障子貼り

４人の小さな孫達が破いて覗いて
そこを繕ってはまた破り

もうあきらめて放置してきたけれど
お正月は来るし夫の七回忌も来る

今年の婆さまは大忙し
あっちこっちそっちの娘の助っ人に

家に残った末っ娘
そは
一昔前のような板前修業中

早朝から深夜まで働いて
家事一切どころか宿六亭主並み

30才頃の子育ての最中
早く10年過ぎないかなあと思った

あの頃の多忙並み
そんなわけで

仕事を終えて
娘んちへ三人の孫を迎えに行き

食事を済ませて
障子の貼りかえ

その横で3人の孫はそれぞれゲーム
糊が乾くから糊付け手伝って

そんな声など耳に届かない
それぞれ必死

世の中の少年のさまざまな問題
色々あるけど

大きなひとつにスマホやらゲームやら
悪いところがみんなそれぞれ

思い遣り等あったものでない
ゲームの勝ち負けやられたらやりかえす

サバイバルなんだけれど
肝心なことが抜け落ちてしまうような世界

やっぱり人は汗を流さなくてはいけない
その汗を流して流さないための知恵がでる

汗を流すから苦しみがわかる
お菓子食ってゲームで強くなっても

人の痛みは分からないだろうな
私の今日の短絡的思考でした

きっと幸せ

クリスマスも過ぎて
今年も残りほんの少し

また歳を取る準備が整っていく
ここまで来ればどっちこっちない

じゃなくて減らしたい気分
命の折り返し地点で若返っていくとしたら

それはそれで悲惨かも…
考えなくてもいいことをうだうだ…

そのうだうだで悩み楽しむ
きっとうだうだが好きなんだと思う

今日も娘と私の車で同行した
ダッシュボードの上の数枚の落ち葉をみた娘

なにこれ?
宮街道の街路樹の落ち葉

あそこの紅葉綺麗やろ
何の木か分からないから

渋滞で停まったときに分離帯で拾ったんよ
拾ってから半月ほどたった昨日

やっと調べたけれど
すずかけの木かふうの木か分からない

お母さんて幸せやなあって娘
きっと幸せなんだろう

視野狭窄

最近視野が狭くなってる
歳のせい

それも事実だけれど
そう言うのでなくて

心が狭くなってる
考えるのは自分の事ばかり

視野が狭くなると
かえって窮地に追い込んでいる

そんな風に思えてくる
一歩二歩三歩外へ出て

一呼吸二呼吸間をおいて
自分を眺めることができたなら

もう少し
穏やかになれるだろう


なんでもかんでも自分に置き換えて
考え込むのはもうやめよう

揺れる

孫とこれから映画に行く予定だった
今話題の海難1890

ところがさっき娘からの電話で
無理みたい…と

きっちり命に向き合わせてやりたいと思って
そううまくはいかないか…

職場で６時まで待って来なければ
次の機会に

色んなことに彼は葛藤してる
それよりまず外へ出ようよ

外へ出る機会をと努力しても
……

なかなかな
なかなかその気にはならないらしい

そう思うようにいかない
いけばなんの問題もないわなあ

いかなくていいか
懲りずに何度でも待ってやる

君の祖母はそう簡単には諦めへんで
しつこいのには定評がある

なんて
がんばれー

笑顔だけでも

少しも進まないというより後退
焦ってよくなるはずもない

この状況を楽しめるはずはないけれど
暗くてはますます…

作り笑顔とから笑い
それでエエか

無理にでもニコニコしてやるぞ
いつか心から微笑むまで

ドンといこ
せっかくこの歳まで知恵を積んできたんや

笑い飛ばせ
笑い飛ばせ

大揺れ

揺れて　揺れて　大揺れ



今フェリーの中
強風波浪雷注意報の中

揺れて揺れて大揺れ
床にへばりついている

船の中で仮眠の予定が
眠れるはずもなく

時々目を開けて文字入力
目を開けてると気分が…

あと四十分の辛抱
よくよくの雨女だ

海を越えて

フェリーにて　星が見えたら　いいのにな



近頃はどちらの実家に帰るというとも
決まって不幸ごと

そんなことでもないと
帰る理由も見つからない

夫が亡くなってからは
賑やかな里帰りとはいかない

今回は夜
しかも１人

にぎにぎと賑やかな星空が
待ってくれてるといいが曇り空


結婚以来初めてひとりで夫の実家へ
里帰り？

海鮮料理

松葉がに　孫と娘と　食べるぞ～



海鮮にハマってしまった孫にせがまれ
どうせならと

蟹にすることにした
蟹ばっかやけどこれからが旬

奮発することにした
ただし人数限定

娘４人のうち１人
孫７人のうち１人

都合のよい日の確認中
色々あって

色々体験中
もうなんでも来いや～

なんでも楽しんでやろやないか～
永い人生の終盤


でも孫にとってはこれから
これからを模索中