風のように

ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ

2024-12-26 05:31:00 | 千字から
梅干しの鹹(からさ・しおけ)に舌を引っ込める


先日NHKの鶴瓶の家族に乾杯の番組で
朝日奈央と田辺市への旅があった

そこで訪れた梅干し作りの工場
そこで鶴瓶さんが試食した梅干し

鹹(からい)からとても食べられないと
言われつつ鶴瓶さんは一口で

口に入れたあまりの辛さに舌を巻いて
(舌を巻いたかどうかは知らないが)
飲み込んだがいけなかった

鶴瓶さんのその辛さの反応が遅くて
朝日奈央は「今~~遅ッ」大笑い

鹹(しおからいとかしおけとか)
読むらしいこの漢字

そういえば
甘い食材苺とか林檎とか蜜柑とか
酸っぱい食材苺に林檎に蜜柑とか
渋い食材栗に柿に何がある?

辛い食材ピーマンししとう唐辛子
鹹(しおけ)の食材見当たらない

調味料としての塩
良い塩梅といわれるような塩加減の

漬け物のような加工品
あの塩辛い海で生まれ育った

蛸も若布もしらすも鮪も鯨も
良い塩梅で鹹を感じたことがない





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2024-12-23 00:52:31 | 千字から
一瞬に雲海纏う護摩壇山


あれは秋桜の花を見に行った時か
紫陽花の時だったのか忘れたけれど

護摩壇山のスカイタワーに上った
四方ぐるり一周すれば天守閣のように

360度見渡せる展望台だ
360度見渡せる山々

美しい風景に感動していたはずだが
一瞬にして何が起こったのか

視界ゼロの淡い灰色に包まれた本当に
一瞬の出来事で霧だと気付いたのは

何秒経ったのだろうか
同行者もタワーに昇る他の観光客も

いたはずなのに
そこはひとりぼっちの無の世界だった

しばらくすると
スーッと一瞬に霧は晴れたけれど

護摩壇山の記憶はなにもない風景
画用紙を淡い灰色がかって

何も霞んでもいない白に塗られて
宇宙のように果てしない世界

それは感動も恐怖も何もない
ただポカンと陥った無の世界だった










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餅つき

2024-12-21 10:47:29 | こころ
誘われし餅つきや子守りなり


実家の餅つきに行かへん?と
妹に誘われたけど日帰りと言う

往復6時間朝早くでて夜になる
お正月前にしんどいから

やっぱ止めとくと返事した
けどその日も娘は仕事で

保育所はお休みで孫もりという
私には重要な仕事があったのだ

懐かしいつきたて餅の数々の味
きな粉・おしたし・生姜

もちろん砂糖醤油にあんころ餅
半世紀ぶりに味わえるけど

日帰りはきついし
日が合わない

それに
父や母はもういない


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薑    64/1000

2024-12-21 06:07:33 | 千字から
葉生姜がはじかみと成って届く頃


父は晩年葉生姜にらっきょうやにんにくなどを
ああ切り干し大根も趣味のように作っていた

稲作農家で結構機械好きの父であったが
耕運機や脱穀機の出始めで

父や母の労働はどんなだっただろうか
もちろん我々兄妹も幼い頃から手伝ってはいたが

十数反の一反300坪としておそらく4・5000坪の
水田に這いつくばり草を取り

噴霧器で消毒しその苦労は筆舌に尽くせない
耕運機の以前は牛を懐柔して田を鋤いたので

その牛の世話も簡単ではない365日欠かせない
餌は藁を切ったものに農協で買った飼料を混ぜ

牛小屋には藁を切って敷き詰め糞尿の世話をし
その糞尿は田畑の肥やしとなる

種籾を苗代に撒いて育苗し
手作業で抜いていた苗作りも農協から買い

トラクターが耕した水田に田植え機がうえる
その仕事は兄になり

父はらっきょうや葉しょうがを植え
漬け物にするのが趣味になった

それらを嫁いだ娘達ばかりでなく
甥や姪にも届け定評があった

父はそうして作った野菜や漬け物を
宅急便で送ってくれた

痩せたミニキャロットのような人参の
間引き菜も一つひとつ洗って入れてある

そして箱の隅に新聞に包んで忍ばせてくれたお金
決して入れたよとの文面もない

会席料理にはじかみを見ると
ピリッと辛く歯応えのある父の薑を想う

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2024-12-19 19:41:11 | 千字から
芥から連想するはデブリかな


想像もつかない広い宇宙に
膨大な数のデブリが漂っているそうだ

漂うのでなく浮かぶのか
無重力のなかでぐるぐるグルグル

彼らはぶつからないのかな?
地球が回っているからどどまっているのか?

なぜかあくた(芥)という言葉にデブりを思い
宇宙のゴミを思う

デブリと聞くともうひとつ
あの忌まわしい福島原発の爆発した建屋内の
破損した原子炉内の溶けた核燃料デブリ

どっちもこっちも厄介なゴミ
このゴミの回収はいつ完了するやろ

核燃料廃棄物がいつか安全でこの上とない
エネルギー源になったらいいのにな

私の妄想は宇宙に翔び
原子炉の中にだって入る












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2024-12-19 07:01:49 | 千字から
お節予約し重箱の出番無し


法事や何やとン十人分揃った食器
床下やら物入れに分散されたまま

20人余りの家族が揃っても
近頃の食器は紙コップや紙皿

若い人は缶のままのビールだって
グラスなど要求はしない

料理はテイクアウト+焼き肉+おでん
おせち料理なんて凝ったものより

お刺身や数の子
かまぼこやハムを切ったものに手が延びる

黒豆やごまめに煮物を作っても
自分用に過ぎない

でもなぜか欲しい見映えのしない手料理のおせち
そして欠かせないお雑煮

娘達が望むのは
お雑煮と数の子が唯一の手料理

娘達が中高時代の見た目茶色のお弁当の
トラウマで私のおせちもその範疇で

華やかなオードブル系に憧れているのか
そのうち母の料理を懐かしむ時が来るぞ~っ



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貼り紙

2024-12-18 13:16:47 | 千字から
貼り紙を知ってか知らずかブーゲンビリア


職場へ向かう途中の信号待ちで出会う
見事な花を咲かせるブーゲンビリア

空き家になって数年を経て
ブーゲンビリアは自由に延びて

無機質な赤紫の花びらの鮮やかさが
人目を引いている

まだ充分に住まうことの出きる家の門には
家族数人の名を書いた表札がある

壊れた鉢やプランターがブロック塀の内外に
転がっている

道からでも読める貼り紙が
玄関ドアに貼り付けられている

◯◯様
植木が当方に延び放題で迷惑しています。
対処して頂きたく云々……
△△迄ご連絡ください。

その貼り紙ももう数ヵ月も貼られたまま
表のブーゲンビリアだけでなく

人ひとり通れる程の隣との間に
大樹が所狭しと伸びて屋根の高さを越えている

貼り紙の主はどのお隣さんだろうか?
このお家の方は施設に入所されているのか

お子様達は都会住まいだろうかなどと

しなくていい想像を巡らし
自分のこの先も想像してみる

手入れが大変で家の庭の木を
切って欲しいという娘に

お母さんの生きてる間は好きにさせてと言う
たまに訪ねてくる娘は

この蔦(甲子園を覆っていた蔦のお裾分の蔦)に
これはあかんで家を乗っ取られるでと言い

這い回る蔦を引き抜いていくが
しばらくすると蔦はまた勢力を伸ばしている

あと何年正気で元気でいられるかという保証は
1分1秒たりともない訳だから

貼り紙をされないうちに
対策が必要だとブーゲンビリアは告げている





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2024-12-18 00:07:12 | 千字から
白菜にもやしにニラにキムチ鍋
大根に牛蒡に馬鈴薯石狩鍋
甘味増しまし冬野菜の団欒

あの鍋この鍋と鍋だけで一冬終えそうなほど
美味しくレパートリーの多い鍋料理

だが野菜たっケー
白菜もキャベツも何もかも高くて買えない

高いのは野菜だけじゃない
お米だって調味料だってたっケー

高いお陰で考える買い物になった
高いお陰で考える料理になった

高いお陰でゴミの量が少し減った
高いお陰で生活にメリハリがついた

TVコマーシャルでないけど
○○があるとき⤴

○○がないとき⤵
この例えなにかちょっと違うかも…

消費は美徳と言った時代から
自分の日常がいつも晴れの日のように

のほほん気質でいたのかもしれない
世界が戦争の色を濃くしての不安と

物価高の不安で少しばかり
大切なものの本質が見えてきたようで

それでも経済成長のために
次期アメリカ大統領に媚び売る?面談

売るのか売らぬのかわからないけれど
経済発展を手に入れるために

それが企業や国のためであり
各々の国益の為なのか分からないけど

何だかそれも
むなしい経済競争(戦争)のためであるようで

あ~あいったん大きくなってしまったら
アメリカファーストであらねばならないように

企業も各々の国々も○○ファーストを願うのか
○○が先頭に立って貧困に手を差しのべるとか

先頭に立ってCO2削減するとか
地球環境汚染の対策をするとか

どうかエゴファーストに
ならないための対策に尽くして欲しい



















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夫のあれこれ(七不思議)

2024-12-16 04:40:56 | こころ
娘達の七不思議のさいなるものに
お父さんとお母さんの結婚と4人の娘が口を揃えて言う

あんなに美人好きのお父さんが
何で?

地味で大真面目なお母さんが
何で?

夫は赤い糸とさら~っと言ったが
なぜだか出会って結婚した不思議







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夫のあれこれ

2024-12-11 12:43:23 | こころ
娘が高校の修学旅行中の出来事
その頃の夫は闘病中でもあり

仕事は休んだりが多かった
その時も私は仕事で夫は家にいた……

修学旅行を終えてすぐの事
娘の学校から呼び出しがあった

娘が呼び出しの理由を私に告げた
で親子共々叱られて娘は謹慎

その訳は修学旅行中のホテルで
娘はベランダの蛍になったのを

運悪く庭の向こうの教師に見つかって
翌朝旅先の担任から電話が鳴ったのだった

留守の夫が電話に出た
普通なら迎えに来てもらうのですがと…

で電話は娘に変わったそうだ
そこで夫は

起きてしまったことは仕方がない
せっかくの修学旅行や楽しんで来い

と言ったそうで私はその出来事を
夫から聞くことはなかった

娘は私より夫が怖いはず父の楽しんで来いという言葉で
娘はどれだけホッとし反省もしただろう

私が先生からの電話を取っていたら
想像するだけでどうなっていたことか

この子が中学高校生となって以来
まあどれだけ呼び出されたことか

高校の最初の呼び出しで私の顔を見た途端
「なんだ普通のお母さん」と呟いた先生

まあ普通までも行かない目の
いたってシンプル質素ななりふり

先生の想像と180度違っていたのだろう
以来何度か校長室まで伺った

それこそ天と地ほど違う夫の感性に
娘達は育てられてきた








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幸せと感動と

2024-12-11 06:41:30 | こころ
各々の速さの如く秋紅葉


幸せも感動も認知症も人各々
最近の芸能人の訃報を知るともうそこに

我が世代にひたひたと近づくを知る
紅葉を見ても美術品を見ても

なぜか感動が薄い
それとこれ(老いと感動)が関係する?

それはない
関係するのは幸福感と感動

今何を食べてもイヤいやいや
かにフェアーの蟹ではなくぜんざいにホッとした

ああ少し
心がやつれているのだキッと

なんでもないことにモヤモヤあれこれ
思案しすぎ

何の策も助言も愚痴さえもまともに
聞いてくれなかった夫の

この世の事はこの世で解決すると言った
夫は私にとってぜんざいだったのか

闘病中の夫と暮らした時間に
小さなたくさんの幸せと感動をもらった

他人様からみれば
大変でしかないことと思うけれど

夫の心の大きさを知る
大きな機会だった






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奈 

2024-12-10 11:21:52 | 千字から
紅葉を見たさに奈良の依水園


日本庭園の紅葉が綺麗だし
博物館もあるし奈良の依水園を目指した

奈良が近づくにつれ奈良マラソンの看板
通行止めは10時半迄

だったら着く頃にはもう終わってるねと
車は奈良市を目指す奈良市に入って

北海道フェアーのかに三昧の幟に引かれて
昼食を取ることにした

かに三昧にほど遠い蟹ちらし寿司の定食を食す
特に北海道感は味わえず

食後の甘味が欲しくて取ったぜんざいの
甘さと暖かさが腹に染み渡った

そして目的地に進んだが目的地付近は通行止め
左折しのろのろ駐車場へ誘導されるが満車

次の駐車場へその次へと進む
やっと車を停めて目的地を目指すが

目的地付近はマラソンの真っ最中で
向こうに側に渡る手段が見つからない

国立博物館に入る
博物館では吉野の金峰山寺仁王門の改修で

奈良博物館に収蔵され公開されている重文
金剛力士像阿吽の2体これは写真撮影OK

東大寺南大門の金剛力士像の次に大きいものとか
ただそのそこにある南大門も東大寺も行かず

ポツポツ降りだした雨に帰路に着くことになって
結局目的の紅葉の依水園も行けず

今年の依水園の紅葉は諦めることになった
仮装してにこやかに走るマラソンランナー

声援を送るランナーの家族や仲間たち
給水所やらのボランティア等々

帰る頃にはマラソンが済んで
雨の中の後片付けの人々の姿

華々しいマラソンランナーを
TVでみるのと違って

イベントの企画から終了までの大変さを
少し感じた奈良だった

ボランティアといえば私の仲間は
東日本大震災以来ボランティアに

何度も何度も参加していて
能登地震の復興支援にも尽力している

それなのに
私は自分の生活に縛られている

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2024-12-09 03:42:46 | 千字から
スポーツ(テニス)の季
あれよあれよと勝ち進み 


土曜日
7と8番目の孫のテニスの初試合

5年生の部と4年生以下の部に出場
上の子は5年生同士のペアーでひとりはテニス始めて間もない子

下の子は2年生で4年生の先輩とペアー
下の子ペアーはあれよあれよと勝ち進み決勝トーナメントへ

あとふたつ勝てば来年の全国大会出場権利獲得だった
けど負けた

けどけどびっくり初めての正式な試合で頑張った
中学生の5番目の孫がクラブを終えて妹の結果を知って

興奮気味に携帯電話をかけてくる
〇〇凄いやん動画撮ってないん見せて!見せて!と

上ずった声で末の妹の結果を喜んでいる
5年生の7番目のの孫は妹の奮闘を喜んでいるのか

自分の結果と対比しているのか感情表現がなく終始無言
婆様として素直に喜びつつ一方を案じて喜びを抑えつつ

孫の成長を嬉しく頼もしく思う
そして子ども達の伸び代の大きさに驚く

スポーツ一つとってもそうなのに
世界の何処かしこで紛争や飢餓で多くの子どもたちの

将来を閉ざしてしまっているような現実を
何も出来ないでいる自分が悲しい








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2024-12-06 07:20:08 | 千字から
珍品なり柿ひとつ桐箱に入り


ものをみる感覚が麻痺して
自分の中の珍品が分からない

例えばそう簡単に手に入ることも見ることも
出来そうにない突然変異の類とか

観ることも触ることも出来ないような
高嶺の花的なものの類が

スマホ検索等々でヒマラヤだって
深海の底だって絶景の紅葉だって

手に取るように我が物と錯覚する
そんなこと在らへんで!アホちゃう

スマホ検索で行った気になるもんか!
生きたい見たい気が起きるから

現実にしたくてみな出かけるのさ
そうだね!そうなのかも‼

でも今の私は錯覚のなかにいて
本を読み耽りした朝目覚めれば

今自分がいつの時代のどこに居るのかと
一瞬錯誤する

そんなことあらへんで!アホちゃう

でさあ
どれが珍品なのか絶品なのか逸品なのか

桐の箱のなかに入る柿やバナナは絶品で
捕獲されたずわい蟹のなかの見事なのが逸品?

でもやたらと逸品やら絶品が目につく昨今
おっっっととと

珍しいもの頂きまして
旬の始まりは珍品でさあ

珍品には絶品も逸品も含まれている気がする
生産者の自画自讃もその3品で消費者もしかり

ただ私の中の3品は空想やら妄想の世界
彷徨いあるいて消化する














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2024-12-04 15:19:30 | 千字から
果てしなく続く千字や柿を食う


義務感で半ばやけくそ
何の義務も意味もないただ履行しなければと

たんたんと進むわけでなく今は千字文の(果)
無知さの中の根比べ

柿喰らう⇒柿を食うにした
気分的にはやけくそな気分で柿の皮をむいて

丸齧りしたいのを八つ切りにして皿においた
爪楊枝では心もとないので小さいフォークで

大好物の固いめの富有柿を食う気分は上がる
秋から初冬にかけて実りの季節

そして日本列島は色づき始め冬の準備を
熊もリスも人間も始める




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