還の喜びも束の間
罹っていたマラリアによって亡くした

夫を亡くした時
実家の父はすでに亡くなっていて従姉がその家を継いでいた

しばらく夫の母と暮らしたがその家督は夫の兄弟が継ぐこととなり
子供のいなかった姉は戻る家もなく行き場をなくした

成吉っつぁんも片目を失いながらもようやく癒えた身体で
日本に戻って来れば帰る家も親も失っていた

成吉っつぁんは
桶屋の見習いとして住み込みの仕事を見つけた

嫁ぎ先での働きぶりを見込まれ姉は世話をする人があり
3人の子持ちの男の後妻として農家に嫁いだ
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風のように

2020-06-11 01:53:37 | こころ
風のように走る
人びとの間を縫って走る

人びとの気を喰い走る
時には液体のように

時には軟体動物のように
人びとの間をすり抜ける

気になる気に出くわすと
身長165体重58の私になる

洋服は着ていないから
透明人間

誰の目にも触れない
誰の手でも触れない私は

気になる気の中で
その気を喰いとどまる

食べ物に旨いものや
不味いものがあるように

気にも色々
発するものがある

身をえぐられるような気もある
けれど

透明な身体は誰にも見えない
けれど

私の身体は歪み
あげた悲鳴は誰にも聞こえない

赤ん坊の無垢で
柔らかな気の中でほほえみ

子ども達の輝く目や笑顔に
新たな希望を見つけ

歪んだ身体は修復されて
透明な私はここにいる

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