日常のささやかな幸せが
なんとも
愛おしく感じる
小鳥のさえずり
路傍の石イエイエ小さな草花
窓から見えるこの日常の排水路が
先日の大雨で増水し元の農業水路に戻ったように
メダカの姿を見つけた
イエイエ2階からではなくゴミ出しで見つけた
娘らががまだ小さい頃は
蛇もカエルも血ウナギも見かけた
失っていくものの中に
昔には見えなかったものが見えてくる
コンクリートで覆われ土が見えなくなっていく
それでも小さな隙間を見つけた草木が
芽を出し花を咲かせる
湿ったコンクリートに苔が青々と湿る
その花や苔の艶やかさ柔らかさを
愛しく感じるのは幼子と同じ
こうやって人は無垢な心に
還っていくのかもしれない